ツインタワーでの爆発(2001/9/11)の目撃証拠
<記事原文 寺島先生推薦>
Eyewitness Evidence of Explosions in the Twin Towers
筆者:グレーム・マックイーン(Graeme MacQueen)
出典:グローバル・リサーチ 2023年6月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年8月7日
編集者ノート
グレーム・マックイーン教授は、9.11の事件を正しく調査しようとする多くの学者やジャーナリストにとっての第一人者であった。彼は厳密な分析と、学問の正統性やタブーに挑戦する勇気と献身を兼ね備えた、最高の学者であった。グレーム教授が亡くなる前の最後の1年間、重病にもかかわらず、9.11とその他のディープ・ステート(深層国家)の犯罪を探求する重要な貢献をまとめ、『The Pentagon’s B-Movie: looking closely at the September 2011 Attacks.(ペンタゴンのB級映画:2011年9月の攻撃を詳しく見る)』として出版した。この本には、公式の9.11の言説やその他の関連事件の核心に横たわる複数の矛盾を記録し、分析する16年にわたる研究がまとめられている。グレームが亡くなる直前、研究者のエリザベス・ウッドワースElizabeth Woodworthは『プロパガンダ・イン・フォーカス Propaganda in Focus』にグレームの新著の一部を掲載するよう提案し、グレーム教授は快諾した。
第17章「ツインタワーでの爆発の目撃証拠 Chapter 17 ‘Eyewitness Evidence of Explosions in the Twin Towers」をここに再公開できることを光栄に思う。この章は、2011年にトロントで開催された画期的な公聴会でのグレーム教授の力強い発表に基づいている。本書の全文はこちらで入手可能であり、無料でPDFをダウンロードすることもできる。
「ツインタワーでの爆発の目撃証拠」
グレーム・マックイーン著
私たちの多くは、2001年9月11日に世界貿易センターのツインタワーが制御解体によって倒壊したと確信している。しかし、もしそうだとしたら、誰かが気づかなかったのだろうか?
答えは、多くの人が気づいていたということだ。第1ビルと第2ビルの崩壊については、かなりの目撃証拠がある。本稿ではこの証拠を簡単に概観する。
証拠を見る前に、まず、証拠に対する最も一般的な反論のひとつに立ち向かわなければならない。異論を唱える人々は、目撃証拠は「軟弱」であり、信用できず、信頼できないと言う。このような批評家によれば、ある出来事の目撃者が何人いようが、その目撃者が誰であろうが、彼らの証言が互いにどのように関連していようが関係ない。これは奇妙な見解だ。目撃証言に関する社会科学的研究でも、犯罪捜査に関する学術文献でも、これは支持されるものではない(255)。
目撃証拠には確かに脆弱性がある。私たちは、目撃者が誤認したり、記憶違いやごまかしをしたりすることがあることを知っている。しかし、他の種類の証拠と同様、私たちは目撃者の報告が正確かどうかを確認する方法を開発してきた。例えば、私たちは裏付けとなる証拠、つまり目撃者のさらなる証拠や、まったく別の種類の証拠を探す。
さらに、目撃証拠は爆発事故の捜査に大きく関係している。「全米防火協会」の火災・爆発調査手引書には、爆発調査においては「調査官は目撃者の供述を含め、利用可能なすべての情報を考慮すべきである」と明記されている(256)。
本稿は、爆発に関する目撃証拠の概要だけでなく、「9/11委員会」と「米国標準技術研究所(NIST*)」によるこの証拠の取り扱いに対する批判も提示している。しかし、これら両機関は目撃証拠を広範に利用しており、明らかに有効かつ重要であると考えている。したがって、目撃証言の正当性に関する「NIST」や「9/11委員会」との意見の相違は、原則段階ではなく、適用段階にある。
*NIST=(the National Institute of Standards and Technology)
目撃証言の特に重要な情報源のひとつは、ニューヨーク市が2005年に発表したニューヨーク市消防局の口述記録(厳密には、ワールド・トレード・センター・タスクフォース・インタビュー)である(257)。ニューヨーク・タイムズ紙は、この文書の公開を求めるためにニューヨーク市を裁判所に提訴していたが、文書が公開されると、同紙は口述記録を一連の個別のPDFファイルとしてウェブサイトに掲載した。
口述記録は、ニューヨーク市消防総監のトーマス・フォン・エッセン氏が、FDNY(ニューヨーク市消防局)の隊員があの日経験したことを記録することが重要であると判断した後、FDNYの世界貿易センター対策本部が収集したものである。調査委員会のインタビューは、2001年10月初旬から2002年1月下旬にかけて収集された、約500人の「FDNYの消防士、救急医療技術者、救急隊員」による10〜12,000ページに及ぶ証言から構成されている(258)。
デイヴィッド・レイ・グリフィン教授は、有能な研究者の協力を得て、この資料から爆発に関する非常に貴重な記述を探し出した最初の学者である(259)。本論文の著者は、口述記録を読んだ後、「118人の目撃者: ツインタワーでの爆発に対する消防士の証言」(260)という論文を発表した。
以下の発表と分析は、この先行研究を基礎としている。証拠が提示されるにつれ、三つの重要な点が浮かび上がってくる。第一に、タワーの倒壊は爆発によるものだという確信が9.11では一般的であったこと。第二に、この確信を裏付けるかなりの目撃証拠がある。第三に、この証拠は「9.11委員会」と「NIST」の双方によって無視されるか、隠されてきたことである。
爆発仮説は、9.11当時では一般的だった。
9.11事件の議論では、ツインタワーの破壊に関する元来の、明らかで、当然の仮説は、何らかの重力による崩壊であるとしばしばほのめかされている。9.11当時、タワーの倒壊は誰の目にも明らかであり、それはビルが単に飛行機の衝突とその後の火災に耐えられず、崩壊したからだと我々は信じ込まされている。ビルが倒壊したのは爆発のせいだと言う人たちは、つまり広義の「爆発仮説」を支持する人たちは、この見方によれば後発組である。彼らは「9.11の後に登場し、陰謀論的な思考によって当初は単純だった状況を考えすぎた人々だ」と主張されている。
実際、これが歴史の捏造であることを証明するのは簡単だ。爆発仮説の支持者は9.11当時、特に事件現場では極めて多かった。多くの人々は、ビルの近くで直接知覚したことを根拠に判断し、他の人々は、この巨大なビルが完全かつ強力に粉砕されるには爆発を伴うに違いないと当たり前のように受け入れていた。以下は、これらの見解を支持する多くの例のうちの5つである。
1.9.11を記録した動画では、ABCテレビのレポーター、N・J・バーケットがツインタワーの近くに立っている。彼は、現場の消防士たちや、燃えているビルそのものに注意を向けている。突然、サウスタワーが彼の背後で崩壊し始める。粉々になった瓦礫が空中に飛び散る中、バーケットは言う。「今、大爆発が起こり、瓦礫が私たち全員に降り注いでいる。逃げた方がいい!」 バーケットの発言には、状況を考えすぎていた証拠も、陰謀論的な考え方の証拠もない。彼は9.11の後にやってきたわけではない。ビルの破片が地面に到達する前に自分の判断を表明したのだ。その後、彼は命からがら逃げ出した。30分後、ノースタワーが倒壊すると、彼はまた命からがら逃げ出した(261)。
2.CNNの9.11当日の報道で、ジュリアーニ市長はツインタワーでの爆発について2回にわたって質問された。二回目は午後2時39分ごろの記者会見で、女性記者(画面外)が市長にこう質問している。「あなたは倒壊した二つのビルの爆発の原因について何か分かっていますか。飛行機によるものですか、それとも他の何かによるものですか?」(262)。彼女は爆発があったかどうかを尋ねていない。つまり、彼女は爆発があったと思っている。彼女は爆発がタワーを崩壊させたかどうかを尋ねていない。つまり、彼女はあったと思っている。彼女はただ、何が爆発を引き起こしたのか、飛行機なのか、それとも 「他の何か」 なのかを知りたいだけなのだ。
3.情報公開法の要請によってNISTから入手した 「マシュー・シャポフ・ビデオ」 として知られる映像では、数人の人々(画面外)が世界貿易センタービルで起きた出来事を遠巻きに見ながら談笑し、それをビデオカメラで撮影している。突然、彼らのカメラを通して、ノースタワーが崩壊するにつれて粉々になった瓦礫が巨大な噴煙となって四方八方に投げ出され始めるのが見える。ああ、大変だ!」という恐怖の声の後、シャポフと思われる男性の声が次のように叫ぶのが聞こえる。 「あれは爆弾がやったんだ!くそ、あれは爆弾がやったんだ!あんなことが起こるはずがない!」(263)。これもまた、シャポフが見ていたことに対して自然に起こった反応である。
4.ニューヨークの消防士クリストファー・フェニョは、『世界貿易センタービル対策本部』のインタビューの一節で、現場にいた消防士の間で始まった議論について語っている。議論が始まったのは、サウスタワーが破壊された後、ノースタワーが破壊される前、つまり午前10時から10時半ごろのことである。シャポフと同様、この発言は一般的な爆発ではなく、爆発物による意図的なビルの破壊に関するものである。つまり、9.11の朝10時30分以前から、人々は爆発仮説の下位範疇である制御解体仮説について議論していたのである。
5.9.11事件に関するFBIの捜査名はPENTTBOMで、「Pentagon/Twin Towers Bombing Investigation(ペンタゴン、ツインタワー爆破事件捜査)」の略である。この名前が付けられたとき、FBIの誰かが爆破事件が起こったと考えた可能性はないだろうか?(現在の公式発表によれば、どの被災地でも爆破事件は起きていないことになっている。) 9.11当日、『USAトゥデイ』紙の外国特派員ジャック・ケリーが、当時のFBIの 「作業仮説 」は「2機の飛行機がビルに衝突したのと同時に......ビルの下に爆薬を詰めた車かトラックがあり、それが同時に爆発して両方の塔が崩壊した」(264)、とテレビ視聴者に語っているのが目撃されている。ケリーが『USAトゥデイ』紙のために日常的に記事を捏造していたことが後に明らかになったことを考えれば、FBIに関する彼の主張には裏付けが必要だろう。しかし、ここでFBIに当てられている一般的な仮説、つまり爆発物を使用してビルを崩壊させたという仮説は、9.11では一般的であった。たとえば、FDNY(ニューヨーク市消防局)安全主任のアルバート・トゥリは、タワーの破壊から間もなく、NBCのパット・ドーソンに次のように語っている。ドーソンの言葉を借りれば、「彼(トゥリ)の理論によれば、実際にビルに仕掛けられた装置があったと考えている」(265)と。
