<記事原文>
America’s Color RevolutionPaul Craig Roberts
2020年1月7日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年1月17日
デイープ・ステートは、米国民にカラー革命を仕掛けた。ジャーナリストのエカチェリーナ・ブリノーバは、米国内でカラー革命が起こったと考えているようだ。ただの大統領選ではなく。
https://sputniknews.com/us/202011221081242712-politburo-are-dems-striving-to-win-it-all–turn-us-political-landscape-into-one-party-system/
ディーブ・ステートは、民主党を使って、目的を果たそうとしていた。それは、トランプが共和党の旗印のもと、大統領府にいたからだ。もちろん、トランプは大衆主義者だ。しかし、人民の意見を代弁する政党が存在しないため、トランプは共和党党員として出馬したのだ。
左翼や、左翼とされているニセ左翼は、今が利を得るチャンスだと思っている。しかしこれは淡い期待だ。ディープ・ステートが主導権を握っているのだから、左翼の目論みが叶うことはないのだ。左翼がディープ・ステートに跪いていない限りは。アンティファ運動やBLM運動が打ち切られたら、左翼への資金提供もなくなり、売女メディアは左翼を叩きまくることになるだろうから。
バイデンとカマラは、大統領府に据えられた、ただの飾りだ。彼らは「盗まれた選挙」で選ばれたのだ。二人が自分の目論みと思っていることは、すべてなんの意味もないことだ。意味のあるディープ・ステートの目論みは次の5つである。
①いかなる政治団体も、「トランプロス症候群」に陥らせないようにすること。真にディープ・ステートに反抗する政党を作ろうとする動きに、見せしめとするためだ。 米国では、ある人物を陥れることは、児戯のように容易だ。ロシアゲートという劇場も見てきたし、トランプは自分を陥れようとするそんな終わりなき攻撃にうんざりしていた。奴らは、トランプを世間から忘却の彼方に追いやるまでその攻撃を続けるつもりなのだから。米国大統領でさえこんなに簡単に陥れられるのだから、共和党が優勢である州の、名もなき選挙管理委員を処分することなど、思いのままだろう。
②白人を悪魔化する流れに拍車をかけ、白人たちの自信を喪失させること。白人米国人は、今でも多数派であり、政治において大きな勢力になる可能性を持っている。白人を悪魔化することは、既に学校の教育内容に組み入れられている。ニューヨーク・タイムズの記者による煽るような取組である「1619プロジェクト(訳注 米国の歴史を、黒人を中心にした視点から書き直そうという動き)」もある。「人種問題に敏感になる」ための訓練まである。それを受けることを義務づけられているのは、全ての白人の雇用者、政府役人、そして軍人だ。 トランプが待ったをかけていたのは、連邦政府と軍において白人に反対するような教化を行うことだった。だが、新政府はすぐに要求される教化を導入するだろう。これまで待たされていた黒人やフェミニストや左翼の怒りをなだめるために。
③憲法修正第二条(国民の武器保有権)を破棄する、あるいは無視すること。トランプの支持者たちが武器の所有を禁じられれば、彼らを脅すことは容易になり、支持者たちの所有物や仲間を守ることが出来なくなる。ディープ・ステートが、反白人民兵を白人たちに対抗させるために動員することが効果的であると考える場合もあるだろうからだ。一方、白人の市民軍結成は、多かれ少なかれ犯罪とされるだろう。
④ディープ・ステートは、人種間や異性間の衝突を助長し、米国民を分断させ、奴らがますます押し付けようとしている管理的な政策に対して、米国民が反抗できないようにするだろう。その方法として、コロナ危機を使って移動したり連帯したりする自由を圧迫した。さらに、言論の自由を抑圧するために、人々を外国のスパイとして起訴する。そう、アサンジがそのいい例だ。あるいは、トランプ支持者の米国民たちを一網打尽にとらえ、抑留した。彼らは政党を組織しようとしていたのだ。その政党はディープ・ステートではなく民衆の声を代弁する政党だったのだ。
⑤何百万人もの不法移民に市民権を与え、国境を開放する。そうすることで、米国内の白人人口を減らし、白人を孤立した少数派に追いやろうというのだ。
このような政策であれば、ディープ・ステートを十分に満足させることになり、米国は、市民に対して責任を負う民主主義国家から、既得権を持つ金持ち連中に対して責任を負う国家に完全に変換されてしまうのだ。
ぼーっとしていた白人達が自分たちの行く末に気づくまでには、力による革命を起こすことは不可能になっているだろう。国家が所有している近代兵器は恐ろしいものだ。今日の、スパイ行為を行う技術や、人々をコントロールする技術は、オーウェルの1984の世紀末的な小説の内容を凌駕している。言論の自由は過去のものとなった。言論の自由は、大学にさえ存在していない。私がいつも主張しているように、ツイッターもフェイスブックも売女メディアも、合衆国大統領の言論の自由を抑圧しているのだ。そして合衆国大統領は、そのような状況に対して何もできないくらい無力なのだ。
