【横浜FM×仙台】 渡邉新監督は白星発進 → 開幕6試合を終えて0勝4敗2分け。17位と低迷しているベガルタ仙台はアーノルド監督が退任して、渡邉監督が就任した。アーノルド監督については、解任ではなくて、「双方が合意の上での退任」という形になったので、違約金等は発生しないという。7節の横浜FM戦(A)は渡邉監督にとって初陣となったが、後半21分にCKからFW赤嶺が決めて先制に成功すると、後半36分にもフリーキックからこぼれ球をFW赤嶺が決めて2点目を挙げる。結局、2対0で仙台が勝利してようやく今シーズンの初勝利を飾った。
4月9日(水)にアーノルド監督の退任が発表されたので、準備期間はあまり無かった。なので、システムはこれまでと同じ「4-2-2-2」で、メンバーもほとんど同じだった。怪我で長期離脱することになったFW柳沢に代わってFW赤嶺がスタメンで起用されて、試合前のアップのときに負傷した右SBのDF菅井が外れて新加入のDF武井が起用されたくらいだったが、復活が待ち望まれるFW赤嶺が結果を出したのはこれ以上ないほど大きい。難しい状況で監督が交代となったが、最高のスタートを切ったと言える。
渡邉監督は選手やコーチなどでずっと仙台に携わってきたので、仙台のことをもっともよく知っている人と言えるが、先のとおり、準備期間がほとんど与えられなかったこともあって、ほとんど弄ることはなかった。「原点回帰」と言える道を選択したが、広島に移籍したGK林卓を除くとレギュラークラスのほとんどはチームに在籍しているので、戻るところはある。アーノルド監督に新しいやり方に慣れることができなくて、戸惑いが感じられる試合が多かったが、一番良かった頃のやり方に戻したことが実を結んだ。
仙台はそこまで選手層が厚くないので、策は限られてくる。順位を上げていくためには、FW赤嶺の復活というのは必要不可欠であり、カギを握る存在と言えるが、彼がいいところで点を獲ってくれると試合運びが楽になる。1点目はCKからのヘディングシュートで、2点目はこぼれ球を押し込んだ彼らしいゴールだったが、不調が伝えられているとは言っても、独特の嗅覚は失われていなかった。初陣で勝ち点「3」を得たのも大きいが、得点源にならなければならないFW赤嶺が2ゴールを挙げたというのが何よりも大きい。
FW赤嶺は2011年と2012年はともに14ゴールを挙げたが、2013年は3ゴールにとどまった。スタメンから外れる試合も増えてきて、今シーズンもこの試合が2回目のスタメン。2トップにシステムを変更した後も、ベテランのFW柳沢の後塵を拝していた。コンディションもさることながら、昨シーズンの途中からプレー中の表情が全く冴えなくて、明らかに不調であることが分かる感じでプレーしていたので、精神的な部分でも落ち込んでいたと思う。2つのゴールで精神的に回復することが期待される。
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◆ まとめ #756 【J1】 仙台 vs 横浜FM、清水 vs 大宮 (2014/4/14)
【横浜FM×仙台】 渡邉新監督は白星発進
【清水×大宮】 得点源の2人がようやく結果を出す。
→ 4月12日(土)に行われたJ1の8試合の中から仙台と横浜FMの試合と、清水と大宮の試合をピックアップしました。公式戦は8試合勝ちなしでアーノルド監督が退任した仙台はアウェーで横浜FMと対戦しましたが、2対0で勝利して、渡邉新監督は白星スタートとなりました。何よりも大きいのは復活が待たれるFW赤嶺が2ゴールを挙げたことで、チームの雰囲気は良くなってきました。
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