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ハマスもシリアの政変を賞賛

<記事原文 寺島先生推薦>
Hamas applauds Syrian revolution
同パレスチナ武装勢力は、シリア国民の政治的選択と意志を尊重する、と表明
出典:RT 2024年12月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年12月14日


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2024年12月8日、バッシャール・アサド政権の打倒を祝う首都ダマスカスのシリア国民たち。/アマール・ガリ © ゲッティイメージズ


ハマスは、週末にシリア国内の武装反政府勢力が政府を打倒し、バッシャール・アサド前大統領を追放したことを受けて、シリア国民に祝意を表した。

同パレスチナ武装組織のテレグラムチャンネルで共有された声明の中で、ハマスはシリア国民に対し「団結し、国家の結束をさらに深め、過去の痛みを乗り越える」よう呼びかけた。

「我々は兄弟であるシリア国民が自由と正義への願望を達成したことを祝福する」と同武装組織過激派は投稿し、シリア国民の意志や独立、政治的選択を尊重する、とも付け加えた。

別の声明では、ハマスの同盟者であるパレスチナ・イスラム聖戦の指導者、ジアッド・アル・ナハラ氏もこの意見に同調し、同組織はシリアがパレスチナの人々とその大義の支持者であり続けることを望んでいる、と述べた。

週末、ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)ジハード主義者らは、他の反政府組織とともに、いくつかの地域で急速な進撃を遂げた後、シリアの首都ダマスカスを制圧した。反政府勢力の代表はその後、同国を制圧した、と主張している。

ロシア外務省によると、アサド大統領は紛争の当事者数人と交渉した後、最終的に辞任を決意し、平和的な権力移譲を要求して国を去った。

関連記事:A new era in Syria: What lies ahead for Iran?

クレムリンは、アサド大統領とその家族は亡命を認められ、現在はモスクワにいると明言し、同元シリア指導者はロシアのウラジーミル・プーチン大統領から個人的に招待された、と伝えた。
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シリア崩壊で無能さを露呈したプーチンは責任を取らされるかもしれない

<記事原文 寺島先生推薦>
Putin-the-Unready Is Beginning to be Held Accountable
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:自身ブログ 2024年12月10日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年12月14日


米国記者ジョン・ヘルマーの12月8日のモスクワからの報告は、「ロシア政府は現実を認識できず、自国の敵勢力との協定に頼っていることが失敗につながっている」という私の結論を裏付けるものだった。ウクライナでは、クレムリンは紛争を最小限に抑えようとして、逆に紛争を最大化してしまった。シリアでは、軍事的手段ではなく外交的手段に頼った結果、ロシアとイランは大きな戦略的敗北を喫した。その結果、米国/イスラエルの優位に反する力が動いていた中東は、大イスラエルと米国の石油の流れと水路の支配に奪われてしまった。

モスクワからジョン・ヘルマーが、プーチンがシリアを失ったことに対する非難が高まっている、と伝えている。そして、責任を問われているのはプーチンだけではなく、シリア駐留ロシア軍の指揮官、参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ将軍、ロシア軍情報部(GRU)、国防省も責任を問われている。彼らは皆、イスラエルや米国、トルコによるアサド大統領とシリア政府の打倒を察知、警告、阻止する行動を怠ったことで非難されている。

これらの失敗した勢力は、イスラエル空軍がヒズボラへの補給を阻止できなかったことや、イラン革命防衛隊が増援を送れなかったことでも非難されている。

プーチン大統領は、米国大統領たちと同様、自国の利益よりもイスラエルの防衛を優先している。

プーチン大統領はイスラエルを怒らせることを非常に恐れており、イスラエルの攻撃から同盟国であるシリアを防空することを常に拒否している。

プーチンとラブロフという、いわば20世紀の米国のリベラル派の性格を持つ人物が、ロシアとイランにとっての中東における最後の同盟国シリアに大きな戦略的敗北をもたらした今、ネタニヤフとトランプが任命したシオニストたちは、イランとロシアに対してより攻撃的な態度を取る可能性が高い。シオニストたちは勢いに乗っており、プーチンがまたもや座して待つだけの間に、そうでなければ衰退の運命にあった形成を一挙に逆転させた。私はプーチンを尊敬しているが、彼は明らかに積極的ではなく、時には自覚さえなく、したがって脅威にさらされている国の指導者に対して必要な指導力が欠けている。プーチンは平和時には完璧な指導者だが、自国の存在の危機に対処できる器ではない。プーチンとラブロフは誰かを怒らせることを恐れすぎて行動できないのだ。

非難がどこまで続くかは分からない。しかし、米国側がジョージアでのカラー革命にも成功すれば、シオニストのネオコンはプーチンを不安定化させる計画にも成功するかもしれない。プーチンの失脚がネオコンの計画にとって利点になるかどうかは、プーチンの後任次第だ。プーチンが、より断固とした戦争指導者に交代する可能性は高い。

いずれにせよ、ロシアの敗北はプーチン大統領の指導力に対する信頼を失わせ、平和にとって好ましくないさらなる挑発行為を促すことになるだろう。
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