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モスクワの爆発で死亡したロシアのキリロフ中将とはどんな人物だったのか

<記事原文 寺島先生推薦>
What we know about Russian general killed in Moscow blast
ウクライナ側は、イゴール・キリロフ中将を自国軍に対する化学兵器使用の容疑者である、と発表していた。
出典:RT 2024年12月17日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年12月19日


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出典:ロシア国防省(AP通信経由)


ロシアの放射線・化学・生物防衛軍(RChBZ)の司令官、イゴール・キリロフ中将が側近とともに爆発で死亡した。捜査官によると、火曜日(12月17日)の朝、モスクワ南東部の住宅の入り口付近で、スクーターに隠された爆発装置が爆発した。

キリロフ中将についてわかっていることは以下のとおりである。

・2014年9月から2017年4月まで、放射線・化学・生物防衛軍の軍事学校「コストロマ」の校長を務めた。なおこの校名は、ソ連元帥セミョン・ティモシェンコにちなんで名付けられた。

・2017年4月、キリロフ中将はロシア極東中央軍事委員会の部隊の司令官に就任した。

・キリロフ中将は国内外でテロ対策に携わった。物議を醸していたシリアのホワイトヘルメットのボランティア組織の挑発行為を暴露し、自然災害や人為的災害の影響を軽減する活動に参加した。

・2022年2月にウクライナに対する軍事作戦が始まって以来、キリロフ中将は国防省が開催した記者会見で発言し、放射性、化学、生物兵器の分野におけるウクライナの動向について情報を共有してきた。2022年3月には、ウクライナの生物学研究所が渡り鳥を介して非常に危険な感染症を伝染させる可能性を研究している、と発表した。

・同月、キリロフ中将は、米国国防総省がウクライナの生物学研究所に資金提供していたことを裏付ける文書の写しを提示した。

・2024年6月、キリロフ中将は、使用済み核燃料と有害な化学廃棄物が、潜在的な「汚い爆弾」の製造のためにウクライナに輸入されている、と述べた。同中将は、放射性化学物質が依然として処分のためにウクライナに持ち込まれている、とも付け加えた。同中将は、これらの物資は、ポーランドとルーマニアを主な経路として、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領の右腕であるアンドレイ・イェルマーク氏によって管理されている、と述べた。

・2024年10月、英国はキリロフ中将に制裁を課したが、それは同中将がウクライナがロシアを陥れ、OPCW(化学兵器禁止機関)におけるロシアの立場を弱める目的で偽旗化学兵器攻撃を準備していると非難した後のことだった。キリロフ中将は、NATOがウクライナに実際に必要な量よりもはるかに多くの化学防護装備を提供したことを指摘し、これは陰謀が迫っているさらなる証拠だ、と述べた。

・キリロフ中将は2024年11月、ウクライナにはクルスク地域への大規模侵攻中に原子力発電所を占拠する計画がある、と述べた。

・キリロフ中将が爆発で死亡したのは、ウクライナ保安庁(SBU)がキエフ軍に対する化学兵器使用容疑者として同将軍を正式に認定した翌日だった。同将軍は、ロシアが暴動鎮圧剤と化学兵器でウクライナを攻撃していたという主張を否定し、OPCWが2017年にロシアの化学兵器備蓄の完全破壊を確認したことを指摘していた。


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