https://thehill.com/policy/technology/533027-twitter-locks-trumps-account-for-at-least-12-hours?rnd=1609978506 ディープ・ステートがメディアを支配しているということは、トランプ大統領を告訴してもひどい反抗は起こらないということになる。1月6日にワシントンに、トランプを支持する膨大な数の人々が集まった。推定人数は20万人とも200万人とも言われている。ディープ・ステートにとれば、集会に潜り込んで、そんな支持者を犯罪者にかえてしまうことなど、へのかっぱだったろう。
トランプ大統領や支持者たちが、このような潜入がディープ・ステートの指図のもと起こったものであったということに気づいていなかったとしたら、甘すぎる考えだ。ディープ・ステートにとって、そのような行為を行うことで、トランプに対する多数の支持者を多数の犯罪者に変えてしまう必要があったからだ。成功すれば、二つの悪巧みを果たすことができる。一つ目は、上院議員の有権者からの、今回の大統領選挙の選挙人投票の集計結果に関する異議申し立てをやめさせることであった。これについてはすでに成功している。 一例をあげると、インディアナ州選出、マイク・ブラウン共和党上院議員は、投票が盗まれた、共和党と民主党が拮抗する州の大統領選挙人投票の集計結果に異議申し立てをする意思を取り下げた。「うーん。今日の出来事で、状況は劇的に変わってしまった。あの事件が起こる前に行ってきた異議申し立て以上のことは何を言っても無駄だ。こんなひどい日の事は忘れよう。」と、ブラウンは語った。ランド・ポールでさえおびえていた。「 もうこれ以上選挙に対する異議申し立ては起きないだろう。この事件ですべてが終わってしまったのだ。」
https://thehill.com/homenews/senate/533033-gop-senators-hopeful-theyve-quashed-additional-election-challenges?rnd=1609980353 以下は、ケリー・ロフラー共和党上院議員のコメントだ。彼女は、選挙不正により上院議員の再選を阻まれていた。しかし、彼女も、トランプと自分の選挙が盗まれたことを受け入れるコメントを出している。 「今朝私がワシントンに到着したときは、投票結果の集計に異議申し立てをする気持ちでいっぱいだった。しかし、今日起こってしまった事件のせいで、私は再度考え直し、冷静に考えれば、今は異議申し立てをする時ではないと判断した。」ケリー・ロフラー上院議員(ニュースサイトR-Gaでのコメント)
https://thehill.com/homenews/house/533052-congress-affirms-biden-win-after-rioters-terrorize-capitol もう一つの目的は、トランプが、大統領としてではなく、暴徒として任期を終えるというシナリオを作ることだ。これも成功している。
海外からも、トランプは責められている。イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、トランプが民主主義を尊重していないことを非難している。「今回の民主的な選挙結果を尊重しなければいけない」とストルテンベルグは、宣言している。その選挙が盗まれたものであろうがなかろうが、トランプを追い出すのが民主主義だというのだ。
https://www.rt.com/usa/511743-uk-france-nato-condemn-capitol/ 英国のボリス・ジョンソン首相が語ったのは、「米国は世界の民主主義の象徴であり、政権交代は平和のうちに、秩序をもって行われることが不可欠だ」ということだった。まるで、本当に暴動があったか のように、そして盗まれた選挙などなかったかのような口ぶりだ。
フランスのマクロン大統領はこう語っている。「今日ワシントン市で起こったことは、アメリカで起こったこととは全く思えない」。別の言い方をすれば、盗まれた選挙に異議申し立てをするのはアメリカ的ではないということだ。ディープ・ステートが、それを盗まれた選挙と認めることを拒んでいるのであれば、だ。「私は独立系の評論家たちの発表を見た。彼らは、アリゾナ州とジョージア州とミシガン州議会の専門家だった。彼らは、大統領選が盗まれたという事実はなかったことが証明されたと語っていた。その評論家たちの半数は白人ではなかった」
ドイツのメルケル首相は、米国議会における民主主義に対する攻撃につながる雰囲気を作り出したとして、トランプを非難した。
