サガン鳥栖→ スペイン出身のカレーラス監督を招聘した鳥栖は開幕から低迷した。カレーラス体制では1勝7敗1分けと低迷して5月5日(日)に退任となった。後を受け継いだのは金明輝監督だったが監督交代後は9勝9敗4分けと持ち直した。31節の松本山雅戦(H)は残留争いの行方を大きく左右する大一番だったが前半13分のDF金井のゴールが決勝点となって1対0で勝利。17位の松本山雅との差は「2」から「5」に広がった。
16位の湘南との差も「1」から「4」に広がった。残りは3試合になるが「1試合では逆転されない勝ち点差」になった。最近の湘南や松本山雅の勝ち点ペースを考えると「ほぼ大丈夫だろう。」と言えるだろう。2018年も途中退任したフィッカデンティ監督の後を受け次いで監督に就任して残留に導いた金明輝監督が今年も救世主になった。夏に獲得したSBのDF金井がいいところでゴールを決めてチームを助けている。
何とかJ1残留を果たせそうな流れになっているが2年連続で残留争いに巻き込まれてしまった。J1に初昇格してからずっと「J1残留」を果たせていることは高評価に値するが上位争いには絡めなくなってきた。FWフェルナンド・トーレスの獲得やカレーラス監督の招聘は一種のギャンブルだったが成功したとは言い難い。大手スポンサーの撤退が正式に発表されるなどネガティブなニュースの多い1年になった。
クラブ規模などを考えると「欲張らずにJ1に居続けること」がとにかく大事だとは思うがJリーグの各クラブは右肩上がりで成長を続けており、停滞や現状維持は地位低下を意味する。鳥栖に限った話ではないがクラブを運営する人にもバランス感覚が求められる時代になっている。リスクをかけすぎたクラブ運営になるのはあまり良くないが安全第一のクラブ運営になってしまうとJリーグの55クラブの中で埋もれてしまう。