fc2ブログ

水不足

 四万十市周辺の動植物にとって、深刻な水不足が続いています。特に四万十川河川敷のトンボ池は4月半ばに入ってもなお全くの渇水状態、卵越冬のアカネやアオイトトンボはもはや絶望的かもしれません。トンボ王国でも、水底が一部露出したトンボ池でミツガシワやカキツバタが咲き始めているものの、何となく勢いが感じられません。

_MG_4832四万十町トンボ池201.gif _MG_4814トンボ池2011・4・14.gif _MG_4815ミツガシワ2011・4・.gif _MG_4821ミツガシワ2011・4・.gif
四万十川トンボ誘致池  学遊館裏のトンボ池          ミツガシワ
_MG_4576池田川2011・4・13ト.gif _MG_4809ゲンゲ+ニホンミツ.gif _MG_4801カキツバタ2011・4・.gif _MG_4803カキツバタ(白花)20.gif _MG_4688サワオグルマ2011・4.gif
オヘビイチゴ咲く土手 ゲンゲ+ニホンミツバチ     カキツバタ  サワオグルマ

 そんな中でも、トンボたちは命をつなぐ活動に余念がありません。干上がりかかった湿地ではシオヤトンボ(Orthetrum japonicum japonicum)が繁殖の最盛期を迎えています。
   _MG_4784シオヤトンボ交尾201.gif   _MG_4757シオヤトンボ産卵201.gif  _MG_4761シオヤトンボ♂産卵.gif
    シオヤトンボ交尾       飛水産卵         ♂産卵警護
   _MG_4517タベサナエ♂2011・4.gif  _MG_5014ツマグロヒョウモン.gif  _MG_4434ウンモンスズメ2011.gif
     タベサナエ♂      ツマグロヒョウモン     ウンモンスズメ   

行き着けの渓流ではムカシトンボ(Epiophlebia superstes)も繁殖の最盛期となり、ようやくヒメクロサナエ(Lanthus fujiacus)の羽化も始まりました。
_MG_5181ムカシトンボ♂なわ.gif _MG_5134ムカシトンボ移精201.gif _MG_5153ムカシトンボ交尾201.gif _MG_5039ムカシトンボ産卵(.gif
ムカシトンボ♂なわばり飛翔 移精    交尾         産卵(ジャゴケ)
   _MG_5085ムカシトンボ産卵(.gif  _MG_5187ムカシトンボ産卵痕.gif  _MG_5236ヒメクロサナエ羽化.gif
  珍しいフキの葉への産卵   同左・産卵痕      ヒメクロサナエ羽化直後♂


画像はすべて、クリックすると拡大します。






by 杉村光俊  at 12:08 |  トンボ王国最新情報 |  comment (0)  |   |  page top ↑
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

赤とんぼまつり

開催趣旨:アキアカネを筆頭に、近年激減著しい秋の赤トンボの仲間。大半の種が水田や灌漑用の溜池や水路などで育ち、日本人の「食」と深い関りがある。改めて、多くの人々に赤トンボと食の安全を考えてもらうきっかけとしたい。



【アカトンボ写真展】

内容:アキアカネなどアカトンボ属を中心として、ショウジョウトンボなど四国内に記録がある赤い体色のトンボ26種+ハイブリッド2種の生態写真64点を展示。
期間:2024年9月21日(土)2025年2月2日(日)
場所:とんぼ館ロビー

【赤とんぼクイズ】

内容:赤とんぼ写真展のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとナツアカネもしくはヒメアカネを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。

【四国の赤とんぼパズル・ゲーム】

内容:四国内で記録されているアカトンボ属17種50枚の2分割パズルを用い、10分間で5種以上完成させると、キトンボを模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。
チャレンジ料1回500円。

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

毎日イベント・ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

カテゴリー
検索フォーム
リンク
このブログをリンクに追加する
プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

最近の記事
月別アーカイブ
最近のコメント
RSSフィード