ジュビロ磐田昇格2年目の2017年はJ1で6位。好成績を残した磐田は今シーズンの開幕前は「上位候補」に挙げられたが思うようなシーズンにはならなかった。2017年の躍進を支えたMFムサエフは3試合の出場のみ。MFアダイウトンも4試合の出場のみ。チームの大きな武器になっていた助っ人2人がシーズンの序盤で大怪我をして戦列を離れたのは痛すぎた。さらには大黒柱のMF中村俊も今シーズンは怪我に泣かされた。
その上、期待の新戦力のMFギレルメが5月2日(水)の横浜FM戦(A)で暴力事件を起こして契約解除になったのも痛恨だった。GKカミンスキーは安定したプレーを見せているが、就任5年目の名波監督は外国人選手に泣かされる1年になった。27節を終えた時点で8勝10敗9分けで勝ち点「33」。横浜FMとの直接対決を落としたことでJ1の残留争いに巻き込まれた。クラブ史上2度目のJ2降格の危機を迎えている。
残り7試合の対戦相手は「湘南(H)→清水(A)→長崎(A)→広島(H)→FC東京(A)→札幌(H)→川崎F(A)」なので予断を許さない状況になっているが、仮にJ2に降格するようだと名波監督の続投は難しくなる。就任5年目と結構な長期政権になっており、そろそろ、血の入れ替えも必要な時期に入っている。J!残留を果たした場合でも、将来的な監督復帰を前提にした「勇退」あるいは「退任」もあり得なくもない。