これら5つの例は、爆発説が最も強固な形(爆発物による意図的破壊)であったとしても、9.11当日の目撃者にとっては身近なものであったという主張を支持するものである。それは合理的な理論として広く受け入れられていた。多くの人々がこの説を支持したからといって、それが正しいということにはならないが、もしこの説が否定されるのであれば、それは証拠に基づいて否定されなければならないことを示唆している。
爆発仮説を支持する強力な目撃証拠がある。
目撃証拠は内容的にも・量的にもともに強力である。証拠の質は、目撃されたものについての詳細で、相互に裏づけのある証言に考えられる。同時に、証拠の量は、証言の中で爆発について論じている目撃者の数と種類の両方において強い印象を与える。
質
ノースタワーの破壊についてのデニス・タルディオとパット・ゾーダの会話は、9/11当日にナウデ兄弟によってフィルムに収められている(266)。
タルディオとゾーダは、言葉と手振りの両方で、互いの証言を繰り返し肯定している。その手振りは、空手チョップのように、高いところから始まり、素早く下に向かっていく。目撃者たちは、自分たちが観察した多くの個別的で精力的な出来事があり、それが高いところから始まり、一定の間隔でビルの下へ急速に移動したことを示唆したいようだ。
ゾーダは手を動かしながら言う。 「階から階へと、はじけ始めた」。 タルディオも同じように手を動かす。 「まるで起爆したかのように、起爆したかのように(ゾーダ:「そう、起爆した、そう」)、まるでビルを破壊するために仕掛けられたかのように、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーンと」。 ゾーダはこう付け加えた。 「ずっと見ていた。私はそれを見ながら走っていました」。
彼らは消防士であり、ビル火災で起こる標準的な種類の爆発に遭遇することに慣れている。しかし、彼らは煙爆発や 「沸騰-液体-膨張-蒸気」(BLEVE)爆発*など、予想されるような爆発については語らない。その代わりに、彼らは全く異なるものについて話し、劇的な身振りで演じている。彼らが見たものは、制御された解体に似ていると言うのだ。
*BLEVE爆発---「ブレービー」又は「ブリーブ」と読み、「沸騰液膨張蒸気(拡散)爆発」と訳される。液体の急激な相変化による爆発現象。
次の例はポール・レモスである。彼は9.11の日、CM撮影に参加するために世界貿易センタービルの近くにいた。レモスは9.11の日、まだWTC-7が遠くに立っている世界貿易センターの近くで、ビデオテープにインタビューされている(267)。彼は、先ほどの消防士たちとは別の場所で、別の映画製作者によって撮影された。この映像は、先ほどのタルディオ/ゾーダの映像とはまったく無関係に見える。しかし、レモスがノース・タワーの崩壊を描写し始めたとき、彼はタルディオやゾーダと同じ手の身振りを使っている。
身振りをしながら彼が言ったことは次のようなものだ:
「突然、私は見上げると、約20階の下から…火事があり…私は曲がり角角から、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン…ちょうど20回の連続ヒットのように、ただ消えていったのが見えました。 建物全体が「プシューッ(?)」と爆発したのが見えました…そして爆弾が爆発するにつれて人々が走り始めました、そして私はそこに座ってそれらのいくつかが爆発するのを眺めました。そして私はただ踵を返し、命からがら走り始めました。その時、世界貿易センターがまさに崩壊するところでしたから…」
レモスは、タルディオやゾーダよりもさらに大胆で、「爆発したかのように」 と自分の発言を飾っていない。彼は公然と 「爆弾」 と言い、「爆発するのを見た」 と言っている。いずれにせよ、タルディオとゾダの映像とレモスの映像はどちらも詳細が豊富で、相互に裏付けが取れている。細部の豊富さは記録から明らかであり、裏付けは使用された言語だけでなく、手振りからも得られる。この男たちは明らかに同じ出来事を認識し、同じ考えに到達している。
レモスはまた、建築家として紹介された人物との会話について興味深い逸話を語っているが、これは目撃証拠の改ざんや隠蔽に関連している。レモスは次のように語っている。「・・・ところで、あれは爆発ではないと彼らは後で語った。私は、彼らが連れてきた建築家の一人と話していました」。この発言で 「彼ら」 が誰を指しているのかは不明だが、「彼ら」 とは現場にいた当局を指していると考えるのが妥当だろう。したがって、当局は9.11の現場に建築家を配置し、ポール・レモスのような人々に、彼らが何を気づき、何に気づいていなかったかを伝えていたようだ。
この 「建築家」に卑劣な目的があったかどうかは別として、この建築家について以下の事実は確かである。 (1)レモスとは異なり、彼自身は目撃者ではなかった(彼は現場に「引き入れられた」のだ)、(2)目撃者の徹底的な聞き込み調査をする時間はなかっただろう、(3)崩壊の写真や動画を総合的に検討する時間はなかったはずだ、(4)彼がビルの残骸(鉄骨も粉塵も)を詳細に調査できた可能性はほとんどない。にもかかわらず、彼は目撃者に、その目撃者が知覚できなかったことを伝えることができると考えている。この建築家は不当な判断を下しているだけでなく、偏りのない調査を行うことを難しくしている点で、彼の行動は極めて正確ではない。殺人捜査、火災捜査、爆発捜査には厳格な原則があり、いずれの場合も、目撃者の邪魔をして犯行現場に立ち入り、証拠を汚すことは前代未聞である。
この建築家についての議論は、より広い意味でも重要である。9.11の数ヵ月後、多くの目撃者は、当局が爆発の余地のない構造欠陥仮説を採用したと聞いて、自らの最初の判断に沈黙し、修正し、さらには否定した。その時期に最も一般的で、正しいものとして広く流布した構造破壊仮説は、床が順次破損していく「パンケーキ」仮説*であった。パンケーキ仮説はその後、信用を失い放棄されたが(NISTによって明確に否定された)、初期のころは、爆発を感知したと思っていた目撃者の確信を弱めるのに効果的だった。
* 「パンケーキ」仮説----これは、ビルの各階の層が下の階へ落下することで、各階が順に押し潰されるようにして崩壊したとする。 しかし、この説に基づけば各階の落下速度が自由落下の速度を越えないはずだとの反論がある。Rick Segalは、崩壊時の映像記録によれば第1ビル、第2ビル、第7ビルの崩壊速度は真空での自由落下速度に匹敵すると述べた。ただし、実際に自由落下だった場合、第1および第2ビルの高さだと9秒、第7ビルだと3秒強で崩壊することになるが、ツインタワーの倒壊には15-20秒、第7ビルは陰謀論者の主張でも6秒かかっているため、とうてい自由落下に「匹敵」とはいえない。
ワールドトレードセンターのツインタワー両棟崩壊についての論争とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
消防士たちが、当時の当局の発表に基づいて、自分たちが何を感知したかの判断を修正した例は、世界貿易センタービル事件対策委員会のインタビューによく見られる。
ドミニク・デッルビオは、サウスタワーの破壊について次のように語っている。「時限爆破のように見えたが、各階がパンケーキのように重なっていったのだろう」。
ジェームズ・ドゥルーリーはノースタワーについてこう語っている:
「第二の轟音が聞こえ始めた。それは北側のタワーが倒壊してくる音でした。道行く人々や私も含めて、その轟音はとても大きく、ビルの中で爆弾が爆発しているのだと思った。明らかに、私たちが間違っていたことが後に証明されましたが......」。
ジョン・コイルは、サウスタワーについての重要な発言を、非常に不確かな形で始めている。
「タワーは......私には爆発しているように見えた。その時点では、誰もがまだ爆破されたと考えていたと思います」。
これらの目撃者はみな、自分が見て考えたことについての最初の印象(ドーリーとコイルの場合は、同じく現場にいた友人や同僚の最初の印象)を思い起こし、それからその印象から離れようとしている。このように、9.11当時、爆発物解体説がいかに一般的であったか、そして、その後、それがいかに周辺に押しやられたかを示す明確な証拠がある。
裏づけの問題に戻ると、ゾーダ、タルディオ、レモスによる規則的な下降エネルギー現象の記述を裏付ける証拠資料がさらにある。まず、裏付けとなる目撃証言の例を3つ挙げる。
近くのチェース・マンハッタン銀行の行員ロス・ミラニッチは、サウスタワーについて次のように語っている。1秒ごとに別の階が8階分ほど爆発し、雲に覆われて見えなくなりました」。
ウォールストリート・ジャーナル』紙の記者、ジョン・バッシーはサウスタワーについてこう語っている:
「電話を切り、次の記事のために考えをまとめているとき、金属音が聞こえ、会社の窓から外を見上げると、各階から完璧に同期した爆発のようなものが起こり、ガラスや金属が外に向かって噴出しているのが見えた。次から次へと、上から下へと、ほんの一瞬の間に、床が粉々に吹き飛んだ。(268)
ニューヨーク市消防局のケネス・ロジャーズは、サウスタワーでの経験についてこう語っている:
「...私たちは5個分隊くらいでそこに立っていて、任務を待っていたんですが、南タワーで爆発が起きました。...多くの隊員がその時点で立ち去りました。私はずっと見ていた。次から次へと階が崩壊していった。そして5階ぐらいで爆発が起こったとき、爆弾だと思ったんだ。それは同一速度で進行する計画的なものに思われたからだ。」
裏付けは、まったく別の形の証拠を考慮すると、さらに見事なものになる。ポール・レモスは、爆発を見たとき、ノースタワー、より具体的にはノースタワーの一角を見ていたと明言している。ノースタワーの一角で爆発が起こったという彼の判断を裏付ける証拠は、ノースタワーが破壊された際に撮影された高画質の映像にある(269)。この映像には、明らかに爆発的と思われる力強く集中的な噴出物がビルから落ちていく様子がはっきりと映っている。これらの噴出物の大きさと速度は測定可能であり、その存在と基本的特性は疑問の余地がない。
したがって、さまざまな目撃証言の間には、また目撃証拠と他の証拠との間には、高い確証性がある。
このような目撃証言の集大成に異論を唱える人々の中には、目撃者たちが体験したのは爆発ではないかもしれない、と言う人もいる。死体の落下、エレベーターの衝突、柱の折れ、さらには衝撃波音さえも、すべて別の説明として提案されている。これらの主張は、別の目撃者の発言を詳細に分析することで解決できる。