https://www.rt.com/news/511778-germany-merkel-america-trump-capitol/
共和党の上院議員たちや、トランプ内閣の元役人や、米国統合参謀本部の議長も、両足でトランプを踏みにじっている。今はちがうが、米議会院内会派のリーダーであったミッチ・マコーネルはこう語っている。「トランプ配下の錯乱した悪党どもが、我々の民主主義を崩壊させようという行為だ。その行為は失敗に終わった。この失敗した暴挙が強調したのは、我々の前にある、私たちが果たすべきことがどれだけ重要かということだ」と。これは、ディープ・ステートによる支配を取り戻そうという発言だ。
https://thehill.com/homenews/senate/533039-mcconnell-after-rioters-storm-capitol-they-tried-to-disrupt-our-democracy ノースキャロライナ選出のリチャード・バー共和党上院議員はこう語っている。「大統領は今日の事件に責任がある。こんな事態にまでなってしまったのは、大統領が根も葉もない陰謀論をまき散らしてきたからだ」
ユタ州選出ミット・ロムニー共和党上院議員は、こう語っている。「今回の行為は、暴動であり、合衆国大統領が煽ったことで起こったものだ」
https://thehill.com/homenews/senate/533034-richard-burr-says-trump-bears-responsibility-for-riot
「この騒ぎを作ったのは大統領だという事実には疑う余地がない。大統領が、この騒ぎを煽ったのだ。大統領が暴徒をたきつけたのだ」。こう言ったのは、ワイオミング州選出、共和党のリズ・チェニーだ。彼女は下院共和党議員団のナンバー3だ。さらにこう続けた。「大統領が火をつけたのだ」
https://thehill.com/homenews/house/533052-congress-affirms-biden-win-after-rioters-terrorize-capitol
トランプ内閣の国防長官だったジェームス・マティスが、売女メディアに語ったところによると、「今日の国会議事堂に対する侮辱的な暴力行為は、米国の民主主義を暴徒の理論に従わせようというものだ。これは、大統領があおり立てたものだ。大統領は、自分の大統領の地位を利用して、選挙制度への信頼を破壊し、我々国会議員に対する市民からの信頼に傷をつけた。こんなことをしでかした大統領は、偽物の指導者として、その名は歴史の卑怯者リストに載せられ、不名誉な大統領だったといつまでも語り継がれるだろう」
ジョセフ・ダンロード軍司令官は、トランプ政権でアメリカ統合参謀本部議長を勤めていたが、こんな談話を残している。「憲法にもとづく平和な政権交代を妨害しようとし続ける共和党員のせいで、今日のような状況を招くことになったのだ」
[続報: 共和党員たちは活気を失い、トランプ政権内閣の役人達は辞任し始めている。
https://conservativefreedomnetwork.com/ed-sec-betsy-devos-resigns-following-capitol-siege-says-trump-to-blame-for-violence/?utm_source=Email_marketing&utm_campaign=Content_01.10.21&cmp=1&utm_medium=HTMLEmail ].
売女メディアは、惑わすような嘘の見出しを出すのに大忙しだった。もっともひどいメディアの一つがヒル誌だった。ヒル誌はかつては、議会で何がおこっているかを正しく伝える情報源であったのに、今はディープ・ステートの意を汲み「反トランプ」プロパガンダを垂れ流す太鼓持ちメディアにすぎない。
ディープ・ステートの米国の外部の操り人形である共和党員や、トランプ自身の内閣の役人達や、軍の指導者や、売女メディアたちが、声をそろえて「トランプは民主主義を脅かす暴徒だ」と言っている状況では、民主党員たちの荒々しい言葉は、まだ筋が通っているように聞こえる。
ニューヨーク州選出の米国統合参謀本部の新議長シューマー上院議員も、院内総務であり民主党下院議長であるペロシも、多くの民主党の国会議員も、ニューヨーク・タイムズ紙と一緒になって、トランプの弾劾を要求し、憲法修正第25条に則ってトランプを大統領の地位から追い出そうとしている。以下は、米国統合参謀本部の新議長ニューヨーク州選出のチャールズ・シューマーの主張だ。
「昨日米国国会議事堂で起こった出来事は、合衆国に対する暴徒行為であり、大統領が引き起こしたものだ。こんな大統領は、今日にでも大統領府を去るべきだ」。さらに、こんな声明を発表している。
「もっとも素早く、もっとも効果的な方法は、今日行うことだ。こんな大統領を大統領府から追い出すよう、即刻、副大統領が修正25条を発効すべきだ。副大統領や内閣が発効しないのであれば、議会を開き、大統領弾劾を提出すべきだ」
