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いつの間にか初夏

 どこの水辺も春のトンボが不調です。どうやら、今冬の異常渇水が響いているようで、当トンボ王国でもヨツボシトンボがいつになく数少なく、ギンヤンマの初見もまだです。

239A9871ヨツボシトンボほぼプラエヌビラ♂2017・5・14トンボ王国 239A9853ヨツボシトンボほぼプラエヌビラ♂2017・5・14トンボ王国 239A8411コフキトンボ未熟♀&ヒメコウホネ2017・5・5トンボ王国 239A9157トラフトンボ♂2017・5・10トンボ王国
   ヨツボシトンボ(ややプラエヌビラ)♂  コフキトンボ♀  トラフトンボ♂

239A8356キイロサナエ♀羽化2017・5・5トンボ王国 239A8386キイロサナエ♀羽化2017・5・5トンボ王国 239A8856ヤマサナエ未熟♂2017・5・8トンボ王国白ヶ谷 239A9899コアオハナムグリ&コガクウツギ2017・5・14トンボ王国
        キイロサナエ♀羽化         ヤマサナエ未熟♂ コガクウツギ

239A9850イチモンジセセリ&カキツバタ2017・5・14トンボ王国 239A8872シオヤトンボ交尾&カキツバタ2017・5・8トンボ王国 239A8908モノサシトンボ2017・5・8トンボ王国 239A9143ニホンミツバチ&エゴノキ2017・5・10トンボ王国
カキツバタ  シオヤトンボ交尾   モノサシトンボ♂    エゴノキ

 ただ、モートンイトトンボとオオイトトンボの発生はまずまずなのが救いです。サラサヤンマ♂のパトロールも始まりましたが、こちらは安泰のようです。

239A9445モートンイトトンボ産卵2017・5・11トンボ王国白ヶ谷 239A9411オオイトトンボ交尾2017・5・11トンボ王国白ヶ谷 239A9840オオイトトンボ連結潜水産卵2017・5・14トンボ王国 239A9930サラサヤンマ♂2017・5・14トンボ王国
モートンイトトンボ産卵 オオイトトンボ交尾&潜水産卵   サラサヤンマ♂

 恒例で、流域の水辺も回っていますが、河川はどこも河床の変動が大きく、特に四万十川・佐田沈下橋左岸のヒメサナエ羽化は激減です。近くのアオサナエは微増、四万十町のグンバイトンボは例年並みでした。

   239A9352ヒメサナエ羽化場所2017・5・10四万十市佐田四万十川  239A9344ヒメサナエ♀羽化2017・5・10四万十市佐田四万十川  239A9348ヒメサナエ♀羽化2017・5・10四万十市佐田四万十川
    四万十川(佐田)             ヒメサナエ♀羽化

   239A9360アオサナエ生息地2017・5・10四万十市口鴨川  239A9392アオサナエ♂2017・5・10四万十市口鴨川  239A9389アオサナエ♂2017・5・10四万十市口鴨川
    口鴨川(岩田川)             アオサナエ♂

239A9569グンバイトンボ生息地2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島ロウ 239A9573グンバイトンボ連結2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島 239A9579グンバイトンボ連結産卵2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島 239A9630トサシモツケ2017・5・12四万十町大正大奈路中ノ島
 四万十町 大名路   グンバイトンボ連結  同 連結産卵    トサシモツケ

 ついでに、3年ぶりで香川県のニホンカワと対面してきました。ダム直下の産地では「お祭り」状態でしたが、かつて中流にはホンサナエとアオサナエ、上流にはニホンカワとオオシマドジョウがひしめいていた某河川は、見た目は往時と大差なかったものの、上記トンボ3種とドジョウはただの1個体も確認できず、正に「沈黙の初夏」でした。いよいよ温暖化による生物大量絶滅が本格化してきたのでしょうか?

239A0175ニホンカワ橙色翅未熟♂2017・5・15 239A0229ニホンカワ橙色翅♂交尾2017・5・15 239A0288ニホンカワ無色花交尾22017・5・15 239A0304ニホンカワ群れ2017・5・17
ニホンカワ橙色翅未熟♂  同 橙色翅♂交尾  同 無色翅♂交尾  集団休止

画像はすべて、クリックすると拡大します。




by 杉村光俊  at 13:04 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
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イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
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催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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