コンサドーレ札幌→ 7節の横浜FM戦(H)で勝利した後、9試合勝ちなしだった札幌は新型コロナの影響で延期になっていた12節の鳥栖戦(A)で勝利して10試合ぶりに勝ち点「3」を獲得した。ようやく勝利を手にすることが出来たが折り返しの17試合を終えて4勝8敗5分けで勝ち点「17」。「ACLの出場権獲得」ならびに「初タイトル」が今シーズンの大きな目標だったがルヴァン杯も敗れたので初タイトルは難しい情勢になった。
中断期間中にGKク・ソンユン(→大邱FC)が流出して夏の移籍市場ではFW鈴木武蔵(→ベールスホットVA)が欧州に旅立った。GKク・ソンユンの穴はベテランのGK菅野が何とか埋めているが4試合で5ゴールを挙げていたFW鈴木武蔵の流出は大きなマイナスだった。怪我の影響もあって4試合の出場にとどまったが出場した試合は全ての試合でゴールを決めていたエースストライカーの穴を埋めるのは極めて難しかった。
フォワードで起用されるケースもあったMF荒野が16試合で4ゴールを挙げているが元・イングランド代表のFWジェイは13試合で3ゴールと低調。新型コロナの影響で来日がなかなか認められなかったMFアンデルソン・ロペスは8試合で2ゴール、大型フォワードのFWドウグラス・オリベイラは12試合でノーゴールとなる。シャドーの位置でプレーする機会が多くなっているMF駒井も16試合で2ゴールという成績になる。
百戦錬磨のFWジェイは190センチの長身。ターゲット役としては相変わらずの存在感を発揮しているが「38歳という年齢」ならびに「推定6,000万円という高額年俸」を考えると今シーズン限りで退団する可能性はそれなりに高いと考えられる。枠内シュート率が下から3番目の29.6%と低調であることも加味すると「今オフの移籍市場の札幌の最大の補強ポイントはCFである。」というのは誰しもが感じるところである。
J1での出場機会も得た大学屈指のアタッカーのFW小柏(明治大)を獲得しているが167センチなのでシャドー向きの選手である。「バロンドールを獲得したい。」と発言して大きな話題になったFW中島大(国見高)は大きな可能性を秘めた選手と言えるが素材型の選手である。FW中島大が1年目から即戦力として活躍することは考えにくいので「J1で2桁ゴールを計算できるストライカー」を是が非でも獲得したいところ。
上位争いに参加することが期待されながら9試合未勝利と苦しんだこともあってペトロヴィッチ監督の解任論を唱える人は増えているがペトロヴィッチ監督のサッカーに惹かれて札幌への入団を決断したと思われる選手がたくさんいることを考えると今シーズン中はもちろんのこと、今オフにペトロヴィッチ監督のクビを斬ることは考えにくい。評価が下がっているので他クラブの引き抜きにあうこともまずないだろう。
2021年がミシャ体制で4年目のシーズンになるが何かしらの結果を残さないといけないシーズンになるのは誰がどう考えても明らかである。2021年も期待以下の成績に終わって残留争いに巻き込まれるようだと「我慢強いサポーターが多い。」と言われる札幌のサポーターも我慢できなくなるだろう。広島でも浦和でも在籍年数が長くなるとマンネリ化が進む傾向にあったが「二度あることは三度ある」は絶対に避けたい。
「どのクラスのCFを獲得できるか?」が今オフの移籍市場の札幌の最大の注目点になるがマンネリ化を打破するために各ポジションにレギュラーを奪取できる可能性のある即戦力クラスの選手を獲得したい。期待されたMF田中駿とMF高嶺とMF金子拓の大卒ルーキートリオはいずれも即戦力として活躍しているが3人の大学生を除くと主要メンバーはかなり固定されており、マンネリ化は否めない状況である。
札幌は選手層がそこまで厚くないので超・過密日程になったのは気の毒だった。DF進藤やDF福森晃やMF菅大輝やMF深井一などが昨シーズンほどの活躍が出来ていないのは疲労の影響も大きいと思うが彼らの存在を脅かすことが出来る選手が大卒ルーキートリオ以外ではなかなか出てこなかったのも誤算である。主力を固定しがちな監督なので他クラブと比較すると「チーム内の競争」は激しくないように思える。