https://thehill.com/homenews/senate/533124-schumer-calls-for-25th-amendment-to-be-invoked-after-capitol-riots
ペロシのコメントは以下のリンク先を参照:
https://www.politico.com/news/2021/01/07/lawmakers-trump-25th-amendment-455832 以下はワシントン州選出で下院軍事委員会議長の民主党議員アダム・スミスの発言だ。彼はトランプが大統領府から出ることを要求している。
「トランプ大統領が、この暴動を煽り誘発したのだ。トランプと彼の支持者たちに、国会議事堂攻撃という忌まわしい出来事を起こした責任がある。ペンス副大統領や内閣は憲法修正第25条を発効し、トランプを退陣させるべきだ。そうしないのであれば、共和党の上院議員団が下院の議員団とともにとりくみ、弾劾を起こし、トランプを排除すべきだ」
https://thehill.com/policy/defense/533136-house-armed-services-chair-calls-for-removing-trump-from-office
ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプを大統領府から追い出すだけでは足りないようだ。トランプの処罰をも求めている。
ディープ・ステートが、これほどまで尋常ではない憎しみをトランプ大統領に持っている理由を理解したいのであれば、トランプの大統領就任演説を聴いてほしい。トランプはディープ・ステートを正しく表現したのだ。すなわちディープ・ステートというのは、米国民にとっての敵であると明言したのだ。トランプはディープ・ステートを破壊して、米国を米国民の手に取り戻そうとしていた。このようなことは、革命的な挑戦だった。大胆な行為だった。というのは、トランプはポピュリストであり、しっかりとした思想の元での革命軍のリーダーではなかったからだ。
さらに、トランプは米国政権の実情を知らされていなかったため、自分の政権に自分が入ってほしい人を入れることが一度もできなかったのだ。例外は、フリン中佐だった(しかし、彼はディープ・ステートから即刻排斥された)。フリン中佐はトランプの以下の計画に同意していた。それは、①ロシアとの関係を正常化すること②中東から軍を撤退すること③NATOを終結させること④米国の企業が中国に移転していた仕事を米国に戻すことだ。トランプは、丸腰でディープ・ステートと向き合っていたのだ。こんなことは自殺行為だったのだ。その結果が今の状況だ。
このような状況を党派間の抗争であると見ている人は、現状がよく見えていない人たちだ。この抗争は、民主党(青の州)VS共和党(赤の州)という構図ではない。この抗争は、ディープ・ステートVS民衆という構図だ。その証拠に、常に完全な共和党支持団体である全米製造業者協会が、シューマーやペロシの「トランプは大統領府から退去すべきだ」という言い分に同意しているのだ。同協会はこう述べている。「国会議事堂から救出されたペンス副大統領は、内閣と共に取り組み、憲法修正第25条を発効し民主主義をまもることを真剣に考慮すべきだ」
https://thehill.com/homenews/administration/532988-democratic-lawmakers-call-for-pence-to-invoke-25th-amendment-remove 全米製造業者協会がトランプの退陣を求めているのは、同協会は、①中国が台頭したこと②米国が貿易赤字であること③米国の中流階級の半数が崩壊したこと、に責任があるからだ。海外から輸入された品物やサービスはすべて輸入品としてカウントされる。この海外で製造されたものこそ、米国の貿易赤字の原因になっているのだ。中国が悪いのではない。
西側諸国の売女メディアはすべて、1月6日のトランプ支持集会を意図的に歪曲して報じている。この集会は、歪曲して報じられる必要があったのだ。というのも、西側諸国にいる政治家の誰一人も、トランプほどの大規模な支持を得られる人はいないからだ。選挙期間中に、バイデンやカマラのもとに集まった人は誰もいなかった。二人の集会がすぐに中止になったのは、だれも来なかったからだ。それでもこの二人が勝者だって!? いったいどうなっているんだ。だれがメルケルやマクロンやボリス・ジョンソンのために集まるというのか?それ以外の西側諸国の指導者は、名前さえ知られていないじゃないか。
トランプが、こんな大規模な支持を受けたまま大統領職を去ることは許されないのだ。こんなことは、「市民のために発言する」などというバイデンやカマラには受け入れがたい屈辱だ。だから、トランプへの支持行動はトランプが民主主義に反して命じた暴動という汚名を着せられないといけなかったのだ。「民主主義」。この聖なる言葉は、今や西側諸国のどこでも見ることができない。
