コミックマーケット84、2日目にアニプレッションで参加。
新刊は完売。多くの方にお越し頂きまして、誠にありがとうございました。
買えなかった方のために、新刊を増刷予定。詳細は後日。
さてコミケに参加するアニメ好きとして感じるのは、
アニメの制作スタッフが作る、いわゆるスタッフ本の盛り上がり。
私が参加し始めた時期(約10年前)と比べると、盛り上がりの過熱ぶりに隔世の感を感じる。
元々スタッフ本自体は、私が参加する遥か前からあった。
私が参加し始めた頃の感触でいえば
手に入れること以上に、サークルの場所や内容などの情報を見つけるが大変だった。
情報が手に入れ真っ先に向かえば、本は買えたという印象だった。
(※大手の結城信輝さんのサークル「高い城の男」とかは別)
ただここ数年でスタッフ本の盛り上がり/需要は大きくなっている。
特にこの傾向を個人的に感じたのは、
2005年にスタジオ田園のぱにぽにだっしゅ本や
2007年にフェアリングのかみちゅ本が早くに完売した時。
特に2008年のコミケが印象深い。高村和宏さんのバニシングポイントで
ストライクウィッチーズ本や山口智さんのサトステの本がものすごい速さで完売した時は
サークル組で参加しないとスタッフ本を手に入れるのが、大変になってきた感触を受けた。
またスタッフ本が転売屋に目をつけられている話を聞いた時も状況が変わったと感じた。
それは佐々木正勝さんのエフェクト原画集を5冊も6冊も買っていく人を見て、
大量購入がたぶん転売目的なんだろうなぁと思った時に実感した。
そしてここ数年は、IS本やまどかマギカ本やアイマス本、
今回でいえばガルパン本が話題になった。
こうしたスタッフ本の需要が過熱し始めたのは、
個々の作品のファンのマストアイテム化している可能性があること。
特に作品に熱心なファンは、作品をより理解したい為に
スタッフ本から何かしらの情報を得たいという求めがあるのかもしれない。
もう一つは、ツイッターなどのSNSによって本の情報が入手しやすくなったこと。
前述したように、前はどのサークルでどんな本が出るのかという
情報を手に入れるのが大変だった。
それでも私が参加し始めた頃は、アニメーターなどのスタッフのHPを
ネットサーフィンして情報を入手できた。
(※ネット普及以前の話はわからないので割愛)
そして今は、スタッフのツイッターでスタッフ本の告知が流れる時代になった。
情報が拡散しやすいSNSによって、
多くのアニメファンがスタッフ本の情報にアクセスしやすい状況になってきた。
一方でスタッフ本自体もファンの需要や盛り上がりを受けて、
よりクオリティの高いものを作っている印象もある。
今後のコミケでもその時期の人気アニメのスタッフ本は話題になり、
アニメの人気が高まっている事をコミケで感じるのだろう。
その意味で、スタッフ本の有り様は、アニメ界隈の一端を象徴するという見方もできる。
ちなみに私が初めて買ったスタッフ本は、
スタジオへらくれすの東京ミュウミュウの原画が載っていた本だったと記憶している。
今年はあいうら本(OPコンテと本編の原画一部を載せた本)を入手。
カニカニな本だった。
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ネットの画像でスタッフ本に興味を引かれた新規の買い手というのもあり得る気がします