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MITの研究:「エボ・モラレスをボリビア大統領に選出した――結果的に軍事クーデターで失脚――選挙に不正はあったとするOAS(米州機構)の報告は証拠ゼロで、民衆を惑わすもの」

<記事原文 寺島先生推薦>
OAS misled public’: MIT study finds ‘NO evidence of fraud’ in Bolivian election that saw Evo Morales ousted in military coup

RT World News 2020年2月27日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
 2020年3月15日
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マサチューセッツ州工科大学(MIT)は新たな研究を発表した。それによると米州機構(OAS)は2019年のボリビア大統領選挙には重大な不正行為があったという疑惑の告発をしているが、その証拠は見つからなかった、とのこと。大統領に選出されたエボ・モラレスは、その後軍事クーデターで国外に退去させらた。



ジョン・キュリエルとジャック・R・ウィリアムズはOASの報告書を検討し、木曜日にワシントンポストで彼らの発見を発表した。「選挙の正当性を研究する専門家として見ると、OASによる統計的証拠は、ボリビアの10月の選挙における不正の主張を裏付けていない」という内容だ。

この二人のMITの研究者は、OASは「不正を分析する新しいアプローチ」を採用しており、それを使って統計的結論を出せば「ひどい欠陥」を露呈することになるだろう、と語った。

世界中のメディアが、「ペテン」の「圧倒的な証拠」を何の疑問も持たずヘッドラインに掲げたのは、モラレスに有利な投票結果をでっち上げようと「念入り」で「悪意のある」動きがあった、とOASが主張した後のことだ。



西側メディアによるこういった申し立てはすぐ反政府勢力に握られ、最終的に軍事クーデターを引き起こし、ジェニン・アネズが率いる右翼政権が発足した。モラレスはメキシコに逃れざるを得ず、さらにアルゼンチンへ。そこで政治亡命を認められた。

MITの調査は、経済政策研究センター(CEPR)の委託で実施された。CEPRのディレクター、マーク・ワイズブロットは木曜日、OASはボリビアの選挙について「メディアと民衆を大いに惑わせた」と語った。「OASは、なぜこのような声明を出したのか、そして、こと選挙に関して誰もがOASを信頼すべきだとする理由を説明する必要がある」と、彼は言った。

OASが「ペテン」と判断する基準が奇妙であることから、その基準に従えば、即日開票される米国の選挙が、民主党寄りだと判断され、不正だと分類される可能性さえ出てくると二人の研究者は述べた。

モラレスは昨年11月、RTに対し、OASは「政治的決定」を行い、彼の解任に重要な役割を果たしたと語ったが、そのことは当時、Washington Postを含む西側メディアからは完全に退けられた。もっとも今回の発見を公表したのはWashington Postではあるのだが。

ALSO ON RT.COM 5e0273ca85f5402bef186344.jpg

I’ll be back’: Ousted leader Morales says his party will win elections, plans return
to Bolivia


モラレスはOASの事務総長ルイス・アルマグロと連絡を取ろうとし、側近に電話で「OASの発表したレポートを見直さないと、ボリビアに火がつき、死者が出ることになるぞ」と警告したことまで語った。

実際複数の死者が出た。ボリビアはモラレス支持者と治安部隊との間で暴動と抗議が渦巻いた。

キュリエルとウィリアムズはOASにコメントを求めたが、回答は得られなかった。二人の研究者は、「不正の証拠として未検証のテストに頼ることは、いかなる民主主義にとっても深刻な脅威である」と結局は警告することになった。


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