■ 精力的な動きを見せる名古屋グランパス2勝10敗3分けで勝ち点「9」のみ。最下位に沈んでいる名古屋はとりあえずとして引き続いて風間監督に託すことになった。J1屈指の資金力を生かしてどんな補強を行うのか?に注目が集まっていたがCBの有望株のDF中谷(柏)の獲得に成功した。今シーズンは不調でレギュラーポジションを失っているが潜在能力が高い選手である。移籍金は2億5,000万円とも言われているので相当な出費であるが「割高な感じ」はしない。
さらに弱点だった中盤を強化するためにMFエドゥアルド・ネット(川崎F)の強奪に成功した。大卒ルーキーのMF守田が台頭してきたので川崎Fの中で優先順位が下がっていたとは言ってもずっとレギュラーとして川崎Fを支えてきた選手なので驚きの移籍である。風間サッカーを熟知した選手なので中盤の要になることが期待される。中盤でフィルター役になることもできるので大きな戦力アップに成功したと言える。
MFエドゥアルド・ネットの加入に伴ってMFワシントンとの契約が解除された。外国人枠に余裕がなかったので致し方ない。DF中谷がどこまで復調できるか?は何とも言えないがMFエドゥアルド・ネットが大きな戦力になるのは確実。GKランゲラク、MFエドゥアルド・ネット、MFガブリエル・シャビエル、FWジョーとセンターラインの軸となる選手は定まった。お金はかかっているが申し分ない補強が出来ている。
■ 5人の選手を期限付き移籍で放出残留争いに巻き込まれているチームでは15位の長崎はMF吉岡(→富山)、MF碓井(→群馬)、MF木村裕(→富山)、DF北谷(→FC岐阜)、DF本多琢(→V大分)の5人をいずれも期限付き移籍で放出した。選手の厚いチームではないことを考えると「残しておいた方がいいのでは?」と思う選手も何人か含まれるが、普通に考えると「新戦力の補強の目途が立ったので経験を積むために修行に出した。」と考えられる。
13位の横浜FMはFWウーゴ・ヴィエイラとDFミロシュ・デゲネクに移籍の噂が流れている。どちらも重要な戦力なので流出となると大きな痛手となる。その一方で元韓国代表で2010年にKリーグの得点王に輝いたFWユ・ビョンスが練習に参加している。年齢は30才。動画を見る限りではパワフルなCF系の選手である。兵役の問題もあって近年は目立った活躍を見せることが出来ていないのは気になるが・・・。
14位の浦和はエースのFW興梠をサポートできる選手を必要としているが元鹿島のFWファブリシオを獲得した。2016年に鹿島でプレーしたが8試合で1ゴールのみ。期待外れに終わったがポルティモンセでは今シーズンは28試合で15ゴールと活躍した。過去の例から「ポルトガルリーグでの実績は鵜呑みにはできない。」と考える人は多いがW杯で怪我をして長期離脱するFWナバウトの穴を埋めないといけない。
■ 首位を独走するサンフレッチェ広島上位陣に目を向けると首位を独走する広島はコソボ代表のFWベサルト・ベリーシャを獲得した。Aリーグのメルボルン・ビクトリーでは通算すると102試合で62ゴール。相当な実績を持ったストライカーである。2位につけるFC東京は元・広島のFWドウグラスの獲得を画策していたが、争奪戦の末、清水入りの可能性が高まった。2015年にはJ1の広島で21ゴールを記録して3度目のJ1制覇の立役者になった。
このシーズンの活躍が出来るととてつもなく大きな戦力になるが、一方でFWドウグラスは徳島で燻った時期も長かった。どちらが真の姿なのか?を判断するのは難しい。FWドウグラスの加入が確定するとFW鄭大世の出番はこれまで以上に限られるだろう。ケガの影響もあって2018年は13試合で1ゴール。432分のプレー時間にとどまっている。残されたサッカー人生は長くないことを考えると移籍もあり得る。
川崎FはFW大久保とMFエドゥアルド・ネットが退団した。選手層の厚いチームなので補強なしで残ったメンバーで戦おうとする可能性もあるが相当なお金持ちになっているのは間違いないので動向が注目される。4位のC大阪はチームの顔であるFW柿谷の流出を阻止できたのが最大のニュースとなる。首位の広島との差は「11」。十分に逆転優勝を狙えるポジションであるがinの噂はFWウォーリングくらいである。
■ サプライズだったFW大久保の移籍7位の仙台はG大阪で力を出せていなかったMF矢島慎を期限付き移籍で獲得した。Jリーグの舞台で活躍したのはJ2の岡山時代のみ。J1の舞台での実績はほぼ無いが仙台のサッカーには合いそうだ。8位の磐田はMFアダイウトンが長期離脱中。MF中村俊も今シーズンは怪我がち。FW川又とFW小川航の2トップはなかなか機能しないので攻撃陣の補強は必須だったが元日本代表のFW大久保を完全移籍で獲得した。
FW大久保の磐田移籍は今夏のJリーグの移籍市場の中では最大級のサプライズと言える。まさかのFW大久保である。川崎Fでは出場機会に恵まれなかったが実績に関しては疑う余地はない。扱いやすい選手ではないが名波監督は有名選手の操縦に定評のある監督なので大丈夫だろう。FW大久保が加わってどのような化学変化が起こるのか?は興味深い。年齢的な衰えを指摘する声も多いが・・・。
9位の柏はDF中谷が名古屋に流出した。今シーズンは不振でレギュラーを外されていたがチームの顔になって長きに渡って守備の要として活躍するはずだった選手なので痛手であることは間違いない。左SBのDFユン・ソギョンのFCソウルへの移籍も確定しているので最終ラインの層が薄くなっている。何かしらの動きはありそうだ。鹿島はポルティモネンセへの移籍話が浮上したエースのFW金崎の動向が注目される。
12位とまずまずの位置につける昇格組の湘南は187センチの大型ストライカーのFW山崎凌(徳島)を獲得した。今シーズンは怪我で出遅れていたことが響いて不調。彼のゴール数が伸びないことは徳島が低迷している主要因の1つに挙げられるが昨シーズンはJ2で14ゴールを記録した。「身長が高い割には空中戦に強くない選手」と誤解されることが多いが2017年の敵陣での空中戦勝率は51.7%。かなりの高確率である。
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