■ 独走態勢に入りつつある松本山雅J2は28節が終了した。各チームは年間で42試合を戦うレギュレーションになっているのでちょうど全日程の2/3を消化したことになる。長丁場のJ2のリーグ戦もいよいよ中盤戦から終盤戦に突入しつつあるが、予想されたとおり、大混戦になっている。自動昇格争いも、プレーオフ争いも、残留争いも熾烈を極める。全22チームがいずれかの争いに参加しているので、どのチームにとっても大事な試合が続いていく。
首位を走るのは松本山雅になるが9試合負けなし中。9試合で8勝1分けと驚異的なペースで勝ち点を積み上げている。25失点というのはJ2最少。得失点差「+17」はJ2最高の数字となる。16勝4敗8分けで勝ち点「56」を獲得しているが、2位の大分ならびに3位の町田との差は「6」。4位の福岡との差は「10」なので頭1つ抜け出ている。2014年以来でクラブ史上2度目のJ1昇格に向けて絶好のチャンスを迎えている。
松本山雅は十分な結果が出ているので夏の移籍市場での存在感は希薄だった。MF前田直(→名古屋)が流出したのは痛手と言えるが、もともと2列目の層は厚い。今のところ、大きな問題は生じていない。サポーターの人気が高かったベテランのMF工藤浩(→千葉)も抜けたが今シーズンは出場機会に恵まれなかったので致し方なし。DF今井(柏)の加入が確実視されているが貴重な戦力になる可能性はある。