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【新型コロナ】 Jリーグも「接種証明」や「ワクチンパスポート」を活用したい。 | | |　

■　1回目のワクチンを接種

日本国内の新型コロナの感染者数はここに来て増えているが幸いにして死亡者数は第3波や第4波と比べるとそこまで増えていないようだ。もちろん、感染者数は大半の都道府県で過去最多を記録しており、重症者数は少しずつ増えているので、今後、死亡者数も徐々に増えていくことは避けられないがワクチン効果なのか？流行しているデルタ株が弱毒化しているのか？悲惨な状況にはなっていないと思われる。

日本国内のワクチンの接種回数は、つい先日、1億回を突破した。一般人へのワクチン接種がスタートした頃は「1日100万回など絶対に無理」と言われたが6月中旬以降は週末を除くとほぼ100万回をクリアしており、7月10日は150万回をオーバーしている。「ワクチン接種が進まなかったらもっと大変なことになっていた。」と思われるので想像以上のペースで日本国内のワクチン接種が進んだのは良かったと言える。

私事になるが、つい先日、1回目のワクチンを接種した。モデルナ社のワクチンだったが拍子抜けするほどあっさりと終わった。「新型コロナのワクチンの注射はとんでもなく痛い。」という話を事前に聞いていたので警戒していたが痛みを感じることもほぼなくてあっさりと終わった。打ち終わった後の副反応は注射を打たれた付近が少しだけ筋肉痛のような変な感じになったが熱が出ることもなく無事に数日が経過した。

■　総人口の50.3%に達した。

3週間後には2回目のワクチン接種が待っているが「1億回に達した時期と同じくらいの時期に1回目のワクチンを打った。」ということになる。もっと後回しになる世代かと思っていたので「意外と早く打つことが出来た。」と言えるが8月18日(水)の時点でのデータを見ると「1回以上接種した人=63,995,377人」となって総人口の50.3%に達した。本格的に接種がスタートして3か月ほどなので素晴らしいペースである。

「ワクチンの確保」と「ワクチン接種の仕組み作り」に関しては政府はよく頑張ったと言えるが接種ルールを考えると『今後、少なくとも3週間以内には総人口の50%以上が2回目の接種も完了する。』ということになる。「総人口の半分以上の人が2回目のワクチン接種が完了した。」となると世間の空気も変わってくると思うが今に近い接種ペースが維持されるようだと60%や70%に到達するのも時間の問題である。

体質上や年齢の問題で接種できない人も少なくないので「80%以上」となるとハードルは高い。当初から言われているとおり、60%や70%という数字を１日でも早くクリアしたいがとりあえずとして2回目のワクチン接種も完了した人が増えたので「接種証明」や「ワクチンパスポート」に関する話も本格的に出始めている。尾身会長が「接種証明活用の議論迫っている。」とコメントしたことは大きな話題になった。

■　プロ野球のソフトバンクホークスは・・・。

体質の問題でワクチン接種が不可能な人もいるので「そういう人をどうカバーするのか？」はこれから議論されると思うが「コロナ禍」になって1年半ほどが経過しているのでJリーグの各クラブの体力も限界に近付きつつある。2021年のリーグ戦でも無観客での開催を余儀なくされたクラブはFC東京や東京VやFC琉球やG大阪やC大阪などいくつかあるがそれ以外のクラブも入場料収入は大幅に低下している。

ほとんどの試合は上限を決めてお客さんを入れているが「接種証明」や「ワクチンパスポート」が広まると今以上にお客さんを入れることは可能になる。プロ野球のソフトバンクホークスは「第5波の中、福岡県内に緊急事態宣言が出された場合、基本的には無観客になるが2回のワクチン接種を終えた人 or 観戦日の直近にPCR検査を受けて陰性だった人は入場を認める方向で検討している。」と報じられた。

影響力の大きい球団がそういう方向で話を進めていることはJリーグにとっても大いに参考になるだろう。今のところ、プロ野球でもJリーグでも観戦者が原因となるクラスターは発生しておらず。野球観戦 or サッカー観戦をした人がコロナと判明したケースはあるがその人がきっかけで球場 or スタジアムの周囲に広まったという話もない。その他の国内スポーツも含めて「スポーツ観戦のリスクは相当に低い。」と言える。

■　活用できるのは2022年以降の話か！？

もちろん、以前のようにフルにお客さんを入れて試合を開催するのはまだ難しいが4万人収容のスタジアムで2万人のお客さんを入れてもおそらくは大丈夫である。また、声を出しての応援も当面は解禁されないと思うがノーマスクで声を出して叫んでいた人がたくさん来場していたユーロ2020でさえ、感染爆発とはいかなかったことを考えると「マスクを付けていたら声を出してもそこまでのリスクはない。」と言える。

チャントやブーイングに関しても「ある程度の入場制限をして、かつ、マスクを付けていたらほぼ大丈夫」と言える状況である。「フルにお客さんを入れて、かつ、ノーマスクで、かつ、チャントもブーイングも何でもあり」というコロナ前の状態に戻すのは今の時点ではハイリスクになるがユーロ2020などで海外の人が有意義な実験をしてくれたおかげで「やっても大丈夫なライン」はある程度は分かって来た。

NBA(アメリカ・プロバスケット)を観ていると「ワクチン接種済みの人」と「ワクチン未接種の人」の観戦エリアを完全に分けており、前者は相当に密な状態になっている。後者はこれまで通り。周りには相当なスペースが設けられているが「接種証明」や「ワクチンパスポート」が広まるとそういう風な区別も可能になる。良くも悪くも欧米は進んでいるので欧州サッカーはもちろん、NBAのやり方も大いに参考になる。

世論調査を見ると「ワクチンは接種しないという人」は3.4％ほど。「しばらく様子を見るという人」は13.8％となる。どうしてもワクチンを打ちたくないという人も30人に1人くらいいるが「with コロナの時代」に向かって動き出さないとJリーグも大変なことになる。「接種証明」や「ワクチンパスポート」をJリーグが活用できるのは2022年以降だと思うがうまく利用して少しでもたくさんのお客さんを入れたい。