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【C大阪×甲府】大きなダニエルの加入 | | |　

■　第6節

開幕5連勝のセレッソ大阪と3勝1敗1分けのヴァンフォーレ甲府の対戦。ともにJ1昇格を狙うライバル同士であり、昨シーズンは3試合全てで両チームが2得点以上をマークしている。

ホームのC大阪はGKキム・ジンヒョン。DF藤本、チアゴ、江添。MFマルチネス、羽田、酒本、石神、乾、香川。FWカイオ。DF前田は全治一カ月の怪我のため欠場。

対するアウェーの甲府はGK荻。DF杉山、ダニエル、山本、津田。MF秋本、大西、藤田。FW金信泳、森田、マラニョン。

■　スコアレスドロー

試合は上位チームの対決した引き締まった試合となった。甲府は3トップが前線からしっかりとプレッシャーをかけてC大阪の自由を奪おうとするが、C大阪も技術力でそのプレスをかいくぐろうとする。

0対0で迎えた後半はC大阪がMFマルチネスとMF香川を中心に攻め込むが、甲府のGK荻が抜群の反射神経で何度もファインセーブを見せてゴールを許さない。

結局、予想に反して試合はスコアレスドローに終わった。

■　連勝ストップのセレッソ

開幕からの連勝がストップしたC大阪だが、試合内容はここまでの6試合では一番良かった。何度も訪れた決定的なチャンスに確実に決められなかったことは反省材料だが、甲府の守備陣の集中も素晴らしく、アンラッキーというほかない。

1トップを務めるFWカイオを含めてピッチ上に本職のストライカーがいないのは1つのマイナス材料であるが、チャンスを作れていることは評価できるし、連勝がストップしたからといって慌てる必要は全くない。

■　サイドが不発のセレッソ

MF香川が復調したことで、この試合でもMF乾とのコンビで何度もチャンスを作ったが、思いのほか幅の広い攻撃が出来なかったのは両ウイングバックに問題があるからといえる。

右サイドのMF酒本はここ数試合はキックの精度が安定しておらず、左サイドのMF石神はサイドを突破してクロスを上げるタイプではなく、開幕からほとんど左サイドからのクロスは上がっていない。

控えには両サイドをこなすMF平島がいて、さらには怪我からの復活を目指すMF尾亦も控える。開幕から完全にメンバーを固定して戦ってきたC大阪だが、バックアップメンバーの頑張りが必要な時期になってきている。

■　集中した守備を見せた甲府

攻撃では持ち味を発揮できなかった甲府だが、GK荻とDFダニエルを中心とした守備陣は集中力を見せてC大阪を無得点に抑えた。

甲府というと攻撃的なサッカーが魅力であるが、好成績を残していた時代はいつも守備陣も安定していて、攻撃サッカーを支える土台が出来ていた。

■　大きなダニエルの加入

守備陣をまとめるのが新外国人のDFダニエルであり、彼の強さと高さはJ2でもトップレベルである。この試合でもC大阪は何度もゴール前でチャンスを作ったが、DFダニエルにあと一歩のところで跳ね返されるシーンも多かった。

身体能力の高い外国人センターバックというと、その一方で凡ミスも目立つ不安定な選手が少なくないが、DFダニエルは集中力も高く、軽率なミスはほとんどない。

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