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キャラの名前から考える「聲の形」 

はじめに

「聲の形」について。

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漫画原作は2014年に完結しているので既に指摘されていることばかりだと思うが、
キャラの名前と本作の関係性について、まとめてみたい。

① 聲

声=本作のテーマを表す文字
音の声には留まらない。

音読みで「ショウ」とも読むが、
この場合石田将也の「ショウ」、西宮硝子の「ショウ」の読みと符合する。

聲の文字の左上部分の「声」は
板をぶらさげてたたき音を出す楽器、殸(けい)の象形。
本作と照らし合わせると、
石版から石田将也に繋げられる。

下半分の耳は、耳が聞こえない西宮硝子にそのまま当てはめられる。

聲という文字自体から、石田翔也と西宮硝子を接続しているようにも見える。

② 石田 将也

石田将也の「将」は「将軍」という文字もあるように、
本作の集団のリーダー(的)を示しているようにも思える。

音読みでは「まさ」と読み、「これから…しようとする。」という意味がある。
物語は将也が「これから『西宮に許しを請うこと』をしようとする」話でもあり、
石田将也が「これから…しようとする。」ことで展開する物語なのである。

アニメでは描かれなかったが、漫画原作では主要キャラの「将来」が描かれ
この「将来」と「将也」も繋がっているのだと思われる。

「石田」の「石」は、子供時代に西宮硝子に石を投げていたことにも繋がる。
ガラス=硝子=西宮硝子の天敵、それは石であり「石田」。

③ 西宮 硝子

硝子はそのままガラスであり、
ガラスのように透明で固いが、割れやすい心を持つ。

硝の字は鉱物の名前であり、火薬の原料となり、火薬は花火を作るもとになる。
本編では、花火大会後に西宮硝子は自殺を試みているが、
つまり花火は鉱物:硝にとっての終わり(死)であり、
これに関連付けて、西宮硝子を自殺させる流れを作ったのだろうか。

④ 植野 直花

「植」の「直」と「直花」の「直」と「直」が2回も使われ、
とにかくまっすぐで正直な女の子として本編でもキャラが立っている。

「直花」の「花」は美しい存在としての「花」。はなやか。

⑤ 佐原 みよこ

難しい…

原⇒腹で、良い腹、つまり良いスタイルしていると繋げてみたが、
しっくりこない。

⑥ 川井 みき

川井⇒可愛⇒可愛い みき⇒きみ⇒君 よって可愛い君のアナグラムか。

容姿的にも可愛いことは自覚的であるが、
(無自覚的に)自分自身の存在をも可愛く思っている。

⑦ 西宮結絃

「結」として主に姉の西宮硝子と石田将也を結びつけ、
「絃」として音を鳴らす、つまり物語場で行動を起こし
キャラ同士の関係性を発展させる存在。

糸ヘンの漢字2文字が使われている点で、
強く慕う祖母の西宮いとへの関係を示したかったと思われる。

西宮いとは、西宮家の糸、
家族崩壊してもおかしくない西宮家の繋ぎの役割を担っていた。

⑧ 永束友宏

「友」「石田将也」との友情を象徴するキャラ。
「束」も束ねるという意味があり、これも友情に関連する言葉と見られる。
また原作では映画監督としてみんなの「束」になる役割もある。

「宏」は広くて大きいという意味から、
あの特徴的な大きい髪型や体型をさしていると思われる。

⑨真柴 智

こちらも難しい。

頭がいい人、何かを企んでいる「智」であろうが、
智⇒とも⇒友という見立てで、まわりくどいが
「真柴智」もまた「石田将也」の「友」と見ることもできるのかもしれない。

⑩ 石田 美也子

「也」で「石田将也」との繋がり。
文字通り、美しい人。

⑪ 西宮 八重子

八重は重い、いくつもの重なったという意味があるが、
物語上でも重い存在という役割を担ったのか。

まとめ

苦しい解釈が多いと思うが、
自分なりに考えてみた・調べてみたら面白かった。

そして本作はキャラ名に作者が強い意味を込めて(連想させて)
描いているのだろうとも感じることができた。

もしこのキャラの名前にはこういう意味があるというのがあったら
教えて頂きたいと思う。
 
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[ 2016/09/19 17:20 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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