感想何というか「きちんと終わったなぁ」という印象でした。
(原作は知らないのでともかく)、アニメではやれることをやったかなぁと。
後日談も語られ、今までの登場人物が勢ぞろい。
リズベットが出てきた時は、なかなかニクいなぁと思いました。
そして前回、茅場さんに手渡された世界の種子は
新しいVRMMOの新しい大元になっていったという感じでした。
これがアクセルワールドに繋がる布石なのかなぁなんて思ったり。
最後は「俺たちの戦いはこれからだED」EDになっていたのも、高ポイント。
シリーズの全体感想
おそらく、この作品が最初に見せた終着目標は
ゲーム:SAOのゲーム攻略だったと思います。
特にゲームでの死が、実際の死とイコールである事を示した事で
ゲームクリアそのものが最初の目的のように見えてきました。
ただ実際にはキリトがゲーム内で多くの人と出会いながら
その中で人の死や様々な状況を経ていく事でアスナという想い人と出会います。
そして彼女と寄り添っていく事で物語の目的が、
アスナと一緒になる為にゲームをクリアという形に変容していきました。
この変容は原作者の川原さんが物語を開拓して見つけていった鉱脈だと思います。
キリトとアスナの恋物語であることがハッキリしていったのは1期終盤。
そして2期ALOになると、キリトの(本当ではない)妹の直葉を登場させることで
この恋物語的側面を大きく強化したような印象を受けました。
三角関係を主軸に置きながら、現実世界と仮想空間におけるギャップを描きつつ
直葉のキリトへの想いを通して、キリトとアスナのお互いの想いを描く展開だったと思います。
その意味ではラブストーリーな話で、MMOという今時のネタを上手く持ち込みつつも
ただのラブストーリーだけではない見せ方をしていたのが面白かったです。
アニプレックス×ジェンコ×電撃文庫の大型企画作品。
原作もBDも売れているので、きちんと狙って売れた作品だったのではないかと思います。
伊藤智彦さんにとっては世紀末オカルト学院に続いての2本目の監督でしたが
岡村天斎さん、長井龍雪さん、高橋亨さんなど多彩な演出家陣を揃えていたのも魅力的でした。
あとは足立慎吾さんのキャラデザのキャッチーさが受けたのではないかと思います。
アスナ・リズベット・直葉などなど、出てくる美少女キャラが可愛い。
またそれぞれのキャラがデザイン的ではなく、仕草や性格まで可愛いので
こうした美少女キャラの訴求力が極めて高かったのが、SAOの魅力ではないかと思います。
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当たらずとも遠からずと言ったところでしょうか。両作品の直接的な繋がりは意図してはおらず、その辺りは想像に任せるというのが原作者の意向ですが、SAO最大規模の大長編となる第4章にてある程度の解答が示されます。この辺りは今後に関わる重要な布石なので詳しい言及は避けますが。
>おそらく、この作品が最初に見せた終着目標はゲーム:SAOのゲーム攻略だったと思います。特にゲームでの死が、実際の死とイコールである事を示した事でゲームクリアそのものが最初の目的のように見えてきました。
>ただ実際にはキリトがゲーム内で多くの人と出会いながらその中で人の死や様々な状況を経ていく事でアスナという想い人と出会います。そして彼女と寄り添っていく事で物語の目的が、アスナと一緒になる為にゲームをクリアという形に変容していきました。この変容は原作者の川原さんが物語を開拓して見つけていった鉱脈だと思います。
この辺りは、アニメ化に当たって原作SAO編の構成を大幅に変更したためにそういう要素が強く前面に出たのだと思いますね。確かに恋愛要素が強いのは原作も同様なのですが、アニメ版はキリトがSAO内で様々な交流を重ねていく『成長物語』的な描かれ方をしています。
反対に原作ではよりデスゲーム感が強いですね。死の危険と隣り合わせに戦っているという構成が全面に押し出されており、そんな世界の中で心に傷を負った少年(キリト)と彼の影響で変わっていった少女(アスナ)が恋に落ち、現実での再会のために戦いに身を投じていくという構成になっています。またアニメ版では印象がやや薄かったサチですが、彼女は原作もキリトの根幹をなす非常に重要なキャラクターなのです。
つまり、SAOは原作1巻の段階で既に『アスナと一緒になる為にゲームをクリアする』ための物語で、話を展開させていく過程でそうなったのではなく、始めからそういう話のために作られた作品だったのです。様々なサブヒロイン達は本来SAO攻略という本編に関わるキャラクターではなく、攻略を補完する短編集にて描かれたキャラクター達なのです。