「DF福森晃の代わりになれる選手を獲得できるか?」も今オフのポイントになる。今シーズンのDF福森晃はコンディションが悪くて失点に絡むケースが多くなっているがプレイスキッカーとして唯一無二の存在なので低調でもレギュラーとして使わざる得ない状況になっている。ボランチが本職のMF高嶺を左CBで起用した試合もあったが「サイズがあって攻撃力が高い左利きのCB」を少なくとも1人は確保したい。
ボランチも補強ポイントになる。MF深井一、MF荒野、MF宮澤裕に加えて、DFキム・ミンテやMF田中駿やMF駒井もボランチとしての能力は高い。層の薄いポジションではないがゲームを作れるタイプのボランチは大卒1年目のMF高嶺くらいである。MF高嶺の能力と将来性は高いが「ミシャ式のサッカー」にはMF青山敏であったりMF柏木のような絶大な存在感を発揮するゲームメーカー系のボランチが必要である。
キーパーはGK菅野がいて、タイ代表のGKカウィンがいて、200センチのGK中野(法政大)の加入も内定している。十分な顔ぶれと言える。左右のWBは札幌の強みになる。MFルーカス・フェルナンデスとMF白井康は突破力がある。1試合平均のドリブル数はJ1で最多になるがやや伸び悩んでいるMF菅大輝からポジションを奪取できるクラスの選手を獲得できるとチームならびにポジション争いは活性化するだろう。
2列目はMFチャナティップが軸になるがJリーグでこれだけの実績を残しているので欧州行きを期待するタイ国民は多いだろう。莫大な経済効果も期待出来るので獲得を希望する欧州のクラブは多いと考えられる。いつ欧州に旅立ってもおかしくない状況なのでMFチャナティップが流出する場合は「攻撃の中心になれるアタッカー」も必要である。昨オフは静かなオフになったが今オフはやらないといけないことが多い。
表1. 各種のスタッツ (14節終了時点)
クラブ名 | シュート | 枠内シュート | 枠内シュート率 | パス | クロス | 直接FK | 間接FK | CK | スローイン | ドリブル | タックル | クリア | インターセプト | オフサイド | 警告 | 30mライン進入 | ペナルティエリア進入 | スプリント | ボール支配率 |
川崎F | 19.07 | 7.07 | 37.1% | 594.0 | 14.67 | 9.33 | 1.53 | 6.20 | 19.87 | 11.80 | 19.40 | 17.53 | 2.60 | 2.13 | 0.60 | 61.07 | 20.20 | 151.20 | 53.0% |
鹿島 | 17.20 | 5.47 | 31.8% | 498.6 | 17.33 | 12.80 | 1.53 | 5.00 | 23.40 | 9.87 | 21.33 | 16.27 | 2.07 | 1.93 | 1.60 | 46.27 | 14.33 | 161.13 | 53.0% |
神戸 | 15.60 | 5.40 | 34.6% | 609.5 | 14.60 | 12.13 | 1.20 | 5.73 | 19.73 | 11.80 | 17.20 | 16.13 | 2.27 | 1.53 | 1.07 | 53.47 | 13.20 | 165.53 | 58.3% |
清水 | 14.93 | 4.79 | 32.1% | 523.0 | 16.86 | 9.29 | 2.43 | 6.14 | 19.79 | 12.00 | 15.29 | 19.43 | 1.57 | 1.64 | 1.14 | 46.93 | 14.00 | 166.14 | 51.6% |
横浜FM | 14.80 | 4.40 | 29.7% | 669.3 | 22.53 | 11.40 | 5.13 | 6.60 | 27.20 | 14.47 | 19.73 | 17.27 | 1.60 | 2.87 | 1.40 | 62.73 | 21.07 | 185.00 | 59.9% |
広島 | 14.69 | 4.85 | 33.0% | 504.5 | 17.85 | 10.69 | 0.92 | 5.54 | 18.62 | 11.23 | 19.31 | 18.46 | 2.46 | 2.54 | 1.31 | 50.46 | 14.15 | 151.15 | 48.4% |
