サッカーコラム J3 Plus+　

【札幌×大分】 小野伸二の待望のデビュー戦

　→　ちょうど半分の21節を終えた段階でJ2は8勝7敗6分けで勝ち点「30」というチームが4つもある。9位の札幌、10位の京都、11位の千葉、12位の大分という顔ぶれなので、J1経験の豊富なチームが中位に付けている点は興味深いが、得失点差「3」で9位に位置する札幌と、得失点差「-7」で12位に位置する大分が札幌ドームで対戦した。シドニー・ワンダラーズから移籍した元日本代表のMF小野にとっては札幌での初の公式戦で、2万人を超える大観衆が集まった。

試合は札幌ペースで進んでいく。3連勝中と好調の札幌はMF小野が積極的にボールに触ってリズムを作っていく。一方の大分も新加入のFWラドンチッチが初スタメンとなって、システムも「4-1-4-1」に変更。ここ最近、結果が出ていないこともあって田坂監督がテコ入れを行ったが、なかなか1トップのFWラドンチッチのところでボールがおさまらなくて苦戦を強いられる。前半はMF小野を中心にテンポのいい攻撃を見せた札幌が優勢だったが、ゴールは生まれずに0対0で折り返す。

後半の立ち上がりは大分ペースとなる。FWラドンチッチのところに高いボールが供給されるようになって、192センチの高さを生かした攻撃でいくつかチャンスを作るが、後半12分に札幌が高い位置でボールを奪うと、右サイドの裏を取ったFW内村の折り返しをMF宮澤が決めて札幌が先制に成功する。しかし、後半45分にMF末吉のクロスからFWラドンチッチが得意のヘディングシュートを決めて土壇場でアウェーの大分が1対1の同点に追い付く。試合は1対1の引き分けに終わった。

注目のMF小野のデビュー戦となったが、何よりも変わったのは雰囲気である。MF小野を観るために2万人以上のサポーターが札幌ドームに集まったが、何とも言えない緊張感の感じられる試合になった。「お客さんの多さ」というのも関係していると思うが、MF小野という天性のリーダーがチームに加わったことで期待感も高まって、これまでの札幌のホームゲームとは全く違った雰囲気の中で試合が行われた。点に絡むことは無かったが、存在感というのは絶大だった。


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◆　まとめ

　#838 【J2】 札幌×大分、水戸 vs 群馬 (2014/7/26)‏‏

　　【札幌×大分】 小野伸二の待望のデビュー戦
　　【水戸×群馬】 元日本代表のFW鈴木隆行が2ゴールの活躍!!!

　→　7月20日(日)に行われたJ2の22節の中から札幌×大分、水戸 vs 群馬の2試合をピックアップしました。注目された元日本代表のMF小野のデビュー戦は2万以上を越える観衆が集まりましたが、終了間際に大分のFWラドンチッチが同点ゴールを決めて1対1の引き分けに終わりました。札幌ドームに駆け付けたサポーターには何とも言えないもどかしい展開になりました。


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