その目撃者とは、スー・キーンである。彼女は9.11当時、8年間勤務していた港湾局警察(PAPD)の警官だった。それ以前、彼女は米陸軍に13年間在籍し、爆発への対応訓練を受けた。
以下に示すのは、爆発の6つの特徴であるが、それが記されていたのは元FBIの爆発の専門家であるジェームズ・サーマンが『実際の爆発現場での調査(270)』という著書の中である。 これらの特徴は、スー・キーンが『グラウンド・ゼロの女たち』(271)の著者に語った言葉の抜粋と一致している。これらの供述は、9.11事件から数カ月以内になされたもので、港湾局警察署に提出した手書きの別個の書類によって裏付けられている。
キーン:「数分後、爆弾が爆発するような音がしました。爆発が起こったのはその時です。」
「窓が吹き飛んで...みんな投げ飛ばされた。」 「それぞれの爆発が、私をすくい上げ、投げ飛ばした。」
「信じられないような空気の奔流があり、まさに肺から息を吸い取られた。」
「巨大な風とともに、すべてが私の中から消えていった。その後、風は止み、本当に静かになった。この時点では呼吸はできたが、今度はすべてのものを吸い込んでいた。ほとんど逆気流みたいだった。竜巻のような音だった。」
以下に挙げるのは、元FBIの爆発物専門家ジェームズ・サーマンがその著書『実践爆弾現場捜査』(270)の中で述べている、爆発に共通する6つの特徴である。これらの特徴は、スー・キーンが『グラウンド・ゼロの女たち』(271)の著者に語った言葉の抜粋と一致している。これらの供述は、9.11事件から数カ月以内になされたもので、港湾局警察署に提出した手書きの別個の書類によって裏付けられている。
1. 音
キーン:「数分後、爆弾が爆発するような音がしました。爆発が起こったのはその時です。」
2. 確かな爆圧の局面
「窓が吹き飛んで...みんな投げ飛ばされた。」 「それぞれの爆発が、私をすくい上げ、投げ飛ばした。」
3. 爆風正圧時の部分真空
「信じられないような空気の奔流があり、まさに肺から息を吸い取られた。」
4. 負の爆風圧の段階
「巨大な風とともに、すべてが私の中から消えていった。その後、風は止み、本当に静かになった。この時点では呼吸はできたが、今度はすべてのものを吸い込んでいた。ほとんど逆気流みたいだった。竜巻のような音だった。」
5.火災または熱効果
「...彼は私をホースの下に放り込んだ。ある意味とても気分が良かった。その時まで皮膚にやけどをしていたことに気づかなかった。火傷の痕はあったけど、火事の痕とは違って、顔も胸も真っ赤だった。
6. 崩壊と榴散弾
「信じられないようなものが体から出てきた。まるで榴散弾のようだった。まだ出ている。」
この勇敢で明らかに心的外傷を負った人物の手書きのPAPD報告書は、いくつかの重要な点で上記の説明を裏付けており、2003年に公開されたPAPD文書(272)で直接入手できる。その報告書の1ページを以下に引用する。
ツインタワーの破壊の原因を究明しようとするとき、どのような合理的な根拠に基づいてスー・キーンの証言を除外できるのであろうか?
まとめると、タルディオ/ゾーダ、レモス、キーンの目撃証言は、「質」、つまり細部に富んだ証拠の例である。以下では、目撃証拠の「量」の問題を検討する。
量
ツインタワーが破壊された時刻付近の爆発について、明示的または暗示的に記述している目撃証言の完全な説明を作成するのは難しい。FBIも、9/11委員会も、国立標準技術研究所も、その数を公表していない。私は、ツインタワーでの爆発に関する目撃者の最も完全な一覧を作成した。156件の目撃証言がある。以下に示す2つのグラフは、この一覧のある側面を要約したものである。
図8-1:職業・機関別の目撃者
156人の目撃証言のうち、121人はニューヨーク消防局(FDNY)のものである。港湾局警察(PAPD)の目撃者も14人いる。13人はレポーターで、そのほとんどが大手テレビ局に勤務している。8人は 「その他」として記載されており、たいていはタワーの近辺で働いていた人たちである。
FDNYとPAPDの構成者は通常 「第一応答者」と呼ばれる。つまり、156人の目撃者のうち135人、つまり全体の87%が第一応答者なのである。なぜなら、これらの人々は普通の人々よりも爆発についてはるかに多くの経験を持っているからである。しかも、彼らの供述は職務の一環として上官に提出されたものであり、供述が収集された状況からも、この目撃証拠は非常に強力なものとなっている。
また、ほとんどの場合、彼らの証言は直接ビデオテープに収められているため、レポーターも一覧の中で重要な位置を占めている。彼らの声の抑揚や、しばしば身振り手振りを詳細に調べることができる。記者の証言はまた、ほとんどの場合、目撃した出来事の数分後、あるいは数秒後に、ほとんど再考することなく、無意識になされるものであることも重要である。無意識の目撃者の証言は、内的あるいは外的なふるいにかけられる時間がほとんどないため、信憑性が高いと広くみなされている。実際、米国連邦証拠規則では、通常、法廷外で証人が行った陳述は法廷に認めないことになっており、これは伝聞と呼ばれている。しかし、伝聞に対する規則の例外として、「興奮した発言」という例外がある。この例外は、伝聞が「驚くべき出来事や状態に関連する供述であって、その出来事や状態による興奮した混乱状況に供述者がいたときになされたもの」である場合に認められるというものである(Federal Rules Evid. (Fed. Rules Evid. 803(2))。予想されたように、9.11に関しては、記憶に対する歪曲傾向が爆発仮説に不利に働いた。
次のグラフを論じる前に、爆発の目撃者一覧がどのように作成されたかを説明するのが適切であろう。目撃者は、証言の中で少なくとも次の用語の一つを使っていれば、一覧に含まれている。 「爆発」(または 「爆発する」 に対応する言い換え)、「爆風」、「爆破」(または 「吹き飛ばす」)、「爆弾」(または 「それに類する装置」)、「内破」。また、「その他のCD(current density電流密度)」と呼ばれる分類もあり、これには、これらの用語は使われていないが、ある点では制御解体を強く示唆する事例が含まれている。この方法の要点は、単に爆発報告を定量化できるようにすることではなく、解釈経過における一覧作成者の役割を減らすことにある。目撃者が一覧に含まれるのは、彼らが目撃したものを外部の観察者が爆発と解釈するからではなく、目撃者自身が目撃したものを爆発と解釈するからである。
さらに、捜査当局には証拠の質を点検するのに役立つ方法がある。目撃者を精査し(名前、職業、信頼性、経験)、欺瞞の動機を調べ、情報源の質を調べ、すべての目撃証言の保管過程を検証し、そしてもちろん、類似したものや類似していない他の証拠による裏付けを確認することができる。今回の事例では、裏付けが非常に大規模であるため、他の検証過程はあまり注目されていない。
「爆発」の分野が圧倒的に多く、112人の目撃証言がある。しかし、32人の目撃者がいる「爆弾」の分野もきわめて重要である。この一覧で爆弾について話している人のほとんどは消防士であり、彼らが「爆弾」という言葉を使うことから、高層ビル火災で遭遇するような爆発について話しているのではないことは明らかである。
さて、目撃証拠に基づく解体論には3つの一般的な反論がある。ひとつは、目撃証拠は 「薄弱」 であり、無視できること、もう1つは、実際には爆発的でない事象(エレベーターの落下など)が問題であったにもかかわらず、目撃者が誤って爆発を報告した可能性があることである。三つ目の反論は、唯一まともに受け止められるものである。それは、大火災には多くの自然な爆発形態があり、爆発があったという事実だけでは火薬が使用されたことにはならない、というものである。爆発に関する目撃証言から制御解体仮説に至るのは不当な飛躍である、と反対論者は主張する。
図8-2:使用された用語別の目撃証言
典型的な火災に伴う爆発の種類は、さまざまな出版物に詳しく記述されているが、おそらく最も権威があるのは、全米防火協会の『火災・爆発調査の手引き』であろう。そこでは、ツインタワーの火災に伴うと予想される爆発について、4つの型が記述されている。
1.BLEVE(「沸騰-液体-膨張-蒸気-爆発」、爆発するボイラーと同様)
2.電気爆発
3.煙爆発(爆発の逆気流)
4.燃焼爆発(天然ガス、ジェット燃料の蒸気など)
目撃証言には、4種類の爆発をすべて否定する3つの特徴がある。つまり、これら4種類の爆発が起こった可能性は十分にあるが、目撃者が知覚したという主な爆発を説明するものではないということである。以下は、説明すべき3つの特徴である。
識別
もしその爆発が一般的な火災の爆発であったなら、消防士はその爆発を識別し、名前をつけるはずである。しかし、そのような例はほとんどない。それどころか、例えば爆弾に関する言及の多さからもわかるように、消防士たちは明らかに自分たちが遭遇し慣れている爆発とは異なる型の爆発だと感じている。
力強さ
多くの目撃者は、ツインタワーが爆発で破壊されるのを見ていると思っていた(「見上げるとビルが爆発していた......頂上全体が火山のように落ちた」)。しかし、一般的な4種類の火災関連爆発は、どれもこのようにはならない。NISTによれば、ツインタワーは飛行機が衝突した地点から下は基本的に無傷であった。BLEVE(沸騰-液体-膨張-蒸気-爆発)や燃焼爆発が木造家屋のような構造物を破壊することはあるが、今回問題となっているような頑丈な鉄骨構造物を破壊した例はない。また、このような爆発に適した条件(たとえば、必要な量の天然ガスやジェット燃料)が、劇的な破壊が始まった時点でツインタワーに存在したという証拠もない。
定型化
上述したように、多くの目撃者が、4つの一般的な爆発型のいずれでも説明できない、規則的で急速なエネルギー的現象がビルの下方で連続して起こったと報告している。これらの定型化された噴出が爆発の結果であるとすれば、それは爆薬による爆発としか考えられない。
目撃証拠は9.11委員会とNISTによって無視・抑圧された。
以上の考察は、捜査当局が入手可能な目撃証言の概略を示している。最後の要点は、この証拠が9.11委員会とNISTの双方によって無視され、あるいは抑圧されてきたということである。
585ページに及ぶ9.11委員会報告書には、崩壊時の爆発に関する目撃証言に言及した一文がある。その文脈は、サウスタワーが倒壊した時、ノースタワーの上層階にいた消防士についての議論である。文章は以下の通りである。 「南向きの窓の近くに立っていなかった消防士たちは、サウスタワーが倒壊したことを知る由もなかった。言い換えれば、9.11委員会によれば、消防士の一部、つまり視界が遮られたノースタワーの上層階にいた消防士は、サウスタワーの倒壊を爆弾の爆発と見間違えたということである。ここで意味されているのは、おそらく少数の爆発目撃者が間違えたということである。」
