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【J2の本命か？】ジュビロ磐田の若手が練習試合で躍動している件 | | |　

■　「1年でのJ1復帰」を目指す。

フベロ監督が就任してからは4勝6敗1分けで勝ち点「13」と持ち直した磐田だったが残留圏に浮上することは出来ず。「2度目のJ2降格」となった。名波監督の後を受けた鈴木秀人監督のときに勝ち点を積み上げることが出来なかったのは痛かった。鈴木秀人監督が指揮を執った5試合の成績は1勝4敗だった。15位の鳥栖との差は「5」だったので「もう少し早くフベロ監督を招聘できていたら・・・。」と思ってしまう。

オフの選手の入れ替えは激しかった。GKカミンスキー、DF大南、MF田口、DF高橋祥、FW川又、MFアダイウトン、FW大久保、MF荒木大などが抜けている。DF大南とMF荒木大が流出したのは痛かったがMF大森、DFフォルリン、DF舩木翔、MFルリーニャ、DF大武、DF中川創などを獲得した。最終ラインが補強の中心になったが「補強自体はまずまずだった。」と言える。「1年でのJ1復帰」が至上命題になる。

磐田に限らず、J1昇格を目指すチームにとってプレーオフが無くなったのは痛い。2018年からレギュレーションが変更になってプレーオフを勝ち上がってJ1に昇格するのは難しくなっているが「6位以内に入ればJ1に昇格するチャンスがある。」というのと「2位以内に入らないとノーチャンス」というのは大違いである。2016年のC大阪は4位、2017年の名古屋は3位だったが、何とかPOを制してJ1に復帰した。

磐田が、前回、J2に所属したのは2014年と2015年だったが降格1年目の2014年は4位だった。プレーオフの1回戦で山形と対戦してGK山岸に劇的なヘディングシュートを決められて敗退したのは記憶に新しいが翌2015年も2位だった。磐田ほどの名門クラブでも簡単にJ1には復帰できなかった。昨シーズンの柏は最終的には独走したが、巨大戦力と言われた柏でさえ、6月あたりまではなかなかJ2でも勝てなかった。

■　沼津戦もFC岐阜戦も5対0の大勝

2014年や2015年と比べてもJ2全体のレベルは上がっているので今回も難しい挑戦になるだろう。大宮・福岡・千葉・徳島・長崎・松本・甲府・新潟・京都・山形なども2位以内を狙える力を持っているので「磐田が3位以下に終わっても不思議はない。」と言える。新型コロナの影響で極めてイレギュラーな1年になることを踏まえると町田や山口や金沢のような若手主体で、かつ、J1未経験クラブが躍進することもあり得る。

J2の昇格争いは今シーズンも面白くなると思うがそれでも「磐田と大宮の2チームが昇格の有力候補」であることを否定するのは難しい。近年のJ2は「下のクラブ」も力を付けてきたので予期せぬクラブがJ2の残留争いに巻き込まれることも珍しくないが磐田ならびに大宮が下位グループに巻き込まれる可能性はほぼゼロと言える。資金力もJ2の中では抜けている両チームなので下位に低迷することはあり得ない。

「磐田を本命視する人」と「大宮を本命する人」は同じくらいの数だと思うが磐田はここまでいい準備ならびにいいチーム作りが出来ている。J2の開幕戦はホームで山形と対戦して2対0で勝利。好スタートを切ったが6月13日(土)に行われたJ3の沼津とのトレーニングマッチは主力組同士の対戦となった夜の試合は5対0で沼津に大勝した。さらに6月17日(水)に行われたFC岐阜とのトレーニングマッチも5対0と大勝した。

沼津もFC岐阜もJ3のクラブなので「格下のチーム」になるがどちらも5対0の圧勝だった。力の差を見せつける試合になったがDAZNで配信された沼津戦は攻守に相手を圧倒する展開になった。吉田謙監督が勇退した沼津はオフの補強も上手くいかなかったので「J3の下位候補」に挙げられているが力の差は明らかだった。FWルキアンは不在だったがFW小川航とMF上原力がともに2ゴールを挙げる活躍を見せた。

■　沼津戦では3人の高卒ルーキーが起用される。

昨夏に就任したフベロ監督はMF藤川虎を主力に抜擢するなど大胆な選手起用を見せたが沼津戦ではユース出身で高卒1年目のFW三木直がスタメンで起用されて後半3分に2点目のゴールを挙げる活躍を見せた。後半途中には同じく高卒1年目のFW吉長とMF清田が起用されるなど3人の高卒ルーキーが出場機会を得た。トレーニングマッチとは言っても3人の高卒ルーキーがトップチームの試合に絡んでくるのは珍しい。

GK八田、DF大井、DF藤田義、MF今野、MF山田大など経験のある選手も何人かいるが若手がたくさん台頭してくるとクラブの未来は明るくなる。特大のポテンシャルを秘めたボランチのMF伊藤洋も沼津戦ではスタメンで起用されて好プレーを見せたがMF伊藤洋、FW三木直、FW吉長、MF清田、DF中川創、GK志村あたりが成長して戦力として計算できるようになったら「1年でのJ1復帰」に大きく前進するだろう。

J2はかつてないほどの超・過密日程になるのでFW三木直、FW吉長、MF清田という3人の高卒ルーキーにもたくさんのチャンスが与えられると思うがFW三木直は飛び出しが武器となる点取り屋である。沼津戦ではいいポジションを取ってゴールを奪った。FW吉長は下がり目の位置でもプレーできそうな万能型のフォワードになる。沼津戦では途中出場で結果を残すことはできなかったが光るプレーはいくつか見せた。

左利きのMF清田はセンスを感じさせるプレーヤーである。「ユース時代に2列目からボランチにコンバートされた。」というがボールタッチが柔らかくて周りを使うのが上手そうな選手である。「クラブのレジェンドのMF名波」はいいお手本になるだろう。23歳のMF上原力や22歳のFW小川航あたりもまだまだ年齢的には若手世代になるがさらに下の世代がたくさん出てきたので「若手というイメージ」はなくなりつつある。

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