■ 香港戦アジアカップ予選の香港戦。先日行われたホームゲームは日本が6対0で勝利している。日本は<4-2-2-2>。GK川島。DF内田、闘莉王、中澤、駒野。MF遠藤、長谷部、中村俊、松井。FW岡崎、大久保。
試合の立ち上がりはホームの香港の勢いに押された日本だったが、前半32分にDF内田のパスを受けたMF長谷部が強烈なミドルを突き刺して先制。前半は1対0の日本リードで終了。
後半は香港がリズムをつかんで攻め込むが、日本は後半29分にMF遠藤のクロスをFW佐藤寿人がヘディングで決めて追加点。さらに、MF中村俊のフリーキックとFW岡崎のPKで加点。
結局、4対0で勝利。3勝1敗となった。
■ 4対0のスコア先週の土曜日に行われた南アフリカ戦から中3日。非常にタフな日程となった日本は、動きが重く、前回の対戦では圧勝した香港を相手に苦しんだが、MF長谷部のミドルシュートで先制。その後は、体を張った香港のディフェンスの前に追加点が奪えなかったが、後半に3点を奪って、結局、4対0で勝利を飾った。
代表の試合はこの試合が今年の最後。戦前から岡田監督が語っていたように、現時点でのベストに近いメンバーで試合に臨み、勝ち点「3」というミッションを達成した。
■ 松井はラストチャンスか?メンバー発表のとき、岡田監督は欧州組を優先したと語っていたが、その欧州組の中で、MF松井が先発出場。90分間、左サイドでプレーしたが、思うようなプレーは見せられなかった。
MF松井のドリブルと意外性のあるプレーはアクセントになり得るとして、岡田監督は継続してMF松井を起用してきたが、結果は残っていない。ここ最近は、所属チームでも確固たるレギュラーというわけではなく、アピールは出来ていない。
攻撃的MFのポジションは大激戦。来年になると、何人かの新しい選手が代表に加わってくるだろう。もしかしたら、こMF松井にとっては、これがラストチャンスだったかもしれない。
■ 中村俊輔か?本田圭佑か?①右サイド寄りの位置から直接フリーキックを決めたMF中村俊輔。GKの逆を突いた見事なシュートで、3月のバーレーン戦以来の代表でのゴールをマークした。香港のGKが全くシュートを予想していなかったのを察知した。
ゴールは見事だったが、それでも全体としてみると、今一つの出来だったことは否めない。もちろん、技術がある選手なので、フリーに近い状態でボールを持てば仕事は出来るが、全盛期の頃と比べると、衰えは隠せない。
MF中村俊輔は2002年の夏にイタリアのレッジーナに移籍。紆余曲折はあったが、2005年夏にスコットランドのセルティックに移籍。この2002年頃から2006年頃までがプレーヤーとしてはピークだったかもしれない。
■ 中村俊輔か?本田圭佑か?②振り返ってみると、MF中村俊輔が初めて代表入りしたのは1998年1月。実に12年前の事になるが、2000年から代表に定着し、ほぼ10年間、代表の中心として活躍してきた。このキャリアは見事であり、特にジーコジャパン時代は間違いなく、MF中村俊輔がエースだった。
同じ時期に、MF中田英寿、MF小野伸二、MF中村俊輔と3人のタレントが出現したが、残っているのはMF中村俊輔のみ。MF小野はまだ現役でプレーしているが、決定的にMF小野とMF中村と違っていたのは、MF中村の方がドリブルで仕掛けて勝負できる点であったり、自らの得点でチームを勝たせることが出来る点であった。
思い起こすと、2003年のコンフェデでも、2005年のコンフェデでも、MF中村俊輔のゴールが日本代表に救ってきた。この頃の日本代表はMF中村にさえボールを集めておけば、彼に任せておけば何とかしてくれそうな雰囲気があった。
■ 中村俊輔か?本田圭佑か?③こうなると、2006年のワールドカップが不本意な形で終了したことが悔やまれる。本人としては何としてもワールドカップの舞台でリベンジを果たしたいと考えているだろうが、現状を見ていると過度の期待は禁物である。
岡田監督は継続してMF中村俊輔を起用しており、絶対的な存在として扱っているが、正直、その扱い方については悩んでいると思う。ここ最近では、同じポジションで、同じ左利きであり、MF中村以上にシュートへの意識の高いMF本田という選手が出現してきている。
今年になって、MF本田が頻繁に起用されていて、3ゴールという結果も残しているが、もっと代表におけるMF本田のパフォーマンスが良ければ、岡田監督もスパッと決断できたかもしれないが、現時点で、MF中村俊輔以上と断言できるだけのプレーは見せておらず。岡田監督の悩みはさらに深まったと見える。
継続性を考えると、本大会でも、MF中村俊輔と心中するというのも1つのアイディアである。ただ、今のような状態が今後も続いたとしたら、MF中村俊輔を斬るという選択肢も十分に考えられる。もちろん、その代役候補はMF本田圭佑だけというわけではない。
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