もちろん、入手可能な目撃証言を注意深く検証すれば、上記のように、爆発目撃者の全員または大半がノースタワーの上層階にいたというのはまったくの誤りであり、視界を遮られた目撃者だけが爆弾が爆発したと思ったというのはまったくの誤りであることがわかるだろう。真実は、目撃者は実にさまざまな場所にいて、その多くがタワーを非常に明確に見ていたということである。
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)は、目撃証言に対してさらにひどい扱いをした。NISTの目的のひとつは、「航空機の初期衝突後、WTC1とWTC2がなぜ、どのように崩壊したかを明らかにする」ことである(275)。しかし、この報告書の295ページには、ツインタワーで爆発を感じた目撃者についての言及は一つもない。
NISTはソフト(薄弱な)な証拠ではなく、ハード(確固とした)な証拠を扱っているのだから、これは驚くべきことではないという意見もあるだろう。NISTが扱うのは、柱の大きさ、到達温度、鋼鉄の降伏強度のようなもので、目撃者の証言は扱わない。これは間違っている。真実は、NISTは目撃者に注目し、それを公然と論じることで証明される。
ツインタワーの調査のごく初期に、NISTは目撃証拠を収集する洗練された方法を採用し、その結果はNIST最終報告書の第7章(「人間活動の再構築」)に見ることができる。電話インタビュー、対面インタビュー、焦点集団討議のすべてが用いられた(276)。例えば、以下の記述に注目してほしい: 「1回平均2時間の225件の対面インタビューによって、9月11日朝のビル内での活動や出来事に関する詳細な生の証言や観察が集められた」(277)。第7章はタワーの破壊に関するものではないが、NISTは他の箇所で、ビルがどのように倒壊したかを理解する上で目撃証拠が重要であることを明確に認めている(278)。しかし、NISTはなぜか、インタビュー対象者だけでなく、文献の中にも、爆発や爆弾に関する目撃証言が一つもない。たとえば、この論文の根拠となった156人の目撃証言は、その一覧を作成するために使われたすべての情報源に近づけたにもかかわらず、すべて見逃している。
9.11委員会と国立標準技術研究所(NIST)は、明らかにFBIに倣い、標準的な調査の原則に違反している。これが無能の証拠であろうと、意図的な隠蔽の証拠であろうと、私の現在の議論とは無関係である。いずれにせよ、ここまでに行われた公式調査が著しく不十分であり、新たな徹底的調査が不可欠であることは明らかである。
第8章 巻末の注
255)犯罪捜査における目撃者の重要性は、以下のような出版物で確認されている: チャールズ・レジニ「未解決事件の概念」『FBI Law Enforcement Bulletin』1997年8月号、チャールズ・ウェルフォードとジェームズ・クローニン「殺人事件のクリアランス率を明らかにする」『National Institute of Justice Journal』2000年4月号、ヴィヴィアン・ロード「未解決事件殺人捜査班の導入: ヴィヴィアン・ロード「未解決事件殺人課の設置:困難な課題」『FBI Law Enforcement Bulletin』2005年2月号。社会科学者の間では、目撃証拠の素朴な受け入れに対する攻撃(特に人間の記憶に対する素朴な見方に対する攻撃)が、ハーバード大学のエリザベス・ロフタスによって少し前に先導された。例えば、彼女の『目撃証言』(マサチューセッツ州ケンブリッジ:ハーバード大学出版、1979年)を参照されたい。しかし、ロフタスは目撃者を不要だとは主張していない。彼女は1997年にジェームズ・ドイルと共著した本の中で、「目撃証言の不正確さや陪審員の誤解にもかかわらず、法制度は目撃証言を法的に排除する余裕も無視する余裕もない。時にはそれが唯一の証拠であり、正しいことも多いのである。」 目撃証言: 民事と刑事。Lexis Law Publishing, Charlottesville, 3rd ed., p. 7.
256) NFPA 921: 火災・爆発調査の手引き。NFPA 出版。米国マサチューセッツ州、2004 年。セクション 21.16.
257) 「爆発的証言: 9.11オーラル・ヒストリーにおけるツインタワーについての暴露". 2006年1月26日。http://www.911truth.org/article.php?story=20060118104223192h
258) Graeme MacQueen, "118 Witnesses: The Firefighters' Testimony to Explosions in the Twin Towers.". Journal of 9/11 Studies, 2006, p. 47. オンラインで入手可能:http://www.journalof911studies.com/articles/Article_5_118Witnesses_WorldTradeCenter.pdf
259) 「爆発的証言: 9.11オーラル・ヒストリーにおけるツインタワーについての暴露". 2006年1月26日。オンラインで入手可能:http://www.911truth.org/article.php?story=20060118104223192
260) Graeme MacQueen, "118 Witnesses: the Firefighters' Testimony to Explosions in the Twin Towers.". Journal of 9/11 Studies, 2006, p. 47. オンラインで入手可能:http://www.journalof911studies.com/articles/Article_5_118Witnesses_WorldTradeCenter.pdf
261) バーケットが両塔の崩壊から逃走する様子を映した長くて重要なビデオクリップは、ここで見ることができる: https://www.youtube.com/watch?v=IE7fWV2qUVU
262) http://www.archive.org/details/cnn200109111421-1503
263) https://www.dropbox.com/s/w3n7qgb9u4b0rfs/NIST 14 Matthew Shapoff.mp4?dl=0
264) https://www.youtube.com/watch?v=-npAbNl2ihY. ジャック・ケリーは結局、不名誉にもUSAトゥデイを辞職せざるを得なかった。 http://www.usatoday.com/news/2004-04-22-report- one_x.htm
265) https://www.youtube.com/watch?v=ft1a2kyGYMg
266) ナウデット映画のクリップはオンラインで入手可能: [http://www.youtube.com/watch?v=jODfN8oZWe0.](http://www.youtube.com/watch?v=jODfN8oZWe0)
267) レモスのインタビューはhttps://www.youtube.com/watch?v=vJ6cJ_jGqLo。
268) ブッシーには構造破壊仮説が与えられており、その仮説の中で自分の経験を位置づけているのだが、彼が実際に見たことの記述がその仮説と矛盾していることに気づいていないようである。
269) 9.11のネットワークテレビで放映され、さまざまに拡大・分析された有名なビデオクリップは、https://www.youtube.com/watch?v=fV0m7ZpK57g
270) Taylor & Francis. ボカラトン、2006年。本書はシリーズ「犯罪捜査と法医学捜査の実際」の一部である。
271) Susan Hagen and Mary Caroub, Women at Ground Zero: Stories of Courage and Compassion. Alpha, 2002.
272) PAPDの警官が提出した報告書は、ニューヨーク・タイムズ紙がニューヨーク市を提訴して公開された後、2003年8月に他の資料とともに公開された。Kevin Flynn and Jim Dwyer, "The Port Authority Files: 声;警官たちの9月11日の証言: 詳細は大惨事". ニューヨーク・タイムズ』2003年8月30日。PAPDの報告書全文は2003年にThe Memory Holeによって掲載され、このサイトは2009年にハッキングされたが、文書はオンラインで入手可能である: http://adam.pra.to/public/mir/www.thememoryhole.org/911/pa-transcripts/。
273) これは予想通りである。このように人々が記憶を修正する傾向は、目撃者の記憶を研究している社会科学者たちによって指摘されている。LoftusとDoyle, p.54参照:「記憶の "汚染 "は、目撃者が他の目撃者と話したり、当局に質問されたり、メディアの証言によって起こりうる」。また、同巻(98頁)にはこうある: 「信憑性の高い人物は、他人を容易に操ることができる。彼らは他人を説得し、態度を変え、無数の方法で他人の行動に影響を与えることができる。」
274) 9.11委員会報告書 The 9/11 Commission Report: National Commission of the Terrorist Attacks Upon the United States (New York: W. W. Norton, 2004), p. 306.
275) NIST NCSTAR 1: 世界貿易センタービルの崩壊に関する最終報告書。National Institute of Standards and Technology. Sept. 2005, p. xxix.
276) NIST タワーに関する最終報告書、第 7 章、p. 155 ff.
277) タワーに関するNIST最終報告書、157頁。
278 NISTタワーズ最終報告書、xxxviiおよび143頁。
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(Featured Image: "9/11" by slagheap is licensed under CC BY-SA 2.0.)
