※ 2024年2月9日(金)の夜の時点での評価
16位 : 水戸ホーリーホック→ 「複数年契約を結んでいる選手がたくさんいること」ならびに「新卒で大学生をたくさん獲得していること」の2点から例年と比べると静かなオフになった。主力の流出と言えるのはGK山口瑠(→町田)とDF松田佳(→京都)の2人くらい。流出は多くなかったがレンタル移籍中ながら絶対的な存在になったMF武田英(→浦和)とMF小原(→広島)がレンタル終了。夏に獲得したFWブワニカ啓太(→いわきFC)もレンタル終了、DFタビナス・ジェファーソン(→ブリーラムU)も退団したので「戦力はややDOWNした。」と言える。
新たに獲得したのはMF新井晴(C大阪)、MF甲田(東京V)、MF野瀬(北九州)、MF落合(柏)、DF飯泉(鳥取)、DF田平(岩手)、GK松原修(札幌)など。新加入選手も若手が多くなる。もともと水戸はJ2の中でも屈指の若手集団だったが新卒(高卒・大卒)で10人もの選手を獲得してさらに若いチームになった。MF長尾(関西学院大)など7人の大学生を獲得したので「補強はそちらが中心」と言える。J2の他の19クラブと比較すると「補強の方針が大きく異なるので同じ土俵で評価するのはなかなか難しい。」と言うことも出来る。
17位 : いわきFC→ 2024年がJ2に昇格して2年目のシーズンになるが慌しいオフになった。DF家泉(→札幌)、FW有田稜(→山形)、MF岩渕弘(→岡山)、MF宮本英(→新潟)という主力4人がストーブリーグの序盤戦で引き抜かれた。最悪のスタートを切ったがその後はポジティブなニュースが増えた。MF西川潤(鳥栖)、DF大森理(大宮)、FW棚田(広島)、MF大迫塁(C大阪)をレンタル移籍で獲得して、FWブワニカ啓太(水戸)、DF照山(FC今治)、DF生駒仁(山口)などを獲得。まだ若くてノビシロが大きいと思われる選手をたくさんかき集めた。
MF西川潤やFWブワニカ啓太やDF大森理など、ここ数年、やや伸び悩んでいる若手をたくさん獲得したのは目に付く。高卒1年目の2023年はJ1で出場機会がなかったMF大迫塁も含めて「出場機会を確保して自身の評価を高めたい。」と考えている選手を獲得。彼らがいわきFCで成長するようだといわきFCの育成力や再生力に対する評価は高まると考えられる。中心だった選手がたくさん抜けてしまったが大黒柱のMF山下優がいわきFCに残ったのは非常に大きい。今シーズンも彼を中心にチーム作りは行われると思われる。
18位 : 大分トリニータ→ 後半戦に大失速して9位に終わった大分はクラブの礎を築いた片野坂監督が復帰した。これが最大のポジティブ要素になるが補強はあまり進まなかった。「やや戦力DOWNした。」と言わざる得ない。流出したのはMF藤本一(→町田)、DF高畑(→磐田)、DF上夷(→鳥栖)の3人。一方、他クラブからの補強はGKムン・キョンゴン(金泉尚武)、DF薩川(鹿児島)、DF藤原優(町田)くらい。選手の入れ替えは守備的なポジションの選手が中心になった。高齢化が進んでいる攻撃陣の補強がほとんどなかったのはマイナス材料になる。
FWサムエルが1月17日(水)のトレーニング中に右アキレス腱断裂の大怪我を負ったがそのすぐ後に契約満了が発表されていたFW長沢駿との再契約を発表した。すぐにリカバーできたのは良かったが攻撃陣の平均年齢は少し上がってしまう。2023年はキーパーの部分でかなり苦労したので久々の復帰となるGKムン・キョンゴンに期待が集まる。DF高畑が流出した左SB/WBはDF薩川を獲得。どこまで穴を埋めることが出来るだろうか。昇格のためにはFW鮎川、MF弓場、DF屋敷、MF保田など若手のさらなる飛躍が必要になる。
19位 : ロアッソ熊本→ MF河原創(→鳥栖)など主力5人が流出した昨オフと比較するとかなり静かなオフになったが争奪戦に発展したMF平川怜(→磐田)は流出してチャンスメーカーとして大きな存在感を発揮したMF島村拓(→柏)も流出した。17試合で9ゴールを挙げながら大怪我をして長期離脱したエースストライカーのFW石川大は戻ってくるが他クラブからの補強は2021年以来の復帰となるMF岩下航(柏)くらい。その彼も1月21日(日)の練習試合で右大腿内転筋を肉離れ。復帰時期は3月上旬になる見込みでJ2の開幕戦には間に合わない。
マイナス要素がそこまで多いわけではないが新卒のMF古長谷(常葉大)とFWべ・ジョンミン(九州産業大)の加入を除くとポジティブな要素は非常に少ないので補強に関しては高評価しにくい。ただ、FW道脇やFW神代という年代別代表で主力を担っている熊本ユース育ちの逸材が控えているので「彼らに期待をして敢えて攻撃陣に関しては積極的な補強をしなかった。」という見方も出来る。39試合で5ゴール5アシストを記録したFW粟飯原(→FC岐阜)も契約満了になっているので若手にとってはチャンスの多い環境と言える。
20位 : ヴァンフォーレ甲府→ 初出場となるACLでは見事に決勝T進出を果たした。アジアの舞台で大きな存在感を発揮しており、2月中旬にはACLの決勝Tを控えている。この点がオフの移籍市場でプラスに作用するかに思えたが全く逆の展開になった。「ACLで評価を高めた選手」、「自信をつかんだ選手」、「意識が高まった選手」が移籍を選択。MF長谷川元希(→新潟)、DF井上詩(→名古屋)、DF三浦颯(→川崎F)という大卒で甲府に加入してこれからの甲府を支えていくことが期待されていた選手が揃って流出したのはショッキングな出来事だった。
さらに期限付き移籍のMF松本凪(→山形)、DF蓮川(→清水)、MF中村亮(→清水)、DF松田陸(→G大阪)、MF品田(→FC東京)はレンタル終了。有力な日本人がたくさん抜けているがFWアダイウトン(FC東京)、MFヘナト・アウグスト(清水)、FWファビアン・ゴンザレス(磐田)を獲得。FWアダイウトンは33歳、MFヘナト・アウグストは32歳、FWファビアン・ゴンザレスは31歳。新外国人選手の年齢の高さは気になるが40歳になるFWピーター・ウタカを含めた外国人選手が頑張らないと厳しいシーズンになる可能性が高い。
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