■ 48節J2の第48節。コンサドーレ札幌とカターレ富山の対戦。
ホームの札幌は厚別では今季最終戦。システムは<4-2-3-1>。GK高原。DF芳賀、西嶋、石川、岩沼。MFダニルソン、上里、宮澤、砂川、ハファエル。FWキリノ。シーズン途中に加入したMFハファエルは2試合目のスタメン。コンディション不良のMF藤田はベンチスタート。MF古田は欠場。
対する富山は<4-2-2-2>。GK中川。DF西野、濱野、金明輝、中田。MF野嶋、長山、木本、川崎。FW石田、永冨。GK中川が腰痛から復帰。DF金明輝は5試合ぶりのスタメン。インフルエンザにかかっていたMF長山が3試合ぶりのスタメン。MF川崎は古巣との対決となった。
■ 石井の同点ゴールでドロー試合は、0対0で迎えた後半8分に富山が先制する。札幌のGK高原のクリアミスを拾ったFW石田が無人のゴールに流し込んで富山が先制に成功。FW石田は2試合連続ゴールで9ゴール目。
ビハインドとなった札幌はMF藤田、FW中山、FW石井と攻撃的なカードを次々と投入。すると、後半38分にMF上里のクロスからFW石井が決めて同点に追い付く。FW石井はようやく今シーズン初ゴールとなった。
試合は、結局、1対1の引き分け。勝ち点「1」を分け合った。
■ 1つでも上を目指す48節終了時点で、札幌、徳島、東京V、水戸の4チームが熾烈な6位争いを繰り広げているが、札幌は現在6位。昇格の可能性はなくなっていて、モチベーションは上がりにくいが、1つでも上の順位を目指して戦う必要がある。
この試合ではMFハファエルがスタメン出場。新加入後、なかなかチャンスが回って来ず、久々のスタメン出場となったが、出来自体は悪くなかった。MFハファエルはミドルシュートがあって、シュートへの意欲も高いので、いい攻撃のアクセントになると思うが、守備意識の問題なのか、思ったほど石崎監督に起用されていないが、いい選手だと思う。
来シーズン以降のことを見据えているのか、中盤以降、石崎監督はメンバーを固定して戦っており、サブ扱いになった選手にはなかなかチャンスが回って来ないが、FW石井といい、MF岡本といい、攻撃のタレントは豊富である。来シーズン、うまく選手を組み合わせて戦うことが出来たら、昇格の有力候補の1つといえる。
■ 守備的MFの長山一也対する富山は後半38分に同点ゴールを許してドロー。9月27日の横浜FC戦以来の勝利はならなかった。ただ、試合内容としては悪くなかった。
1つ大きかったのは中盤の底に入るMF長山の復帰。MF長山がいなかった水戸戦では、MF上園がボランチに入っていたが、攻守に今一つの出来。FW石田、MF木本といったアタッカータイプの選手の調子が上がってきており、MF上園のポジションを1列下げて、試合を落ち着かせる事を狙う考えも悪くないが、不慣れなこともあったのか、持ち味を発揮しきれなかった。
ようやく、この試合からMF長山が復帰。MF長山は3試合を除いて全試合にスタメン出場しているチームの要の1人であるが、地味ながら、その貢献度は高いといえる。165cmと身長でポテンシャル的にはそれほどでもないが、確実なつなぎと的確なポジショニングは一見の価値がある。
現代用語でいうと「ボランチ」の選手であるが、イメージ的には「守備的MF」という称号の方が似合いそうな選手である。
■ ミスターコンサドーレの引退①来シーズンに向けていろいろな情報が舞い込んでくる時期になっているが、その中で、札幌のDF曽田雄志の引退が決定。まだ、31歳という若さであるが、ここ2年間は怪我に泣かされていて、2008年は3試合に出場したのみ。復活が期待された2009年も出場機会が無かった。
J2だった2007年は三浦監督のもとで45試合で7ゴール。DFブルーノ・クアドロスとのセンターバックコンビでチームを引っ張って貴重なゴールもマークした。J1昇格の立役者の1人であるDF曽田のコンディションが万全だったならば、2008年のコンサドーレの結果も変わっていたかもしれない。
181cmと飛び抜けて背が高いわけではないが、ジャンプ力があって、体の強さがあった。多くの人の記憶に残っているであろう2002年のJ1の最終戦。サンフレッチェ広島戦でまさかのハットトリックを記録。この試合で広島は初のJ2降格が決定。翌年から90分間での引き分けの制度がスタートしたため、この試合の延長戦で決めたこのDF曽田のVゴールは、最後のVゴールとなった。結局、J1で記録したゴールは4ゴールのみ。4ゴール中3ゴールをこの日に記録したことになる。
■ ミスターコンサドーレの引退②札幌に入団したのが2001年。ちょうど札幌がJ1に昇格したシーズンであり、1年目は9試合の出場にとどまったが、2年目に23試合に出場してブレークした。当初はフォワードでもプレーしていて、センターバックとの兼用であった。
結局、2年目のシーズン途中にJ2降格が決定。その後の数年間、札幌はJ2でも低迷したが、その中で常に主力としてプレー。正直、巧い選手ではなく、雄弁なタイプではなかったが、気持ちの入ったプレーを見せる選手だった。そして、いつからか、「ミスター・コンサドーレ」と呼ばれる選手となった。
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