国会議事堂に侵入した人々は、集会に参加したひとのうちのごく少数だった。それ以外の参加者達は、完全におだやかで、行儀良く集会を行っていた。あまりに行儀が良すぎてフェイスブックは1月6日の反対集会の写真や映像の掲載を禁じるのではないか。
https://thefederalist.com/2021/01/06/facebook-will-ban-and-delete-all-photos-and-videos-of-any-aspect-of-wednesday-protests/ この事実は売女メディアが垂れ流す言説とは一致しないので、隠される必要があるのだ。
以下は、扇動者たちのようすを伝えた情報だ。この扇動者たちは突然現れ、少数のトランプ支持者たちが国会議事堂に入るよう先導していた。それまでは、そのトランプ支持者達は、ミネアポリスやシカゴやデトロイトやシアトルやポートランドやアトランタなどで起こった暴徒とは違い、暴力的な行為はおこなっていなかったし、被害も出していなかった。この報告は現地からの報告だ。この報告者は、トランプ支持者としてではなく、この集会をカメラに収めようとしていた人物だった。この報告はニューヨーク大学のマーク・クリスピン・ミラー教授に送付されたものだ。この人物の名は伏せておく。FBIから捜査を受けることになるであろうから。
「今日、私はワシントン市にいました。トランプの集会とそれに関係する行事を撮影するためです。私は、今夜国会議事堂での行為に関するあなたの投稿を見ました。私のこの短い報告が、あなたが他の人の発言をどう評価するかの材料に少しでもなればと思っています」
「群衆が集まる前から、私も国会議事堂にいました。私はカメラを国会議事堂の裏側の石の壁に設置しました。(議事堂の裏側の憲法通りに面しているところです)。そこで、私はトランプの演説が終わり、支持者たちが憲法通りを通って国会議事堂に歩いて行くのを待っていました。私がいた場所は、まさに支持者たちが、議事堂の裏側に続くスロープを最初に駆け上がった場所でした。それは、国会議事堂周辺の一番外側にある防壁の先です。支持者たちが議事堂の裏の中央に雑然と集まっていました。しかし、国会議事堂周辺で、ある一団が形成されはじめ、群衆の数が増えていきました。人数が増えたこの集団が国会議事堂に乱入するとは思えませんでした」
「議事堂周辺で、大きな集団ができたあとで、30代後半から40代とおぼしき一人の男が現れ、群衆の前で左右に動き回っていました。そして、最終的には、群衆に向けてあおるような言葉を浴びせ始めたんです。群衆がどれほど政治のことを知っているかを試すような感じでした。その男は、この集会が議員たちに深刻に受け止められているのに、おまえたちは何をしているんだというような感じで、群衆を煽っていました。(この男が間違ったことを言っていたか、さらにはこの男がいったい誰なのかはわかりません)。この男の発言内容を正確に思い出すことはできませんが、ほんの短い時間のあと、この男は支持者たちと罵り合いをはじめました。突然、群衆が一番目の防壁に押し出され、議事堂の裏に殺到させられた。議事堂周辺の北側にいた他の人々が後に続きました。しかし、最初に殺到したものたちは、議事堂の裏のど真ん中にいました。私はその集団の後を議事堂の裏の階段までついて行き、内側の石壁の上から、再び撮影を始めました」
「そのとき、警察が現れましたが、この集団に少したじろいだようでした。そのため、支持者達が、階段を駆け上がるスキができました。その中の一名か二名のものが、議事堂の南側の足場まで続く階段まで行き、そこで警察に捕まりました。この時点で、5~10人が議事堂に面している高い険しい塔のてっぺんまで登っていました。その後、警察が議事堂の階段の下の次の防壁の後ろに整列しました。議事堂の階段の頂上にいた警官は、階下の群衆にライフル銃を向けました。 (たぶんゴム弾だったと思います。はっきりとはわかりませんが)。群衆が警官と口論を始め、次の防壁を強く押していました。警察は防壁を直接押している人たちに対して催涙ガスを発射し、群衆たちを追い払おうとすることもありました」
「その間、塔のてっぺんにいた人たちが、次の防壁を破るよう群衆たちを煽っていました(彼らは拡声器を使っていました)。そして、防壁と、私が撮影するための見晴らしのいい場所として使っていた石壁のあいだの隙間を埋めようとしていました。私のすぐ前にいた別の人は、拡声器を使って群衆を動かしていました。そして支持者たちを励まして、内部の石壁に登らせようとしていました。(私が撮影するための見晴らしのいい場所として使っていた石壁です)。そして、議事堂裏の階段の下にできた次の防壁に圧力をかける集団を作ろうとしていました」
