■ Jリーグ・ラボのゲストは元日本代表のGK川口スカパーで定期的に放送されている「Jリーグ・ラボ」の今回のゲストはJ3のSC相模原でプレーするGK川口だった。国際Aマッチは歴代3位となる116試合に出場しており、フランスW杯以降、4大会連続でW杯メンバーに選ばれている日本サッカー界のレジェンドが主にキーパーについて語った今回の放送は貴重なものだった。MCはいつものようにコンサドーレ札幌の野々村社長だったが、内容を簡単にまとめてみた。
・2016年からJ3のSC相模原でプレー。今年の8月で41歳になった。
・今でも試合になると緊張する。練習はハード。
・いい感じでサッカーがやれている。
・キャリア22年目。人生の半分以上がプロ選手。
・SC相模原は優勝争いから脱落してしまった。上位進出は可能。
・先日、清水商高の1つ後輩となる安永監督がSC相模原の監督に就任。
・自分より年齢が若い監督は初めて→変な感じ。
・高校のときから「よっちゃん」か「能活」と呼ばれていた。先輩とは思っていないはず。
・サッカーを始めた当初はいろいろなポジションでプレーした。
・最初は試合に出られなかった。サッカーに向いていなかった?(3年生のとき。)
・4年生のときに休んだ選手の代わりにキーパーで起用された。
・以降、本格的にキーパーのポジションでプレーするようになった。
・小学生の頃は背が高い方だった。だいたい一番後ろか、その1つ前。
・同じ静岡県出身の野々村社長とは3学年違いとなる。
・中3のときに野々村社長がいた時代の清水東高の練習に何度も参加→結局、清水商高に入学。
・清水東高に入らなかったのは学力の問題???
・「凄いキーパーがいるんだな。」と思って見ていた。(野々村社長)
・清水商高に行って良かった。
・冬の選手権で優勝することができた。
・高校時代にスキルを習得。高い意識を持つようになった。
・清水商高の同級生は元磐田のDF田中誠、1つ下にFW安永聡太郎とMF佐藤由紀彦。
・2つ上にMF望月重良、1つ上にMF平野孝。
・高3のときは2冠を達成。インターハイの準決勝のときに初めての敗戦。
・中3のときに年代別の日本代表に選ばれる。
・高校のときに「上のレベルでやれるかな?」という手ごたえ。
・プロフィールは180センチ。→本当は180センチ未満。
・ただし、高校のときは180センチあった?身体測定のときに180センチを記録(背伸びした?)
・プロ選手は2~3センチは大きく記載する。本当は179.4センチから179.5センチ?
・公称175cmのGKカンポスが活躍したアメリカW杯→プロ1年目のとき。
・日本代表に選ばれるようになってから低身長のことを言われるようになった。
・身体能力(スピードやジャンプ力など)でカバー。
・W杯に4回出場している。GK川口とGK楢崎だけ。
・GK楢崎はライバル?→「ライバルです。」
・年齢的にはGK川口が1学年上。
・トルシエ監督になってから競争意識を植え付ける。→レギュラーを決めない。
・調子のいい方が起用される。→どっちが調子いいか?なんて分からない。
・キーパーについては監督の好みにも左右される。
・一度、ポジションを失うと次のチャンスがなかなか来ない。
・外されたときは若い頃は消化するのに時間がかかった。
・今は気持ちを切り替えるのにそこまでの時間はかからなくなった。
・2004年のアジアカップの準々決勝のヨルダン戦のPK戦。
・4本目からスイッチが入った。スイッチって何なのか?
・このままでは負ける。→突然、自分の中で変わった。
・相手のキッカーの情報は全くなかった。
・1996年のアトランタ五輪→マイアミの奇跡の話。
・シュートセーブだけでなく飛び出しでも決定機を阻止。
・金メダル候補のブラジルを完封した充実感。
・試合後に太腿の裏がパンパンに張った。→普通はない。
・ブラジルのシュートは28本。運もあった。ポスト直撃が3回ほど。
・試合が進むにつれてブラジルは焦ってきた。
・テストマッチでもほぼ負けていなかった当時のブラジル五輪代表。
・オーバーエイジでFWベベトとMFリバウドとDFアウダイール。
・欧州に挑戦したい。→イングランドのポーツマスに移籍。
・スタイルが全く違った。(日本とイングランド)
・イングランドのサッカー→ゴール前の攻防がメイン。
・日本のサッカー→中盤がメイン。ゴール前にはスペースがある。
・DFラインの背後をケアできるのが特徴→イングランドでは持ち味を出しにくい。
・サイドからのクロスへの対応力が求められる。
・イングランドの選手はシュートが上手。だいたい枠に飛んで来る。
・クロスへの対応→なかなかファールを取ってくれない。高さもある。
・日本人キーパー→190センチ以上の動けるキーパーはなかなか出てこない。
・日本人キーパーに必要なのはフィジカル。スピードやジャンプ力の強化が必要。
・身長が高くても空中戦に弱いキーパーはいる。
・動きの質や身体能力を上げる必要があるのではないか。
・キーパーを評価するのは難しい。→どこを見るといいのか?