札幌 | 14.50 | 4.29 | 29.6% | 505.4 | 16.43 | 11.79 | 1.21 | 4.71 | 18.07 | 14.71 | 19.36 | 16.71 | 2.43 | 1.43 | 1.93 | 40.14 | 14.29 | 167.71 | 48.9% |
G大阪 | 14.46 | 5.31 | 36.7% | 517.2 | 12.85 | 8.85 | 2.15 | 3.92 | 19.92 | 9.08 | 17.85 | 21.15 | 2.38 | 1.77 | 0.69 | 47.00 | 12.38 | 158.31 | 48.2% |
柏 | 13.36 | 4.93 | 36.9% | 409.2 | 12.79 | 10.64 | 1.86 | 4.43 | 20.64 | 8.07 | 21.43 | 26.21 | 2.07 | 1.93 | 1.79 | 38.14 | 11.00 | 145.36 | 46.1% |
仙台 | 13.23 | 4.15 | 31.4% | 416.1 | 17.31 | 9.00 | 1.31 | 5.31 | 20.23 | 11.46 | 18.31 | 23.85 | 2.31 | 1.69 | 1.15 | 36.31 | 12.08 | 155.77 | 44.3% |
FC東京 | 13.00 | 4.47 | 34.4% | 362.6 | 9.87 | 13.27 | 1.67 | 4.73 | 18.47 | 10.47 | 22.07 | 20.80 | 2.20 | 1.93 | 1.33 | 35.80 | 11.87 | 181.60 | 43.9% |
名古屋 | 11.69 | 4.00 | 34.2% | 487.9 | 10.77 | 14.23 | 1.77 | 4.31 | 20.00 | 11.62 | 17.46 | 19.85 | 1.54 | 1.08 | 1.31 | 38.85 | 9.62 | 151.38 | 49.0% |
浦和 | 11.50 | 3.14 | 27.3% | 428.8 | 12.50 | 9.29 | 1.07 | 4.93 | 20.50 | 9.79 | 19.43 | 24.43 | 1.57 | 1.50 | 1.36 | 34.57 | 10.50 | 155.64 | 46.0% |
C大阪 | 11.43 | 3.29 | 28.8% | 477.9 | 12.29 | 13.93 | 1.64 | 4.07 | 16.79 | 9.86 | 14.50 | 23.43 | 1.64 | 1.36 | 0.86 | 38.64 | 9.71 | 121.57 | 50.2% |
鳥栖 | 11.10 | 3.40 | 30.6% | 443.9 | 12.40 | 10.30 | 1.70 | 5.20 | 17.00 | 10.40 | 17.30 | 20.40 | 2.20 | 1.90 | 1.00 | 36.00 | 10.50 | 169.60 | 48.7% |
横浜FC | 10.00 | 3.43 | 34.3% | 523.9 | 13.43 | 10.29 | 1.71 | 3.57 | 19.86 | 10.00 | 15.93 | 21.71 | 1.07 | 1.93 | 0.79 | 39.71 | 11.50 | 143.57 | 50.6% |
湘南 | 9.54 | 3.08 | 32.3% | 431.5 | 14.85 | 10.08 | 2.85 | 3.69 | 19.46 | 9.77 | 19.46 | 23.23 | 1.69 | 1.08 | 1.62 | 35.08 | 8.62 | 175.15 | 47.4% |
大分 | 9.00 | 2.93 | 32.5% | 543.5 | 14.21 | 6.93 | 1.57 | 3.57 | 17.86 | 5.07 | 14.29 | 21.43 | 2.50 | 1.57 | 0.43 | 37.36 | 7.71 | 160.21 | 50.0% |
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