※ 2024年2月9日(金)の夜の時点での評価
11位 : ブラウブリッツ秋田→ 昨オフはGK田中雄(→広島)、DF千田(→東京V)、MF稲葉(→町田)、DF池田樹(→町田)が流出する苦しいオフになった。今オフも右SBのレギュラーのDF高田椋(→仙台)が流出してDF飯尾竜(→長崎)も流出。レンタル移籍ながら主力として大活躍したDF阿部海(→岡山)はレンタル終了。マイナス要素もあるが動向が注目されていたFW小松蓮(松本山雅)の獲得に成功した。2023年のJ3で19ゴールを挙げてJ3の得点王に輝いた今オフの移籍市場の目玉クラスの点取り屋をJ2の秋田が獲得したのは大きなサプライズだった。
他にもJ3でゴールを積み上げたFW佐藤大(Y.S.C.C.横浜)をレンタル移籍で獲得して、実績のあるDF蜂須賀(仙台)を獲得。DF岡崎亮(栃木SC)、DF村松航(北九州)、MF小野原(金沢)、MF栗本(大宮)、DF喜岡(山形)、GK矢田貝(長野)なども能力の高い選手なので選手層は厚くなった。優先補強ポイントだった2列目の補強があまり進まなかったのは気になるが昨オフとは打って変わって充実した補強が出来た。就任5年目となる吉田謙監督のサッカーは完全に浸透しているので2024年のJ2で台風の目になる可能性はある。
12位 : ベガルタ仙台→ 広島ユースならびに年代別の日本代表の監督として素晴らしい実績を残した森山監督の招聘に成功。クラブ史上最低の16位に終わった2023年からの巻き返しを図るが「補強はまずまず上手くいった。」と言える。MF中島元のレンタル延長に成功。MF郷家やDF真瀬やMF鎌田大やDF菅田など主力の多くは残留した上で右SBのDF高田椋(秋田)、レフティのDF知念(浦和)、ポテンシャルの高いDFマテウス・モラエス(横浜FC)、ストライカーのFWエロン(ヴィラ・ノヴァFC)、アタッカーのMF名願(川崎F)などを獲得した。
右SBは仙台一筋だったDF蜂須賀(→秋田)が契約満了になったがDF真瀬がいてDF高田椋が加入。強みの1つになるだろう。心配されるのはフォワードの層が薄い点。「フォワード陣のゴール数が伸びなかったこと」は2023年に低迷した主要因の1つだったがフォワードの補強は最小限にとどまった。FWホ・ヨンジュン(→未定)とFW山田寛(→C大阪)はともにレンタル終了。FWエロンを獲得したが「FWエロン次第」というメンバー構成はなかなかハイリスクである。若手育成に長けた森山監督の下で誰がブレイクするだろうか?
13位 : 横浜FC→ 2023年のJ1で最下位(18位)に終わって「1年でのJ2降格」となった横浜FCは出入りの激しいオフになった。MF山下諒(→G大阪)、DF林幸多郎(→町田)、MF近藤友(→札幌)が流出したのは当然のことながら痛い。特にDF林幸多郎とMF近藤友はどちらも大卒1年目の若手。初年度から力を示した若手がわずか1年でチームを離れるのはショックが大きい。移籍市場の序盤戦はネガティブなニュースが続いたが中盤戦以降は一気にポジティブなニュースが増えた。終わってみると「まずまずの補強が出来た。」と言える。
争奪戦が勃発したFW森海渡(徳島)の獲得に成功。FW櫻川ソロモン(岡山)も獲得したが両者とも完全移籍となる。さらにFW室井(大宮)とMF村田透(FC岐阜)も獲得したので攻撃陣はJ2屈指の顔ぶれになった。最終ラインは四方田監督のサッカーを熟知しているDF福森晃(札幌)をレンタルで獲得した。ピークの時期こそ過ぎているが高い攻撃力を持った選手である。「3バックの左」で起用される可能性が高いと考えられるが彼がどの程度活躍できるか?で2024年の横浜FCの順位は大きく変わるだろう。今シーズンのキーマンになる。
14位 : V・ファーレン長崎→ J1やJ2の場合、「例年、6割~7割程度のクラブはオフの移籍市場でそれなりに満足できる補強が出来る。」と言える。長崎は20クラブの中で14位なのでランキング的にはかなり下の方になるがこの順位の長崎でも「まずまずの補強が出来た。」と言える。最大のニュースは12月4日(月)の時点で続投が発表されたカリーレ監督が一方的に契約を破棄した騒動になる。一時的にクラブは混乱したと思うが実績のある下平ヘッドコーチが実質的な監督になるのでこの騒動がむしろプラスに作用することも十分に考えられる。
MF鍬先(→神戸)が流出してGK波多野(→FC東京)がレンタル終了となったが主力や有望株の流出は最小限にとどまった。その上でGK若原(京都)、DF飯尾竜(秋田)、DF新井一(千葉)、MF山田陸(名古屋)、DF田中隼(柏)などを獲得した。ボランチから後ろの選手が補強の中心になったが計算の出来る選手をたくさん獲得。なかなか良い補強が出来たと言える。攻撃陣はMF安部大、MF松澤、FWジョップ・セリンサリウなど期待の持てる若手がたくさんいる。今シーズンの長崎のカギを握るのは正キーパー候補のGK若原になる。
15位 : 徳島ヴォルティス→ 「昇格候補の1つ」に挙げられながら15位と低迷した徳島の補強は高評価できるわけではないが、低評価されるほどではない。普通程度と言える。攻守の中心だったMF白井永(→柏)、最終ラインの中心の1人だったDF安部崇(→山形)が流出したのは当然のことながら痛い。13ゴールを挙げてチーム内得点王だったFW森海渡(→横浜FC)もレンタル終了となったがJ3で大活躍したFWブラウンノア賢信(沼津)の獲得に成功。フォワードの補強は彼くらい。FWブラウンノア賢信が2024年の徳島のキーマンと言える。
他には固定しきれていない左SBのDF橋本健(横浜FC)を獲得。DFエウシーニョが怪我がちで計算しにくい右SBも即戦力のDF柳澤亘(G大阪)を獲得した。他には守備のユーティリティーのMF島川(鳥栖)を獲得したくらい。例年と比べると新加入選手は多くない。ピンポイント補強になった。2023年は42試合で43得点。攻撃力が不足していたが右SBのDF柳澤亘、左SBのDF橋本健がどこまで攻撃の部分でプラスαを生み出せるか?吉田達磨監督になって2年目のシーズンになるが「厳しい1年になる可能性はある。」と考えられる。
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