・ゴールマウスに立ったときのたたずまいが大事。
・ミスがあっても動じないメンタルも大事。
・周りの選手に与える影響。いるだけで安心感。
・欧州に行ってから意識が変わった。→30歳前後から。
・若い頃→周りに対して「ガアー」と言うタイプだった。
・イングランドのキーパー→たたずまい。どっしり感があった。
・キーパーがどっしりしているだけでチームに安心感。
・30歳を超えたあたりから人間性や雰囲気やチームへの影響力を考えるようになった。
・南アフリカW杯のときはサプライズ招集→リーダーを置きたかった。(岡田監督)
・戦力として呼んでいただけるのですか?→「もちろん」(岡田監督)
・役割を理解して南アフリカW杯に参加した。
・若い頃はとにかくストイックだった。
・「それをしないと自分が生き残れない。」という危機感があった。
・基本的な思いは変わらないが味方選手へのアプローチの仕方は変わってきた。
・相手と1対1になったときの駆け引き→年齢を重ねるごとに研ぎ澄まされてきた。
・どういうポジションを取ったら相手が嫌がるか?を考えるようになった。
・1対1になったときはキーパーの見せ場。
・キーパーではあるが(試合中は)目立ちたがり屋。
・ピンチを防ぐことでキーパーの評価が上がる。
・いいキーパーがいないと勝てない時代になってきた。
・Jリーグもキーパーの重要性が理解され始めてきた。
・川崎フロンターレ→韓国代表のGKチョン・ソンリョンの加入によって安定。
・彼がいるので安心して川崎Fの選手は攻め上がることができる。
・気になる日本人キーパー→GK中村航(柏)。
・1対1の威圧感は見ていて面白い。
・面構えやたたずまいがいい。
・アグレッシブなプレースタイル。このまま成長してほしい。
・キーパーグローブの進歩。素手感覚になってきた。
・ボールも進化。→2006年のW杯前後のボールはキーパーにとって扱いにくい。
・最近のボール→摩擦があるのでキャッチしやすくなっている。
・シュート技術は上がっている。
・ブレ球が一般的な時代→大きく変わった。
・「キャッチしなければいけない。」→「いかにしてはじくか?」
・どの位置にはじくのか?が大事。はじく技術が要求されるようになってきた。
・自分がキーパーを始めた頃ははじく技術はあまり必要とされなかった。
・当時はキャッチが最優先。「キャッチ」と「はじく」の重要性の差が縮まってきている。
・サッカー人生をやり直すとしたら→もう一度キーパーをやりたい。
・ただし、その時々で答えは変わって来た。今はやりたいと答える。
・(日本代表クラスのキーパーに対しては)純粋にキーパーとしてのプレーを楽しんでほしい。
・子供は2歳の男の子。家の中でキーパーの恰好をするようになった。
・ちょっと前まではボールを蹴ることに関心があった。今はキーパーに関心?
・「キーパーをやりたい。」と言い出すかも。
・キーパーをやらせるか?→動きを見てから→「お前はまじめか!」
・これまでにJリーグで対戦したキーパーの中で凄いと思ったのはセレッソ大阪のGKジルマール。
・手が長い。現役のブラジル代表のキーパーだった。
・雰囲気があってシュートセーブもすごかった。
・キーパーで勝ち点を獲得できる。彼の存在によってC大阪は多くの勝ち点を積み上げていた。
・特に上位との試合で強さを発揮。そのあたりは彼の凄さ。
・小学生のときはGKハーフナーにあこがれた。(マツダ時代)
・GKハーフナーは日本リーグ時代は凄かった。
・Jリーグが始まってからは・・・。(現役生活の晩年だった。)
・代表で一緒にやったキーパーでは前川さん(サンフレッチェ広島)。
・1対1の威圧感とゴール前での存在感。
・足元の技術はそれほどでもなかったが威圧感は日本人離れしていた。
・「ゴール前のスキルに関して凄かった。」
・「負けたくない。」、「やれる。」という思いは昔と変わっていない。
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