「30分か1時間くらいしてから、石壁の下に降りて、カメラのフィルム交換をしようとしていたときでした。突然防壁が破られ、警察は立て直そうと催涙ガスを発射しました。発射されたのは、石壁と防壁の間の場所でした。私も催涙ガスを受け、呼吸をするため石壁を這い戻りました。このガスがまかれたことで、群衆の多くはパニックになりました。そして私もあやうく踏みつけられそうになりました。カメラとギアバッグを壁の上に持ち上げようともがいていた時です。そのとき、二人の女性が必死に私のコートの後ろを引っ張りはじめました。彼女たちは結構高い壁を越えて退却しようとしていたのです」
「二番目の防壁が解かれたとき、拡声器を持った男たちが群衆を激しく動かし、議事堂の階段と両サイドの足場をトランプ支持者でいっぱいにしようとしていました。このとき、ある叫び声が上がりました。それは、拡声器を持った男たちが、時折繰り返していた叫び声でした。それは、議事堂の階段を登るよう群衆を誘導するものでした。具体的には、「これは集会じゃない。これが本当に起こるべき事だ」。ほかに良く聞こえてきた叫び声は、「こんな機会は二度とない」でした。このような、1~2時間ほどの拡声器を使ったよびかけのおかげで、議事堂の裏側はトランプ支持者でいっぱいになりました。そして、議事堂の全面が、大小の鮮やかなトランプの垂れ幕や米国旗などの様々な垂れ幕や旗で覆い尽くされていました」
「議事堂の裏で起こったこのような騒ぎの少し後で、正面から、議事堂の内部に侵入することも可能でした。しかし、正面や内部でそのようなことが起こったことを、私は目撃しませんでした」
「議事堂に侵入した、ある正真正銘のトランプ支持者は、怒りに身をまかせて、他の人々にこんなことを言っていました。(彼は、メディアや外国の取材者にも語っていました)。「オレは、議事堂内部で暴力を煽っているやつをみた。やつはきっとトランプ支持者じゃない」(彼がそう言ったのは、彼が見た男の身なりから、トランプを支持する様子が見えなかったからのようだ)。私は、彼の話を注意してきちんと聞きませんでした。 (彼は、暴力が誘発されたという正しい主張をしていたのに)。といのは、私はそのときはまだ、あなたの投稿を読んでいなかったし、プロの扇動家たちが、或る暴力行為を誘発する重要な役割を負っており、この集会を悪名高い暴動に変えようとしているなんて、思いもよらなかったからです」
「私が耳にしたのは、あるトランプ支持者が(議事堂侵入について行った一人のようです)大声でこう言っていたことです。「私は多くの人をこの集会に連れてきたけれど、こんな騒ぎに加担することに署名はしていないよ」。事態がエスカレートするのを見ての発言でした」
「私の視点から見ても、正真正銘のトランプ支持者の多くが感じていたのは、彼らが国会議事堂を占拠したのは、愛国心に基づく義務感からのことであるということです。彼らの中には以下のような揺るぎない信念が見て取れました。(1)2020年の大統領選挙は、不正選挙であったこと(2)国会議員の大多数は腐敗し欠陥があるということ (3)この国が彼らの言うところの「共産主義者」に侵略される危機にあるということです。(ただし、彼らの多くは「共産主義者」ということばを「全体主義者」と同じ意味で使っています)。さらに、彼らが確信しているのは、今回のウイルスに関する言説は嘘八百で、憲法を踏みにじるための企みの重要な部分として使われている、ということです。その中でも特に、人権を踏みにじろうとしているということです。彼らが心底心配しているのは、この国や、自由という文化に関するすべての概念が、取り返しのつかない崩壊を迎える危機にある、ということです。議事堂に侵入した(大多数とは言わないまでも)多くの人々にとって、あの行為はやむにやまれずに行ったやけっぱちの愛国的な行為だったのです。私たちの国が建国されたときもそのような革命的な状況があったのではないのでしょうか?トランプの支持者の中には、 国歌の「星条旗」など愛国的な歌を歌っているものたちもいました。他の人達が議事堂の階段を上っていった時に、です。彼らは議事堂に対しても敬意を表す態度を示していました。国会議事堂そのものを壊すつもりで、議事堂を破壊しようとしている人は、一人も見ることはありませんでした」
「完全におかしいメディアは、この出来事を暴動と報じています。でも、私が見聞きしたことから判断したら、こんな報道はとんでもないことで、意図的に人々を惑わすような大きな誇大報道です。少なくとも支持者の立場から見れば、あの議事堂の出来事を暴動とするのであれば、アメリカ独立戦争時のボストン茶会事件も暴動ということになるでしょう。さらに、私にはプロの手による活動家(きっとディープ・ステートの手のものでしょう)がどこかから現れて、この集会が暴動に変わるのを見届けていたように思えるのです」
以下も参照:
