ヴァンフォーレ甲府→ 2017年以来のJ1復帰を目指す甲府は元・大宮の伊藤彰監督を招聘した。2016年のJ1で得点王に輝いたFWピーター・ウタカを獲得するなど戦力アップを果たした。開幕からまずまず順調に勝ち点を積み上げてきたが大型連勝は出来なかった。6位前後をウロウロする時期が長かった。前半戦(1節-21節)は6位で折り返したが後半戦は勝ったり負けたりを繰り返して38節を終えた時点ではプレーオフ圏外の9位となる。
9位というのは今シーズンの中ではワーストの順位になる。ここ3試合は0勝1敗2分け。36節はホームで栃木SCと引き分けて、37節はアウェイで東京Vに敗れて、38節はホームで鹿児島と引き分けた。残留争いに巻き込まれている栃木SCならびに鹿児島とのホーム戦は「勝たないといけない試合」だったが痛恨のドローに終わった。2位の山形ならびに3位の横浜FCとの差が「8」まで広がったので自動昇格は絶望的である
次節にも自動昇格の可能性が消滅する状況まで追い込まれているが6位の岡山との差も「4」なので1試合では逆転できない勝ち点差になった。残りの対戦カードは京都(A)→福岡(H)→FC岐阜(A)→FC琉球(H)なので相当に恵まれているがここ最近のチーム状態を踏まえるとプレーオフ進出も難しくなっている。結果が求められたシーズンであることを考えると、プレーオフを逃した場合、伊藤彰監督の去就は微妙になる。
ここ最近の甲府は監督がコロコロ変わっている。監督が定着できない状況になっているので「出来るだけ長く伊藤彰監督に託したい。」という状況ではあるが期待以下の成績になってしまうと監督交代を求める声が大きくなるのは当然の話である。プレーオフ出場を果たしたとしてもプレーオフから勝ち上がってJ1に昇格する難易度は相当に高いことを考えると来シーズンもJ2で戦う可能性が高まっている。