Eyewitness Evidence of Explosions in the Twin Towers
筆者:グレーム・マックイーン(Graeme MacQueen)
出典:グローバル・リサーチ 2023年6月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年8月7日
編集者ノート
グレーム・マックイーン教授は、9.11の事件を正しく調査しようとする多くの学者やジャーナリストにとっての第一人者であった。彼は厳密な分析と、学問の正統性やタブーに挑戦する勇気と献身を兼ね備えた、最高の学者であった。グレーム教授が亡くなる前の最後の1年間、重病にもかかわらず、9.11とその他のディープ・ステート(深層国家)の犯罪を探求する重要な貢献をまとめ、『The Pentagon’s B-Movie: looking closely at the September 2011 Attacks.(ペンタゴンのB級映画:2011年9月の攻撃を詳しく見る)』として出版した。この本には、公式の9.11の言説やその他の関連事件の核心に横たわる複数の矛盾を記録し、分析する16年にわたる研究がまとめられている。グレームが亡くなる直前、研究者のエリザベス・ウッドワースElizabeth Woodworthは『プロパガンダ・イン・フォーカス Propaganda in Focus』にグレームの新著の一部を掲載するよう提案し、グレーム教授は快諾した。
第17章「ツインタワーでの爆発の目撃証拠 Chapter 17 ‘Eyewitness Evidence of Explosions in the Twin Towers」をここに再公開できることを光栄に思う。この章は、2011年にトロントで開催された画期的な公聴会でのグレーム教授の力強い発表に基づいている。本書の全文はこちらで入手可能であり、無料でPDFをダウンロードすることもできる。
「ツインタワーでの爆発の目撃証拠」
グレーム・マックイーン著
私たちの多くは、2001年9月11日に世界貿易センターのツインタワーが制御解体によって倒壊したと確信している。しかし、もしそうだとしたら、誰かが気づかなかったのだろうか?
答えは、多くの人が気づいていたということだ。第1ビルと第2ビルの崩壊については、かなりの目撃証拠がある。本稿ではこの証拠を簡単に概観する。
証拠を見る前に、まず、証拠に対する最も一般的な反論のひとつに立ち向かわなければならない。異論を唱える人々は、目撃証拠は「軟弱」であり、信用できず、信頼できないと言う。このような批評家によれば、ある出来事の目撃者が何人いようが、その目撃者が誰であろうが、彼らの証言が互いにどのように関連していようが関係ない。これは奇妙な見解だ。目撃証言に関する社会科学的研究でも、犯罪捜査に関する学術文献でも、これは支持されるものではない(255)。
目撃証拠には確かに脆弱性がある。私たちは、目撃者が誤認したり、記憶違いやごまかしをしたりすることがあることを知っている。しかし、他の種類の証拠と同様、私たちは目撃者の報告が正確かどうかを確認する方法を開発してきた。例えば、私たちは裏付けとなる証拠、つまり目撃者のさらなる証拠や、まったく別の種類の証拠を探す。
さらに、目撃証拠は爆発事故の捜査に大きく関係している。「全米防火協会」の火災・爆発調査手引書には、爆発調査においては「調査官は目撃者の供述を含め、利用可能なすべての情報を考慮すべきである」と明記されている(256)。
本稿は、爆発に関する目撃証拠の概要だけでなく、「9/11委員会」と「米国標準技術研究所(NIST*)」によるこの証拠の取り扱いに対する批判も提示している。しかし、これら両機関は目撃証拠を広範に利用しており、明らかに有効かつ重要であると考えている。したがって、目撃証言の正当性に関する「NIST」や「9/11委員会」との意見の相違は、原則段階ではなく、適用段階にある。
*NIST=(the National Institute of Standards and Technology)
目撃証言の特に重要な情報源のひとつは、ニューヨーク市が2005年に発表したニューヨーク市消防局の口述記録(厳密には、ワールド・トレード・センター・タスクフォース・インタビュー)である(257)。ニューヨーク・タイムズ紙は、この文書の公開を求めるためにニューヨーク市を裁判所に提訴していたが、文書が公開されると、同紙は口述記録を一連の個別のPDFファイルとしてウェブサイトに掲載した。
口述記録は、ニューヨーク市消防総監のトーマス・フォン・エッセン氏が、FDNY(ニューヨーク市消防局)の隊員があの日経験したことを記録することが重要であると判断した後、FDNYの世界貿易センター対策本部が収集したものである。調査委員会のインタビューは、2001年10月初旬から2002年1月下旬にかけて収集された、約500人の「FDNYの消防士、救急医療技術者、救急隊員」による10〜12,000ページに及ぶ証言から構成されている(258)。
デイヴィッド・レイ・グリフィン教授は、有能な研究者の協力を得て、この資料から爆発に関する非常に貴重な記述を探し出した最初の学者である(259)。本論文の著者は、口述記録を読んだ後、「118人の目撃者: ツインタワーでの爆発に対する消防士の証言」(260)という論文を発表した。
以下の発表と分析は、この先行研究を基礎としている。証拠が提示されるにつれ、三つの重要な点が浮かび上がってくる。第一に、タワーの倒壊は爆発によるものだという確信が9.11では一般的であったこと。第二に、この確信を裏付けるかなりの目撃証拠がある。第三に、この証拠は「9.11委員会」と「NIST」の双方によって無視されるか、隠されてきたことである。
爆発仮説は、9.11当時では一般的だった。
9.11事件の議論では、ツインタワーの破壊に関する元来の、明らかで、当然の仮説は、何らかの重力による崩壊であるとしばしばほのめかされている。9.11当時、タワーの倒壊は誰の目にも明らかであり、それはビルが単に飛行機の衝突とその後の火災に耐えられず、崩壊したからだと我々は信じ込まされている。ビルが倒壊したのは爆発のせいだと言う人たちは、つまり広義の「爆発仮説」を支持する人たちは、この見方によれば後発組である。彼らは「9.11の後に登場し、陰謀論的な思考によって当初は単純だった状況を考えすぎた人々だ」と主張されている。
実際、これが歴史の捏造であることを証明するのは簡単だ。爆発仮説の支持者は9.11当時、特に事件現場では極めて多かった。多くの人々は、ビルの近くで直接知覚したことを根拠に判断し、他の人々は、この巨大なビルが完全かつ強力に粉砕されるには爆発を伴うに違いないと当たり前のように受け入れていた。以下は、これらの見解を支持する多くの例のうちの5つである。
1.9.11を記録した動画では、ABCテレビのレポーター、N・J・バーケットがツインタワーの近くに立っている。彼は、現場の消防士たちや、燃えているビルそのものに注意を向けている。突然、サウスタワーが彼の背後で崩壊し始める。粉々になった瓦礫が空中に飛び散る中、バーケットは言う。「今、大爆発が起こり、瓦礫が私たち全員に降り注いでいる。逃げた方がいい!」 バーケットの発言には、状況を考えすぎていた証拠も、陰謀論的な考え方の証拠もない。彼は9.11の後にやってきたわけではない。ビルの破片が地面に到達する前に自分の判断を表明したのだ。その後、彼は命からがら逃げ出した。30分後、ノースタワーが倒壊すると、彼はまた命からがら逃げ出した(261)。
2.CNNの9.11当日の報道で、ジュリアーニ市長はツインタワーでの爆発について2回にわたって質問された。二回目は午後2時39分ごろの記者会見で、女性記者(画面外)が市長にこう質問している。「あなたは倒壊した二つのビルの爆発の原因について何か分かっていますか。飛行機によるものですか、それとも他の何かによるものですか?」(262)。彼女は爆発があったかどうかを尋ねていない。つまり、彼女は爆発があったと思っている。彼女は爆発がタワーを崩壊させたかどうかを尋ねていない。つまり、彼女はあったと思っている。彼女はただ、何が爆発を引き起こしたのか、飛行機なのか、それとも 「他の何か」 なのかを知りたいだけなのだ。
3.情報公開法の要請によってNISTから入手した 「マシュー・シャポフ・ビデオ」 として知られる映像では、数人の人々(画面外)が世界貿易センタービルで起きた出来事を遠巻きに見ながら談笑し、それをビデオカメラで撮影している。突然、彼らのカメラを通して、ノースタワーが崩壊するにつれて粉々になった瓦礫が巨大な噴煙となって四方八方に投げ出され始めるのが見える。ああ、大変だ!」という恐怖の声の後、シャポフと思われる男性の声が次のように叫ぶのが聞こえる。 「あれは爆弾がやったんだ!くそ、あれは爆弾がやったんだ!あんなことが起こるはずがない!」(263)。これもまた、シャポフが見ていたことに対して自然に起こった反応である。
4.ニューヨークの消防士クリストファー・フェニョは、『世界貿易センタービル対策本部』のインタビューの一節で、現場にいた消防士の間で始まった議論について語っている。議論が始まったのは、サウスタワーが破壊された後、ノースタワーが破壊される前、つまり午前10時から10時半ごろのことである。シャポフと同様、この発言は一般的な爆発ではなく、爆発物による意図的なビルの破壊に関するものである。つまり、9.11の朝10時30分以前から、人々は爆発仮説の下位範疇である制御解体仮説について議論していたのである。
5.9.11事件に関するFBIの捜査名はPENTTBOMで、「Pentagon/Twin Towers Bombing Investigation(ペンタゴン、ツインタワー爆破事件捜査)」の略である。この名前が付けられたとき、FBIの誰かが爆破事件が起こったと考えた可能性はないだろうか?(現在の公式発表によれば、どの被災地でも爆破事件は起きていないことになっている。) 9.11当日、『USAトゥデイ』紙の外国特派員ジャック・ケリーが、当時のFBIの 「作業仮説 」は「2機の飛行機がビルに衝突したのと同時に......ビルの下に爆薬を詰めた車かトラックがあり、それが同時に爆発して両方の塔が崩壊した」(264)、とテレビ視聴者に語っているのが目撃されている。ケリーが『USAトゥデイ』紙のために日常的に記事を捏造していたことが後に明らかになったことを考えれば、FBIに関する彼の主張には裏付けが必要だろう。しかし、ここでFBIに当てられている一般的な仮説、つまり爆発物を使用してビルを崩壊させたという仮説は、9.11では一般的であった。たとえば、FDNY(ニューヨーク市消防局)安全主任のアルバート・トゥリは、タワーの破壊から間もなく、NBCのパット・ドーソンに次のように語っている。ドーソンの言葉を借りれば、「彼(トゥリ)の理論によれば、実際にビルに仕掛けられた装置があったと考えている」(265)と。