https://www.unz.com/isteve/alternative-timeline-nyt-mostly-peaceful-protesters-call-for-electoral-accountability-inside-capitol/ 私がスタンフォード大学で教授をつとめていたとき、こんな事件があったことを思い出す。金持ちの坊ちゃん学生たちが大学の学長室を占拠しベトナム戦争や、スタンフォード大学のアメフト部の名称(スタンフォード・インディアンというチーム名だった)に反対する抗議活動を起こしたことがあった。学生たちは学長がこれまで書き記していた論文のファイルを破壊することまでした。この学長はリベラル派であったのだが、売女メディアはこの抗議活動は正当なもので、良心に基づいたものであると報じた。
アメリカの主要都市をおそった暴徒や盗賊たちは、メディアからの批判を受けることはなかった。受けたのは支援と励ましだった。それは、トランプとは違い、アンティファやBLM(黒人の命も大事だ)運動によるこれらの騒動は、ディープ・ステートからの資金援助や指示を受けてのものだったからだ。だから、これらの運動は脅威とはとらえられなかったのだ。FBIによる捜査もなければ、暴徒たちを処刑しようという意図も見えない。やつらは米国の多くの都市にある何十億ドルもの価値のある所有物を破壊したというのに。
だが、国会議事堂に侵入するよう仕向けられたトランプ支持者たちは、そうはいかないのだ。トランプは、ディープ・ステートの手のものたちをFBIの要職につけていたからだ。これが、トランプの犯したもう一つの過ちだ。
トランプを守ることは難しい。というのは、トランプは、治安当局や司法省の要職に、常にディープ・ステートの手のものたちをつけていたからだ。ディープ・ステートは、トランプの魂胆が気に入らないというのに。
FBIは正真正銘の暴徒たちには何も手を下さなかった。奴らは、民間企業に何十億ドルという被害をもたらしたというのに。クリストファー・レイFBI長官は、1月7日にこんなことを誓っていた。「我々には、昨日の国会議事堂包囲事件に関わった人々を逮捕するという責任がある。やったのはトランプ支持者の暴徒たちだ。彼らはその後、撤退させられたが」。彼が言っている暴徒がFBIの捜査員であるかもしれないのだから、レイは、自分の部下たちについて語っているのかもしれないのに。
https://thehill.com/policy/national-security/533165-fbi-director-we-will-hold-accountable-those-who-participated-in 以下の発言を読めば、トランプが任命したFBI長官のレイが、自分を長官にすえた人物を支持する人たちをどう捉えているのかがわかる。
「昨日の米国の国会議事堂に対する暴力行為や破壊行為は、我々の政府に対する明白な侮辱行為であり、民主主義に則った秩序ある政府に対する侮辱行為でもある」。レイ長官はこう語った。
「いつも言っていることだが、暴力を誘発するような扇動者や過激な人々を我々は許さない。彼らは、集会の自由を保障する憲法修正第一条を逆手にとって暴力を誘発し、大惨事を引き起こした」。レイはさらにこう続けた。「このような行為は民主主義の価値をないがしろにするものである。誤解のないように。協力者とともに、我々FBIは昨日の国会議事堂包囲事件に参加したものを逮捕する責任を負っている」
レイ長官の発言の主旨は、FBI当局が「利用できるすべての情報源を使って」、警察とも連携を取り、「1月6日の犯罪行為に加担していたものを執拗に追い詰める」ということだ。
「我々の捜査官や分析官は夜を徹して証拠集めに取り組んでいる。さらには連邦司法局とも協力して、犯人たちを起訴しようと努力している」と長官は述べた。
長官が要求したのは、一般市民たちに1月6日の事件について何かしらの情報があればFBIに知らせてほしいということであり、さらにこうも述べた。「我々は、この事件を犯したものたちを見つけ出し、法の正義を全うしようという決意を持っている」と。
https://thehill.com/policy/national-security/533165-fbi-director-we-will-hold-accountable-those-who-participated-in 覚えておいてほしいのは、レイ長官はディープ・ステートの手下であり、法の支配に従うつもりはない人物であるということだ。彼は、「暴力的な扇動者や過激派たち」が、憲法修正第1条を盾に暴挙を行っていると主張しているが、彼こそ憲法修正第1条を悪用して暴挙を行おうとしている、といえる。
以下のニュースサイトのセーカーのサイト記事を読めば、レイ長官の偽善がよく分かる。
http://thesaker.is/mind-blowing-hypocrisy/ 1月6日に米国国会議事堂にいなかったすべての人々(すなわちそれはトランプ支持者ではない世界中の人々になるのだが)は、洗脳されている。そう、メディアが流す、腐敗したとんでもない糞のような情報を見せられて、だ。これらのメディアが奉仕しているのは、超富裕層からなるディープ・ステートだ。やつらは、トランプがこんな暴挙を意図的に行ったということにしたいのだ。でもその暴挙は遮られた。一体誰が止めたのか?
