■ クレバーなサイドバック左SBあるいは左WBの選手でJリーグのベストイレブンに選ばれた経験があるのは、1995年のMF鈴木正治(横浜M)、1995年と1996年と1997年と1998年のDF相馬直樹(鹿島)、1999年のMFアレックス(清水)、2003年と2004年のDFドゥトラ(横浜FM)、2009年のDF長友佑都(FC東京)の5人で、2011年のMFジョルジ・ワグネル(柏)も前半戦は左SBでプレーすることが多かったので、彼も含めると6人となる。
右SBも同様であるが、SBのポジションでベストイレブンに選ばれるのは大変で、サイドバック的な選手が全く選ばれない年も少なくない。最近は、DF長友、DF内田など、SBのポジションで欧州移籍を果たす選手が出てきたので、「子供たちに人気のポジションになっている。」という話も聞こえてくるが、1990年代や2000年代はもっとも地味なポジションであり、目立たないポジションだった。
そんなポジションで「Jリーグ史上最高の選手」を考えるとき、真っ先に名前が浮かんでくるのは、鹿島で活躍したDF相馬である。国際Aマッチは58試合に出場しているが、非常にクレバーな選手で、オーバーラップのタイミングが絶妙だった。日本代表ではMF名波浩と左サイドでコンビを組むことが多かったが、DF相馬とMF名波で構成する左サイドアタックが加茂ジャパンと岡田ジャパンの生命線だった。
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