これら5つの例は、爆発説が最も強固な形(爆発物による意図的破壊)であったとしても、9.11当日の目撃者にとっては身近なものであったという主張を支持するものである。それは合理的な理論として広く受け入れられていた。多くの人々がこの説を支持したからといって、それが正しいということにはならないが、もしこの説が否定されるのであれば、それは証拠に基づいて否定されなければならないことを示唆している。
爆発仮説を支持する強力な目撃証拠がある。
目撃証拠は内容的にも・量的にもともに強力である。証拠の質は、目撃されたものについての詳細で、相互に裏づけのある証言に考えられる。同時に、証拠の量は、証言の中で爆発について論じている目撃者の数と種類の両方において強い印象を与える。
質
ノースタワーの破壊についてのデニス・タルディオとパット・ゾーダの会話は、9/11当日にナウデ兄弟によってフィルムに収められている(266)。
タルディオとゾーダは、言葉と手振りの両方で、互いの証言を繰り返し肯定している。その手振りは、空手チョップのように、高いところから始まり、素早く下に向かっていく。目撃者たちは、自分たちが観察した多くの個別的で精力的な出来事があり、それが高いところから始まり、一定の間隔でビルの下へ急速に移動したことを示唆したいようだ。
ゾーダは手を動かしながら言う。 「階から階へと、はじけ始めた」。 タルディオも同じように手を動かす。 「まるで起爆したかのように、起爆したかのように(ゾーダ:「そう、起爆した、そう」)、まるでビルを破壊するために仕掛けられたかのように、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーンと」。 ゾーダはこう付け加えた。 「ずっと見ていた。私はそれを見ながら走っていました」。
彼らは消防士であり、ビル火災で起こる標準的な種類の爆発に遭遇することに慣れている。しかし、彼らは煙爆発や 「沸騰-液体-膨張-蒸気」(BLEVE)爆発*など、予想されるような爆発については語らない。その代わりに、彼らは全く異なるものについて話し、劇的な身振りで演じている。彼らが見たものは、制御された解体に似ていると言うのだ。
*BLEVE爆発---「ブレービー」又は「ブリーブ」と読み、「沸騰液膨張蒸気(拡散)爆発」と訳される。液体の急激な相変化による爆発現象。
次の例はポール・レモスである。彼は9.11の日、CM撮影に参加するために世界貿易センタービルの近くにいた。レモスは9.11の日、まだWTC-7が遠くに立っている世界貿易センターの近くで、ビデオテープにインタビューされている(267)。彼は、先ほどの消防士たちとは別の場所で、別の映画製作者によって撮影された。この映像は、先ほどのタルディオ/ゾーダの映像とはまったく無関係に見える。しかし、レモスがノース・タワーの崩壊を描写し始めたとき、彼はタルディオやゾーダと同じ手の身振りを使っている。
身振りをしながら彼が言ったことは次のようなものだ:
「突然、私は見上げると、約20階の下から…火事があり…私は曲がり角角から、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン、ドーン…ちょうど20回の連続ヒットのように、ただ消えていったのが見えました。 建物全体が「プシューッ(?)」と爆発したのが見えました…そして爆弾が爆発するにつれて人々が走り始めました、そして私はそこに座ってそれらのいくつかが爆発するのを眺めました。そして私はただ踵を返し、命からがら走り始めました。その時、世界貿易センターがまさに崩壊するところでしたから…」
レモスは、タルディオやゾーダよりもさらに大胆で、「爆発したかのように」 と自分の発言を飾っていない。彼は公然と 「爆弾」 と言い、「爆発するのを見た」 と言っている。いずれにせよ、タルディオとゾダの映像とレモスの映像はどちらも詳細が豊富で、相互に裏付けが取れている。細部の豊富さは記録から明らかであり、裏付けは使用された言語だけでなく、手振りからも得られる。この男たちは明らかに同じ出来事を認識し、同じ考えに到達している。
レモスはまた、建築家として紹介された人物との会話について興味深い逸話を語っているが、これは目撃証拠の改ざんや隠蔽に関連している。レモスは次のように語っている。「・・・ところで、あれは爆発ではないと彼らは後で語った。私は、彼らが連れてきた建築家の一人と話していました」。この発言で 「彼ら」 が誰を指しているのかは不明だが、「彼ら」 とは現場にいた当局を指していると考えるのが妥当だろう。したがって、当局は9.11の現場に建築家を配置し、ポール・レモスのような人々に、彼らが何を気づき、何に気づいていなかったかを伝えていたようだ。
この 「建築家」に卑劣な目的があったかどうかは別として、この建築家について以下の事実は確かである。 (1)レモスとは異なり、彼自身は目撃者ではなかった(彼は現場に「引き入れられた」のだ)、(2)目撃者の徹底的な聞き込み調査をする時間はなかっただろう、(3)崩壊の写真や動画を総合的に検討する時間はなかったはずだ、(4)彼がビルの残骸(鉄骨も粉塵も)を詳細に調査できた可能性はほとんどない。にもかかわらず、彼は目撃者に、その目撃者が知覚できなかったことを伝えることができると考えている。この建築家は不当な判断を下しているだけでなく、偏りのない調査を行うことを難しくしている点で、彼の行動は極めて正確ではない。殺人捜査、火災捜査、爆発捜査には厳格な原則があり、いずれの場合も、目撃者の邪魔をして犯行現場に立ち入り、証拠を汚すことは前代未聞である。
この建築家についての議論は、より広い意味でも重要である。9.11の数ヵ月後、多くの目撃者は、当局が爆発の余地のない構造欠陥仮説を採用したと聞いて、自らの最初の判断に沈黙し、修正し、さらには否定した。その時期に最も一般的で、正しいものとして広く流布した構造破壊仮説は、床が順次破損していく「パンケーキ」仮説*であった。パンケーキ仮説はその後、信用を失い放棄されたが(NISTによって明確に否定された)、初期のころは、爆発を感知したと思っていた目撃者の確信を弱めるのに効果的だった。
* 「パンケーキ」仮説----これは、ビルの各階の層が下の階へ落下することで、各階が順に押し潰されるようにして崩壊したとする。 しかし、この説に基づけば各階の落下速度が自由落下の速度を越えないはずだとの反論がある。Rick Segalは、崩壊時の映像記録によれば第1ビル、第2ビル、第7ビルの崩壊速度は真空での自由落下速度に匹敵すると述べた。ただし、実際に自由落下だった場合、第1および第2ビルの高さだと9秒、第7ビルだと3秒強で崩壊することになるが、ツインタワーの倒壊には15-20秒、第7ビルは陰謀論者の主張でも6秒かかっているため、とうてい自由落下に「匹敵」とはいえない。
ワールドトレードセンターのツインタワー両棟崩壊についての論争とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書
消防士たちが、当時の当局の発表に基づいて、自分たちが何を感知したかの判断を修正した例は、世界貿易センタービル事件対策委員会のインタビューによく見られる。
ドミニク・デッルビオは、サウスタワーの破壊について次のように語っている。「時限爆破のように見えたが、各階がパンケーキのように重なっていったのだろう」。
ジェームズ・ドゥルーリーはノースタワーについてこう語っている:
「第二の轟音が聞こえ始めた。それは北側のタワーが倒壊してくる音でした。道行く人々や私も含めて、その轟音はとても大きく、ビルの中で爆弾が爆発しているのだと思った。明らかに、私たちが間違っていたことが後に証明されましたが......」。
ジョン・コイルは、サウスタワーについての重要な発言を、非常に不確かな形で始めている。
「タワーは......私には爆発しているように見えた。その時点では、誰もがまだ爆破されたと考えていたと思います」。
これらの目撃者はみな、自分が見て考えたことについての最初の印象(ドーリーとコイルの場合は、同じく現場にいた友人や同僚の最初の印象)を思い起こし、それからその印象から離れようとしている。このように、9.11当時、爆発物解体説がいかに一般的であったか、そして、その後、それがいかに周辺に押しやられたかを示す明確な証拠がある。
裏づけの問題に戻ると、ゾーダ、タルディオ、レモスによる規則的な下降エネルギー現象の記述を裏付ける証拠資料がさらにある。まず、裏付けとなる目撃証言の例を3つ挙げる。
近くのチェース・マンハッタン銀行の行員ロス・ミラニッチは、サウスタワーについて次のように語っている。1秒ごとに別の階が8階分ほど爆発し、雲に覆われて見えなくなりました」。
ウォールストリート・ジャーナル』紙の記者、ジョン・バッシーはサウスタワーについてこう語っている:
「電話を切り、次の記事のために考えをまとめているとき、金属音が聞こえ、会社の窓から外を見上げると、各階から完璧に同期した爆発のようなものが起こり、ガラスや金属が外に向かって噴出しているのが見えた。次から次へと、上から下へと、ほんの一瞬の間に、床が粉々に吹き飛んだ。(268)
ニューヨーク市消防局のケネス・ロジャーズは、サウスタワーでの経験についてこう語っている:
「...私たちは5個分隊くらいでそこに立っていて、任務を待っていたんですが、南タワーで爆発が起きました。...多くの隊員がその時点で立ち去りました。私はずっと見ていた。次から次へと階が崩壊していった。そして5階ぐらいで爆発が起こったとき、爆弾だと思ったんだ。それは同一速度で進行する計画的なものに思われたからだ。」
裏付けは、まったく別の形の証拠を考慮すると、さらに見事なものになる。ポール・レモスは、爆発を見たとき、ノースタワー、より具体的にはノースタワーの一角を見ていたと明言している。ノースタワーの一角で爆発が起こったという彼の判断を裏付ける証拠は、ノースタワーが破壊された際に撮影された高画質の映像にある(269)。この映像には、明らかに爆発的と思われる力強く集中的な噴出物がビルから落ちていく様子がはっきりと映っている。これらの噴出物の大きさと速度は測定可能であり、その存在と基本的特性は疑問の余地がない。
したがって、さまざまな目撃証言の間には、また目撃証拠と他の証拠との間には、高い確証性がある。
このような目撃証言の集大成に異論を唱える人々の中には、目撃者たちが体験したのは爆発ではないかもしれない、と言う人もいる。死体の落下、エレベーターの衝突、柱の折れ、さらには衝撃波音さえも、すべて別の説明として提案されている。これらの主張は、別の目撃者の発言を詳細に分析することで解決できる。
