「あのくそったれを終わらせてやる」:ドゥテルテは、米国とフィリピンの軍事協力協定は、もうおしまいだと発表した
<記事原文>寺島先生推薦 ‘End that son of a b*tch’: Duterte confirms US-Philippines military collaboration agreement is toast
RT Home News 2020年2月7日
<記事翻訳>寺島メソッド翻訳グループ2020年2月14日
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、米軍訓練に対する法的免責を与える「訪問米軍の地位に関する米比協定」(VFA)を「打ち切る」動きをしている。彼の政治的盟友であり、麻薬戦争における戦士であるデラ・ロサ上院議員が米入国ビザの発給を拒否されたことの報復としてだ。
「大統領は、訪問米軍に関する地位協定(VFA)を終了すると述べた」と、デルフィン・ロレンツァーナ国防長官は、金曜日にABS-CBNニュースに語った。「私は、彼に、説明を求めたが、彼は決定を変更しないと言った」。訪問米軍に関する地位協定(VFA)とは、フィリピンで軍事演習を行っている米兵に法的免責を与える協定だ。
先月、元国家検察長官のローランド・デラ・ロサ上院議員のビザを取り消すという米国の決定に激怒したドゥテルテは、米国にその「間違い」を修正するための1か月の猶予を与えていた。政府の他の閣僚達が再考を促しても、それを撤回することもなかった。
「私はあなた方に警告している…もし訂正をしないなら、私は訪問米軍に関する地位協定(VFA)を打ち切る」。 ドゥテルテは先月、こう言った。
“あのくそったれを終わらせてやる”
報道によると、米国は、ドゥテルテの最初の国家警察長官を務めていた時に超法規的な殺人をしたという記録が残っていることを理由に、デラ・ロサのビザの発行を取り消した。警察長官として、デラ・ロサは、大統領の強圧的な反薬物キャンペーンの責任者であった。- それは文字通り「薬物との戦争」で、米国の「薬物との戦争」とは比べものにもならない- 何千人もの死者を出し、世界中から抗議の声が上がった。
テオドロ・ロクシン外務長官は木曜日に訪問米軍に関する地位協定(VFA)の破棄に反対し、こんな主張をした。「2016年以降、我が国は、米国から5億5,000万ドル以上の安全保障援助を受け取っており、諜報活動や訓練を行い、中国の「侵略」を抑止する能力も持ち合わせている。こういったことを踏まえれば、大統領が合意を破棄しなければならないいかなる理由も、米国との協定を覆すには十分ではない。「米国と我が国との間の経済関係の冷え込み」は、ぞっとするような影響を招くだろう。米国との同盟関係の取り消しに手をそめるようなことになれば」。以上が、ロクシンの提案だ。
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ロクシンは、また、「米国は、強化防衛協力協定や相互防衛条約を含む、両国間の他の軍事協定を削減するかもしれない」と警告した。「訪問米軍に関する地位協定(VFA)を反故にしてしまうことは、米国と合同で実施する300を超える訓練やその他の演習に影響を与えるだろう」とも。さらに「フィリピン警察や軍が“国家安全保障への脅威”に対抗するためにそのような演習や訓練は不可欠である」と主張した。
ドローンで偽善をとどけた、あのご機嫌な米国が、ドゥテルテ政権は、超法規的殺害を行っていると、再度批判したため、(それは、国務省が、2018年の人権慣行に関する報告書で行ったのと同じような内容だが)ドゥテルテは、助言者のアドバイスをきかず、衝動的な行動をとってしまったのかもしれない。それは、以前、ドゥテルテの麻薬戦争に反対する野党議員の拘留に関与しているフィリピンの上院議員が、米国への入国を拒否されたときと同じくらい頑固な対応だ。
ドゥテルテはまた、米国への依存状態を脱し、台頭する超大国との同盟へ移行することに関心を表明し、「我が国からぜい肉を取り除く」と、米国を非難した。
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