町田ゼルビア C+
→ 昨秋にサイバーエージェントが経営権を獲得したので大型補強に乗り出すかに思えた町田だったがオフの動きは意外と静かだった。予想に反して地味な動きにとどまったが「今オフが勝負をかけないといけないタイミングだった。」というわけでは全くないので決して悪くない選択と言える。「おっ!?」と思うような補強はなかったが資金力の豊富なチームになったのは間違いない。今シーズンは注目を集めるだろう。
選手の入れ替えはそれほど激しくなかったが10番を背負っていたDF土岐田が昨シーズン限りで現役を引退した。同じくJ3時代の2015年から正キーパーとして活躍してきたGK高原も現役を引退した。さらにはJFL時代の2013年からエースとしてチームを引っ張ってきたFW鈴木孝(→FC琉球)が契約満了。2016年にJ2で2桁ゴールを記録したMF中村祐(→栃木シティ)も同じように契約満了でチームを去った。
近年の町田を支えてきたシンボル的な選手が何人か抜けており、チームは若返ったと言える。新加入選手の多くは若手~中堅世代の選手になるが期待が集まるのはFW富樫(FC東京)になる。横浜FMでも、FC東京でも、一定以上の出場機会を得ていた選手なので「J2行き」を選択したのは驚きだった。J1の中でもスプリント力は屈指。FC琉球に移籍したFW鈴木孝に代わってフォワードの軸になることが期待される。
DF山田将(FC東京)にかかる期待も大きい。こちらは期限付き移籍になるがJ3のFC東京U-23ではかなりの試合数を経験しており、186センチの高さは武器になるだろう。また、「攻撃力のある右SB」を必要としていたのでDF平尾(福岡)を獲得できたのも良かった。さらにGK高原が引退して経験のあるキーパーも必要だったが2017年の長崎のJ1昇格に貢献したGK増田(長崎)を獲得。GK福井との競争になるだろう。