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デラーズ・フリートはテロリストか?義に殉じたのか? 

「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 」
に登場するデラーズ・フリートについて。

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ネットの普及が本格化する前の90年代、
あくまで私の身内の中でのデラーズ・フリートの評価は

「腐った地球連邦に一矢報いたジオンの残党」
「義に殉じるガトーや、信念を貫くデラーズがかっこいい」

みたいな事を言われていた。
もしかしたら別の見方をしている方もいるだろう。

しかし2001年のアメリカのテロ事件が起こったからなのか
ネットが普及した2000年以降の評価を見ると

「ただのテロリスト」
「自身のロマンに酔いすぎ」

という断じ方をされるのを見るようになった。
また身内でもかっこいいという見方から
「そこまで・・・」相対化された評価に移っていった


「テロリスト」か「信念に殉じた男たちか」
どちらであるともいえる。

考える立場の違いが、彼らの評価の仕方を変えていく。


連邦側の視点で見れば「テロリスト」であり
一年戦争のジオン側に共感した視点なら「信念の集団」と見ることもできる。


私は最初はガトーやデラーズをかっこいいと思っていたが、
今はそこまで入れ込めなくなってしまった。

とはいっても、ジオンの残党としては
ガンダムを強奪、連邦軍艦隊を核攻撃、
最後には真の目的であるコロニー落としを成功させるなど
組織は消えたが、目論見通り作戦は成功し続けた。
試合に負けて勝負に勝ったのがデラーズ・フリートである。


私が思うのはリリースされた90年代前半の価値観・空気として
デラーズ・フリートはかっこいい的な評価がしやすかったのだろうが、
時代の経過と経過中に起きた出来事、これらによる価値観の移り変わりで
彼らの評価も変わっていったのではないかと見ている。
 
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[ 2016/09/02 21:22 ] ニュース | TB(0) | CM(3)
911の影響は確かにあるでしょうね。
無印でも0083でもコロニー落としで具体的にどのくらい人が死ぬかの描写がなかったのが、911で「こういうことか!」って感じなんでしょう。
[ 2016/09/08 20:33 ] [ 編集 ]
90年代は湾岸戦争などもあって反戦、そして反米精神が高まった時期とも言われていますね。連邦とジオンの構図というのはいろいろなモノを当てはめることが出来そうですが、「巨大な軍事力を持つ組織=連邦=米国」と仮定するならデラーズはそれこそ「義」や「信念」といった日本的な要素を入れることで反米、穿った見方をすれば太平洋戦争で負けたことへの皮肉みたいな感じなのかもしれませんし、だからこそ当時はそれが「カッコいい」要素だった。

それが9.11を契機に変わったと観るのは正しいことなのかもしれません。国を相手にしていた戦争はテロリストという違った形に変わったことで私たち自身の価値観も変わってきたのでしょうね
[ 2016/09/15 21:28 ] [ 編集 ]
意見変える人はどうしようも無い
[ 2018/02/02 10:33 ] [ 編集 ]
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