大丈夫か、ロシア!ロシア外相は、ロシアがNATOと戦争状態にない、と思っている。
<記事原文 寺島先生推薦>
Carlson’s Interview of Lavrov
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:自身ブログ 2024年12月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年12月13日
タッカー・カールソンによる、ロシアのラブロフ外相のインタビューからわかることは、ラブロフもロシア政府も法律尊重主義や国連憲章に書かれている自決権に依存している、という事実だ。現在進行中のイスラエルによるパレスチナの大虐殺が世界から許されていることを考えれば、ラブロフの法律尊重主義ほど弱い基盤は存在しないだろう。さらにラブロフはロシアとNATOが戦争状態にあることを否定さえした。米国とNATOがロシアに向けてミサイルを発射しているのに、これが戦争でなくて何なのだろう?
このインタビューは、「西側がロシアに加えている脅威に対するロシア政府の対策は全く現実的ではない」という私の考えを確証するものだった、といえる。現実認識が不足しているせいで、ロシアは長期の戦争を余儀なくされ、同盟国のシリアを失い、さらにはシリアにあるロシア基地も失うことになるだろう。西側はいとも簡単にロシアを混乱させており、さらにはいまやジョージアでカラー革命をおこさせると脅していて、こんな状況ではBRICSの威信は低下することになるだろう。プーチンの振る舞いを見ていれば、米国のネオコンと対決することなど不可能だ。カールソンとのインタビューでわかったことは、ラブロフ外相が、自身の外交的手腕を発揮しなかったせいでシリアが崩壊したことを理解していない、という事実だった。
米国・イスラエルの手がシリアに入ったことで、イランがレバノンのヒズボラに武器を供給する能力に疑問がもたれるようになった。中東の勢力地図は、ほんの数週間前と比べて、イスラエルが望む方向に劇的に変化した。アサド大統領の失脚に力を得た米国の戦争亡者たちは、ラブロフ外相が見せている法律尊重主義や真実が持つ有効性に対する信念のおかげで、何の妨害も受けることなく自分たちの企てを前進させることになるだろう。
Carlson’s Interview of Lavrov
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:自身ブログ 2024年12月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年12月13日
タッカー・カールソンによる、ロシアのラブロフ外相のインタビューからわかることは、ラブロフもロシア政府も法律尊重主義や国連憲章に書かれている自決権に依存している、という事実だ。現在進行中のイスラエルによるパレスチナの大虐殺が世界から許されていることを考えれば、ラブロフの法律尊重主義ほど弱い基盤は存在しないだろう。さらにラブロフはロシアとNATOが戦争状態にあることを否定さえした。米国とNATOがロシアに向けてミサイルを発射しているのに、これが戦争でなくて何なのだろう?
このインタビューは、「西側がロシアに加えている脅威に対するロシア政府の対策は全く現実的ではない」という私の考えを確証するものだった、といえる。現実認識が不足しているせいで、ロシアは長期の戦争を余儀なくされ、同盟国のシリアを失い、さらにはシリアにあるロシア基地も失うことになるだろう。西側はいとも簡単にロシアを混乱させており、さらにはいまやジョージアでカラー革命をおこさせると脅していて、こんな状況ではBRICSの威信は低下することになるだろう。プーチンの振る舞いを見ていれば、米国のネオコンと対決することなど不可能だ。カールソンとのインタビューでわかったことは、ラブロフ外相が、自身の外交的手腕を発揮しなかったせいでシリアが崩壊したことを理解していない、という事実だった。
米国・イスラエルの手がシリアに入ったことで、イランがレバノンのヒズボラに武器を供給する能力に疑問がもたれるようになった。中東の勢力地図は、ほんの数週間前と比べて、イスラエルが望む方向に劇的に変化した。アサド大統領の失脚に力を得た米国の戦争亡者たちは、ラブロフ外相が見せている法律尊重主義や真実が持つ有効性に対する信念のおかげで、何の妨害も受けることなく自分たちの企てを前進させることになるだろう。
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