その目撃者とは、スー・キーンである。彼女は9.11当時、8年間勤務していた港湾局警察(PAPD)の警官だった。それ以前、彼女は米陸軍に13年間在籍し、爆発への対応訓練を受けた。
以下に示すのは、爆発の6つの特徴であるが、それが記されていたのは元FBIの爆発の専門家であるジェームズ・サーマンが『実際の爆発現場での調査(270)』という著書の中である。 これらの特徴は、スー・キーンが『グラウンド・ゼロの女たち』(271)の著者に語った言葉の抜粋と一致している。これらの供述は、9.11事件から数カ月以内になされたもので、港湾局警察署に提出した手書きの別個の書類によって裏付けられている。
キーン:「数分後、爆弾が爆発するような音がしました。爆発が起こったのはその時です。」
「窓が吹き飛んで...みんな投げ飛ばされた。」 「それぞれの爆発が、私をすくい上げ、投げ飛ばした。」
「信じられないような空気の奔流があり、まさに肺から息を吸い取られた。」
「巨大な風とともに、すべてが私の中から消えていった。その後、風は止み、本当に静かになった。この時点では呼吸はできたが、今度はすべてのものを吸い込んでいた。ほとんど逆気流みたいだった。竜巻のような音だった。」
以下に挙げるのは、元FBIの爆発物専門家ジェームズ・サーマンがその著書『実践爆弾現場捜査』(270)の中で述べている、爆発に共通する6つの特徴である。これらの特徴は、スー・キーンが『グラウンド・ゼロの女たち』(271)の著者に語った言葉の抜粋と一致している。これらの供述は、9.11事件から数カ月以内になされたもので、港湾局警察署に提出した手書きの別個の書類によって裏付けられている。
1. 音
キーン:「数分後、爆弾が爆発するような音がしました。爆発が起こったのはその時です。」
2. 確かな爆圧の局面
「窓が吹き飛んで...みんな投げ飛ばされた。」 「それぞれの爆発が、私をすくい上げ、投げ飛ばした。」
3. 爆風正圧時の部分真空
「信じられないような空気の奔流があり、まさに肺から息を吸い取られた。」
4. 負の爆風圧の段階
「巨大な風とともに、すべてが私の中から消えていった。その後、風は止み、本当に静かになった。この時点では呼吸はできたが、今度はすべてのものを吸い込んでいた。ほとんど逆気流みたいだった。竜巻のような音だった。」
5.火災または熱効果
「...彼は私をホースの下に放り込んだ。ある意味とても気分が良かった。その時まで皮膚にやけどをしていたことに気づかなかった。火傷の痕はあったけど、火事の痕とは違って、顔も胸も真っ赤だった。
6. 崩壊と榴散弾
「信じられないようなものが体から出てきた。まるで榴散弾のようだった。まだ出ている。」
この勇敢で明らかに心的外傷を負った人物の手書きのPAPD報告書は、いくつかの重要な点で上記の説明を裏付けており、2003年に公開されたPAPD文書(272)で直接入手できる。その報告書の1ページを以下に引用する。
ツインタワーの破壊の原因を究明しようとするとき、どのような合理的な根拠に基づいてスー・キーンの証言を除外できるのであろうか?
まとめると、タルディオ/ゾーダ、レモス、キーンの目撃証言は、「質」、つまり細部に富んだ証拠の例である。以下では、目撃証拠の「量」の問題を検討する。
量
ツインタワーが破壊された時刻付近の爆発について、明示的または暗示的に記述している目撃証言の完全な説明を作成するのは難しい。FBIも、9/11委員会も、国立標準技術研究所も、その数を公表していない。私は、ツインタワーでの爆発に関する目撃者の最も完全な一覧を作成した。156件の目撃証言がある。以下に示す2つのグラフは、この一覧のある側面を要約したものである。
図8-1:職業・機関別の目撃者
156人の目撃証言のうち、121人はニューヨーク消防局(FDNY)のものである。港湾局警察(PAPD)の目撃者も14人いる。13人はレポーターで、そのほとんどが大手テレビ局に勤務している。8人は 「その他」として記載されており、たいていはタワーの近辺で働いていた人たちである。
FDNYとPAPDの構成者は通常 「第一応答者」と呼ばれる。つまり、156人の目撃者のうち135人、つまり全体の87%が第一応答者なのである。なぜなら、これらの人々は普通の人々よりも爆発についてはるかに多くの経験を持っているからである。しかも、彼らの供述は職務の一環として上官に提出されたものであり、供述が収集された状況からも、この目撃証拠は非常に強力なものとなっている。
また、ほとんどの場合、彼らの証言は直接ビデオテープに収められているため、レポーターも一覧の中で重要な位置を占めている。彼らの声の抑揚や、しばしば身振り手振りを詳細に調べることができる。記者の証言はまた、ほとんどの場合、目撃した出来事の数分後、あるいは数秒後に、ほとんど再考することなく、無意識になされるものであることも重要である。無意識の目撃者の証言は、内的あるいは外的なふるいにかけられる時間がほとんどないため、信憑性が高いと広くみなされている。実際、米国連邦証拠規則では、通常、法廷外で証人が行った陳述は法廷に認めないことになっており、これは伝聞と呼ばれている。しかし、伝聞に対する規則の例外として、「興奮した発言」という例外がある。この例外は、伝聞が「驚くべき出来事や状態に関連する供述であって、その出来事や状態による興奮した混乱状況に供述者がいたときになされたもの」である場合に認められるというものである(Federal Rules Evid. (Fed. Rules Evid. 803(2))。予想されたように、9.11に関しては、記憶に対する歪曲傾向が爆発仮説に不利に働いた。
次のグラフを論じる前に、爆発の目撃者一覧がどのように作成されたかを説明するのが適切であろう。目撃者は、証言の中で少なくとも次の用語の一つを使っていれば、一覧に含まれている。 「爆発」(または 「爆発する」 に対応する言い換え)、「爆風」、「爆破」(または 「吹き飛ばす」)、「爆弾」(または 「それに類する装置」)、「内破」。また、「その他のCD(current density電流密度)」と呼ばれる分類もあり、これには、これらの用語は使われていないが、ある点では制御解体を強く示唆する事例が含まれている。この方法の要点は、単に爆発報告を定量化できるようにすることではなく、解釈経過における一覧作成者の役割を減らすことにある。目撃者が一覧に含まれるのは、彼らが目撃したものを外部の観察者が爆発と解釈するからではなく、目撃者自身が目撃したものを爆発と解釈するからである。
さらに、捜査当局には証拠の質を点検するのに役立つ方法がある。目撃者を精査し(名前、職業、信頼性、経験)、欺瞞の動機を調べ、情報源の質を調べ、すべての目撃証言の保管過程を検証し、そしてもちろん、類似したものや類似していない他の証拠による裏付けを確認することができる。今回の事例では、裏付けが非常に大規模であるため、他の検証過程はあまり注目されていない。
「爆発」の分野が圧倒的に多く、112人の目撃証言がある。しかし、32人の目撃者がいる「爆弾」の分野もきわめて重要である。この一覧で爆弾について話している人のほとんどは消防士であり、彼らが「爆弾」という言葉を使うことから、高層ビル火災で遭遇するような爆発について話しているのではないことは明らかである。
さて、目撃証拠に基づく解体論には3つの一般的な反論がある。ひとつは、目撃証拠は 「薄弱」 であり、無視できること、もう1つは、実際には爆発的でない事象(エレベーターの落下など)が問題であったにもかかわらず、目撃者が誤って爆発を報告した可能性があることである。三つ目の反論は、唯一まともに受け止められるものである。それは、大火災には多くの自然な爆発形態があり、爆発があったという事実だけでは火薬が使用されたことにはならない、というものである。爆発に関する目撃証言から制御解体仮説に至るのは不当な飛躍である、と反対論者は主張する。
図8-2:使用された用語別の目撃証言
典型的な火災に伴う爆発の種類は、さまざまな出版物に詳しく記述されているが、おそらく最も権威があるのは、全米防火協会の『火災・爆発調査の手引き』であろう。そこでは、ツインタワーの火災に伴うと予想される爆発について、4つの型が記述されている。
1.BLEVE(「沸騰-液体-膨張-蒸気-爆発」、爆発するボイラーと同様)
2.電気爆発
3.煙爆発(爆発の逆気流)
4.燃焼爆発(天然ガス、ジェット燃料の蒸気など)
目撃証言には、4種類の爆発をすべて否定する3つの特徴がある。つまり、これら4種類の爆発が起こった可能性は十分にあるが、目撃者が知覚したという主な爆発を説明するものではないということである。以下は、説明すべき3つの特徴である。
識別
もしその爆発が一般的な火災の爆発であったなら、消防士はその爆発を識別し、名前をつけるはずである。しかし、そのような例はほとんどない。それどころか、例えば爆弾に関する言及の多さからもわかるように、消防士たちは明らかに自分たちが遭遇し慣れている爆発とは異なる型の爆発だと感じている。
力強さ
多くの目撃者は、ツインタワーが爆発で破壊されるのを見ていると思っていた(「見上げるとビルが爆発していた......頂上全体が火山のように落ちた」)。しかし、一般的な4種類の火災関連爆発は、どれもこのようにはならない。NISTによれば、ツインタワーは飛行機が衝突した地点から下は基本的に無傷であった。BLEVE(沸騰-液体-膨張-蒸気-爆発)や燃焼爆発が木造家屋のような構造物を破壊することはあるが、今回問題となっているような頑丈な鉄骨構造物を破壊した例はない。また、このような爆発に適した条件(たとえば、必要な量の天然ガスやジェット燃料)が、劇的な破壊が始まった時点でツインタワーに存在したという証拠もない。
定型化
上述したように、多くの目撃者が、4つの一般的な爆発型のいずれでも説明できない、規則的で急速なエネルギー的現象がビルの下方で連続して起こったと報告している。これらの定型化された噴出が爆発の結果であるとすれば、それは爆薬による爆発としか考えられない。
目撃証拠は9.11委員会とNISTによって無視・抑圧された。
以上の考察は、捜査当局が入手可能な目撃証言の概略を示している。最後の要点は、この証拠が9.11委員会とNISTの双方によって無視され、あるいは抑圧されてきたということである。
585ページに及ぶ9.11委員会報告書には、崩壊時の爆発に関する目撃証言に言及した一文がある。その文脈は、サウスタワーが倒壊した時、ノースタワーの上層階にいた消防士についての議論である。文章は以下の通りである。 「南向きの窓の近くに立っていなかった消防士たちは、サウスタワーが倒壊したことを知る由もなかった。言い換えれば、9.11委員会によれば、消防士の一部、つまり視界が遮られたノースタワーの上層階にいた消防士は、サウスタワーの倒壊を爆弾の爆発と見間違えたということである。ここで意味されているのは、おそらく少数の爆発目撃者が間違えたということである。」