それはトランプだ。トランプが国家警備隊を招集して、自分の支持者たちに国会議事堂を去り、帰宅するよう言ったのだ。
こんな行為を暴挙だと表現できるのはどんな人たちだろうか?彼らはさらに、トランプの退陣や処刑まで要求している。答えは、完全に邪悪なものどもだ。奴らが米国だけではなく、西側社会を完全に掌握しているのだ。
西側社会はすでに死に体だ。今は『指輪物語』に出てくるモルドール国のようになってしまった。
トランプが任命して役人に就けた人々は、はっきりと分かっている。その役人たちが、トランプに着せられた汚名とトランプを悪魔のように嫌悪する潮流に乗っかって、自分の職を辞任しない限り、自分も報復対象になってしまうということを。すでに自分は永久に役職に就けないことを理解している、マシュー・ポッティンガー国家安全大統領補副顧問は、ドナルド・ドランプによる国会議事堂における危機管理を理由に辞任した。「トランプ船から下船しようとしている人物は他にもいる。ロバート・オーブライアン国家安全大統領補佐官やクリス・リッデル幕僚副長だ。」
https://www.rt.com/usa/511769-white-house-officials-resign/ あちこちで、だれもが、トランプを崩壊させる運動に加担している。英語を使用しているロシアの出版社は、大喜びで米国のこの体たらくを報じている。世界中でこのゲームを楽しんでいる人たちは、「選挙が盗まれた→トランプやトランプ支持者が悪魔化された」という流れを完全に見落としている。西側社会の終わりは大きな出来事だ。こんなことが起きれば、地球上のすべての人々が影響を受ける。
補遺:以下は、売女メディアが流し続けている嘘情報の一例だ。どの売女メディアも「トランプが支持者たちを暴力行為にかり出し、米国国会議事堂に侵入させた」と報じている。さらに「下院の民主党議員団は、先を争ってトランプの2回目の弾劾を要求している。弾劾の理由は、トランプが支持者を煽って米国国会議事堂に侵入させ、大統領に選ばれたジョー・バイデンを承認するという憲法上定められた議会の役割を妨害しようとしたからだ」とも報じている。
https://thehill.com/homenews/house/533340-democrats-poised-to-impeach-trump-again 明らかなことは、ヒル誌もブルームバーグ誌も、それ以外のメディアもこぞってトランプに対する憎しみを垂れ流しているだけだということだ。議会による大統領就任の承認行為を妨害することに何の意味があるだろう?そんなことをしても一時的な妨害にしかならないだろう。国家警備隊が、トランプの命を受け国会議事堂の混乱を抑え、その後は予定通り事が進むだけだったろうし、実際そうなったのだから。トランプが議会による大統領就任の承認を妨害しようと支持者に国会議事堂を占拠させる気があったのであれば、なぜ、トランプは国家警備隊を招集して、支持者に国会議事堂を立ち去るよう命じたのか?ヒル誌の売女記者たちには、合理的にものを考える能力が欠けていたと言わざるをえない。トランプが望んでいたのは、きちんとした証拠に基づいて、スイングステート(訳注 票数が拮抗していた州)の選挙結果を、議会に否決させることだったのだ。そんなことはおこりそうもないことだったのだが、トランプには法的手段に訴えるしか道はなかったのだから。