■ 2008年以来のJ1復帰を目指す東京V6連勝でフィニッシュした東京Vは2008年以来のJ1復帰を目指すシーズンになる。オフの選手の入れ替えに関するニュースは11月23日(水)の時点では全く流れていないが城福浩監督の続投は有力。オフ期間中に大きく戦力を落とさずに済んだ場合、「昇格候補の1つ」に挙げられる可能性は高い。完全にJ2に定着しているが近年の東京Vは大学生をたくさん獲得しており、プロ1年目から活躍する選手もたくさん出ている。
夏に鹿島から期限付き移籍で獲得して16試合で4ゴールを挙げたFW染野の動向が注目されるがレンタル元の鹿島はFW知念(川崎F)の獲得に動いている。「獲得はほぼ確実」となったことを考えるとU-21日本代表のFW染野はレンタル延長 or 完全移籍で獲得できると思われる。J2で2年連続で13ゴールを挙げたエースのFW佐藤凌を引き止めるのはかなり難しいと思うがFW染野が残留すればダメージは小さくなる。
千葉はヘッドコーチだった小林慶行氏を監督に据えて新しいスタートを切った。尹晶煥監督の3年間で結果を出せなかったので軌道修正を図る必要があったが「ポジションを大事にするサッカー」を取り入れる可能性が高まっている。すでに下部組織ではそういうサッカーにチャレンジしているので悪くない選択と言える。長きに渡って仙台の渡邉晋監督の下でコーチを務めてきた新監督の手腕に期待がかかる。
J1もJ2も適切なポジションを取って組織的にボールを運べるチームでないと安定して勝ち点を積み上げるのは難しい時代になった。遅まきながら千葉のトップチームもそういうサッカーにトライすることになると思うがすでに「10番」のMF見木友の残留が確定しており、CBながらチーム内得点王だったDF新井一の残留も決定した。FW櫻川ソロモン、FWブワニカ啓太など有望な選手もいるので楽しみなチームと言える。