もちろん、入手可能な目撃証言を注意深く検証すれば、上記のように、爆発目撃者の全員または大半がノースタワーの上層階にいたというのはまったくの誤りであり、視界を遮られた目撃者だけが爆弾が爆発したと思ったというのはまったくの誤りであることがわかるだろう。真実は、目撃者は実にさまざまな場所にいて、その多くがタワーを非常に明確に見ていたということである。
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)は、目撃証言に対してさらにひどい扱いをした。NISTの目的のひとつは、「航空機の初期衝突後、WTC1とWTC2がなぜ、どのように崩壊したかを明らかにする」ことである(275)。しかし、この報告書の295ページには、ツインタワーで爆発を感じた目撃者についての言及は一つもない。
NISTはソフト(薄弱な)な証拠ではなく、ハード(確固とした)な証拠を扱っているのだから、これは驚くべきことではないという意見もあるだろう。NISTが扱うのは、柱の大きさ、到達温度、鋼鉄の降伏強度のようなもので、目撃者の証言は扱わない。これは間違っている。真実は、NISTは目撃者に注目し、それを公然と論じることで証明される。
ツインタワーの調査のごく初期に、NISTは目撃証拠を収集する洗練された方法を採用し、その結果はNIST最終報告書の第7章(「人間活動の再構築」)に見ることができる。電話インタビュー、対面インタビュー、焦点集団討議のすべてが用いられた(276)。例えば、以下の記述に注目してほしい: 「1回平均2時間の225件の対面インタビューによって、9月11日朝のビル内での活動や出来事に関する詳細な生の証言や観察が集められた」(277)。第7章はタワーの破壊に関するものではないが、NISTは他の箇所で、ビルがどのように倒壊したかを理解する上で目撃証拠が重要であることを明確に認めている(278)。しかし、NISTはなぜか、インタビュー対象者だけでなく、文献の中にも、爆発や爆弾に関する目撃証言が一つもない。たとえば、この論文の根拠となった156人の目撃証言は、その一覧を作成するために使われたすべての情報源に近づけたにもかかわらず、すべて見逃している。
9.11委員会と国立標準技術研究所(NIST)は、明らかにFBIに倣い、標準的な調査の原則に違反している。これが無能の証拠であろうと、意図的な隠蔽の証拠であろうと、私の現在の議論とは無関係である。いずれにせよ、ここまでに行われた公式調査が著しく不十分であり、新たな徹底的調査が不可欠であることは明らかである。
第8章 巻末の注
255)犯罪捜査における目撃者の重要性は、以下のような出版物で確認されている: チャールズ・レジニ「未解決事件の概念」『FBI Law Enforcement Bulletin』1997年8月号、チャールズ・ウェルフォードとジェームズ・クローニン「殺人事件のクリアランス率を明らかにする」『National Institute of Justice Journal』2000年4月号、ヴィヴィアン・ロード「未解決事件殺人捜査班の導入: ヴィヴィアン・ロード「未解決事件殺人課の設置:困難な課題」『FBI Law Enforcement Bulletin』2005年2月号。社会科学者の間では、目撃証拠の素朴な受け入れに対する攻撃(特に人間の記憶に対する素朴な見方に対する攻撃)が、ハーバード大学のエリザベス・ロフタスによって少し前に先導された。例えば、彼女の『目撃証言』(マサチューセッツ州ケンブリッジ:ハーバード大学出版、1979年)を参照されたい。しかし、ロフタスは目撃者を不要だとは主張していない。彼女は1997年にジェームズ・ドイルと共著した本の中で、「目撃証言の不正確さや陪審員の誤解にもかかわらず、法制度は目撃証言を法的に排除する余裕も無視する余裕もない。時にはそれが唯一の証拠であり、正しいことも多いのである。」 目撃証言: 民事と刑事。Lexis Law Publishing, Charlottesville, 3rd ed., p. 7.
256) NFPA 921: 火災・爆発調査の手引き。NFPA 出版。米国マサチューセッツ州、2004 年。セクション 21.16.
257) 「爆発的証言: 9.11オーラル・ヒストリーにおけるツインタワーについての暴露". 2006年1月26日。http://www.911truth.org/article.php?story=20060118104223192h
258) Graeme MacQueen, "118 Witnesses: The Firefighters' Testimony to Explosions in the Twin Towers.". Journal of 9/11 Studies, 2006, p. 47. オンラインで入手可能:http://www.journalof911studies.com/articles/Article_5_118Witnesses_WorldTradeCenter.pdf
259) 「爆発的証言: 9.11オーラル・ヒストリーにおけるツインタワーについての暴露". 2006年1月26日。オンラインで入手可能:http://www.911truth.org/article.php?story=20060118104223192
260) Graeme MacQueen, "118 Witnesses: the Firefighters' Testimony to Explosions in the Twin Towers.". Journal of 9/11 Studies, 2006, p. 47. オンラインで入手可能:http://www.journalof911studies.com/articles/Article_5_118Witnesses_WorldTradeCenter.pdf
261) バーケットが両塔の崩壊から逃走する様子を映した長くて重要なビデオクリップは、ここで見ることができる: https://www.youtube.com/watch?v=IE7fWV2qUVU
262) http://www.archive.org/details/cnn200109111421-1503
263) https://www.dropbox.com/s/w3n7qgb9u4b0rfs/NIST 14 Matthew Shapoff.mp4?dl=0
264) https://www.youtube.com/watch?v=-npAbNl2ihY. ジャック・ケリーは結局、不名誉にもUSAトゥデイを辞職せざるを得なかった。 http://www.usatoday.com/news/2004-04-22-report- one_x.htm
265) https://www.youtube.com/watch?v=ft1a2kyGYMg
266) ナウデット映画のクリップはオンラインで入手可能: [http://www.youtube.com/watch?v=jODfN8oZWe0.](http://www.youtube.com/watch?v=jODfN8oZWe0)
267) レモスのインタビューはhttps://www.youtube.com/watch?v=vJ6cJ_jGqLo。
268) ブッシーには構造破壊仮説が与えられており、その仮説の中で自分の経験を位置づけているのだが、彼が実際に見たことの記述がその仮説と矛盾していることに気づいていないようである。
269) 9.11のネットワークテレビで放映され、さまざまに拡大・分析された有名なビデオクリップは、https://www.youtube.com/watch?v=fV0m7ZpK57g
270) Taylor & Francis. ボカラトン、2006年。本書はシリーズ「犯罪捜査と法医学捜査の実際」の一部である。
271) Susan Hagen and Mary Caroub, Women at Ground Zero: Stories of Courage and Compassion. Alpha, 2002.
272) PAPDの警官が提出した報告書は、ニューヨーク・タイムズ紙がニューヨーク市を提訴して公開された後、2003年8月に他の資料とともに公開された。Kevin Flynn and Jim Dwyer, "The Port Authority Files: 声;警官たちの9月11日の証言: 詳細は大惨事". ニューヨーク・タイムズ』2003年8月30日。PAPDの報告書全文は2003年にThe Memory Holeによって掲載され、このサイトは2009年にハッキングされたが、文書はオンラインで入手可能である: http://adam.pra.to/public/mir/www.thememoryhole.org/911/pa-transcripts/。
273) これは予想通りである。このように人々が記憶を修正する傾向は、目撃者の記憶を研究している社会科学者たちによって指摘されている。LoftusとDoyle, p.54参照:「記憶の "汚染 "は、目撃者が他の目撃者と話したり、当局に質問されたり、メディアの証言によって起こりうる」。また、同巻(98頁)にはこうある: 「信憑性の高い人物は、他人を容易に操ることができる。彼らは他人を説得し、態度を変え、無数の方法で他人の行動に影響を与えることができる。」
274) 9.11委員会報告書 The 9/11 Commission Report: National Commission of the Terrorist Attacks Upon the United States (New York: W. W. Norton, 2004), p. 306.
275) NIST NCSTAR 1: 世界貿易センタービルの崩壊に関する最終報告書。National Institute of Standards and Technology. Sept. 2005, p. xxix.
276) NIST タワーに関する最終報告書、第 7 章、p. 155 ff.
277) タワーに関するNIST最終報告書、157頁。
278 NISTタワーズ最終報告書、xxxviiおよび143頁。
(掲載画像: "9/11" by slagheap is licensed under CC BY-SA 2.0.)
(Featured Image: "9/11" by slagheap is licensed under CC BY-SA 2.0.)