■ J2の第9節J2の第9節。4勝2敗2分けで4位と好位置に付ける横浜FCはホームのニッパツ三ツ沢球技場で昇格2年目のいわきFCと対戦した。いわきFCは3勝2敗3分けで勝ち点「12」。オフにMF宮本英、FW有田稜、MF岩渕弘、DF家泉など主力数名が流出したこともあって開幕前の評価は非常に低かったが8位とまずまずの位置に付けている。J2の8節は4月3日(水)に行われたのでともに中3日。7節→8節→9節は3連戦になる。
ホームの横浜FCは「3-4-2-1」。GK市川。DF岩武、ンドカ・ボニフェイス、福森晃。MFユーリ・ララ、三田啓、山根永、村田透、伊藤翔、中野嘉。FW高橋利。3月25日(月)に電撃加入したFW高橋利は1トップの位置で先発出場。横浜FCでのデビュー戦となった8節の岡山戦(A)で先制ゴールを奪った。岡山戦では左ストッパーのDF福森晃が躍動。得意の左足のキックで3アシストを記録する神がかり的な活躍を見せた。
アウェイのいわきFCは「3-4-2-1」。GK立川。DF五十嵐、照山、大森理。MF大西悠、山口大、加瀬、大迫塁、西川潤、谷村海。FW近藤慶。水曜日に行われた8節の藤枝MYFC戦(H)は3対0で大勝したこともあって中3日でありながら全く同じ11人がスタメンで起用された。Jリーグ初スタメンでアシストを記録した19歳のMF大迫塁は2試合連続スタメン。ボランチが本職になるがいわきFCでは左WBで起用されている。
■ 試合は2対2のドローに終わった。試合は前半16分にアウェイのいわきFCが先制に成功する。右サイドの奥でFKを獲得するとレフティのMF大迫塁がニアサイドに蹴ったグラウンダーのシュートがそのまま決まってJリーグ初ゴールとなった。19歳のMF大迫塁は8節の藤枝MYFC戦(H)の先制アシストに続いて結果を残した。先制された横浜FCだったが直後の前半16分にMF中野嘉の横パスを受けたMF伊藤翔が決めてすぐさま1対1の同点に追いついた。
ベテランのMF伊藤翔は今シーズン4ゴール目。ここ5試合で4ゴール目となった。いわきFCは先制した後、わずか1分後に追いつかれてしまった。前半は1対1で終了した。迎えた後半4分にいわきFCのMF西川潤の横パスをカットしたMF三田啓がドリブルで持ち運んでから得意の左足で強烈なミドルシュートを決めて2対1と逆転に成功する。今シーズン2回目のスタメンだったMF三田啓は今シーズン初ゴールとなった。
逆転されたいわきFCだったが直後の後半6分にMF西川潤のスルーパスから抜け出した右WBのMF加瀬が倒されてPKを獲得。これをCBのDF照山が決めて2対2の同点に追いついた。新加入のDF照山はCBながら早くも今シーズン3ゴール目となった。ミスをしたMF西川潤が直後のプレーで挽回した。その後は横浜FCがセットプレーを中心にチャンスを作ったが勝ち越しゴールは奪えず。2対2のドローに終わった。
■ 19歳のMF大迫塁は嬉しいJリーグ初ゴールともに攻撃陣が好調。いわきFCはリーグ2位の14得点、横浜FCはリーグ3位の12得点を奪っている。攻撃型の2チームの対戦だったが期待通りの熱戦になった。いわきFCは開幕戦こそ落としたが2節以降は3勝1敗4分けと好調。いい流れになっている。3対0で大勝した8節の藤枝MYFC戦(H)と全く同じ11人が先発で起用されたが2試合連続スタメンとなった19歳のMF大迫塁は直接FKでプロ初ゴールをゲットした。
藤枝MYFC戦(H)ではCKの場面でMF山口大の先制ゴールをアシストしたが今度は自らゴールを奪った。右サイドの奥で得たFKだったので「浮き球のパスを出して中央の選手に合わせる。」というプレーを選択する可能性が高い状況だったが「相手キーパーの位置を見てシュートを狙う選択をした。」という。ややラッキーなところもあったが相手にとっては処理しにくいかなり嫌らしいボールを蹴ることができた。
2023年はC大阪でプレーしたがJ1のリーグ戦は全く絡めず。ベンチ入りの機会すら一度もなかった。いわきFCでも6節までは出場機会無し。2節と5節でベンチに入ったが出番はなかった。リーグ戦デビューを果たせずにいたが7節からの3連戦はすべて出場機会を獲得して3試合で1ゴール1アシスト。大きなアピールが出来た。左WBもMF嵯峨やMF坂岸などがいて競争は激しいが監督の信頼を勝ち取りつつある。
逆転された後、PKを決めたのはCBのDF照山だったが早くも3ゴール目となった。CBはDF家泉とDF遠藤凌がともに抜けたので「もっとも不安視されていたポジション」だったがJ3のFC今治から獲得したDF照山が中心になっている。9試合で7失点なので今シーズンのいわきFCは意外と失点も少ない。相手に複数ゴールを許したのは今回の横浜FC戦(A)が今シーズン初めて。守備陣の頑張りも目立っている。
■ 35歳のMF伊藤翔が絶好調。上位対決だった8節の岡山戦(A)で3対1で完勝した岡山はホームで勝ち点「3」を獲得したい試合だったが勝ち点「1」にとどまった。横浜FCは10本ものCKを獲得したがいわきFCはゼロ。セットプレーのチャンスは非常に多かった。DF福森晃のキックはいつも通りで冴えており、CKから惜しいシーンを作る場面は何回もあったが決めることは出来ず。岡山戦(A)とは違って今回はセットプレーで仕留めきれなかった。
やや残念な結果と言えるが移籍後初スタメンだった左WBのMF村田透は持ち味である攻撃力を発揮した。MF伊藤翔の同点ゴールは彼の仕掛けから生まれている。後半28分にもカットインから惜しいシュートを放った。ここまでは5試合で途中出場していたが長い時間プレーできたのは今回が初めて。J3のFC岐阜からの個人昇格になるが「J2上位の横浜FCでも十分にやれるだけの実力を持っている。」と言える。
攻撃の部分では彼の持ち味を出すことが出来たが後半6分のMF加瀬にPKを献上した場面での守備は良くなかった。2023年のFC岐阜は「4-2-2-2」だったのでFC岐阜では左サイドハーフでプレーする機会が多かったが横浜FCは3バックなので左右のWBが主戦場になる。守備の負担はかなり大きくなるので「守備面でどこまでやれるか?」が横浜FCで定位置を確保できるのか?否か?を左右すると思われる。
ベテランのMF三田啓は今シーズン2回目の先発だったが後半4分に自らインターセプトをして突進。やや距離のある所からミドルシュートを放ったがコース隅に鮮やかに決まった。FC東京でプレーした2022年は16試合、横浜FCに移籍をした2023年は31試合に出場しているがともに無得点だったのでFC東京時代の2021年以来のゴールとなった。J2でプレーするのは今シーズンが初めてなのでJ2初ゴールとなった。
※ 投稿日:2024年3月20日(水) (総再生数:5,116回)
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※ 一部、訛りがありますが気にせずにスルーしてください。
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