11位:名古屋グランパス 13勝13敗8分け 勝ち点「47」 47得点 48失点
→ ストイコビッチ監督になって6年目。円熟期を迎えているが、その一方で、主力の高齢化も進んでいる。そのため、「ラストチャンスのシーズン」と言えたが、11位に終わった。開幕6試合は3勝1敗2分けとそれなりに結果が出ていたが、7節以降の7試合で0勝6敗1分け。5連敗でW杯予選とコンフェデの中断期間に入ったので、「大丈夫なのか?」と心配されたが、再開初戦となる14節の清水戦(H)で連敗をストップさせると、16節の鳥栖戦(H)から5連勝。「残留争い」に巻き込まれることはなかった。
ただ、シーズン終盤になるとまたもブレーキがかかって、21節からの9試合で1勝4敗4分け。優勝争いはもちろんのこと、ACLの出場権争いに絡むこともできなかった。結局、10月3日にストイコビッチ監督の退任が発表されて、さらには、2010年のリーグ制覇に大きく貢献したDF増川、DF阿部、DF田中隼の3人との契約を更新しないことが発表された。GK楢崎とDF闘莉王はチームに残る見通しとなったが、来シーズンは守備的なポジションに関しては、メンバーが大きく変わることが確実になっている。
37歳のGK楢崎、32歳のDF闘莉王にいつまでも頼るわけにはいかないので、大幅な世代交代が必要な時期に入っているが、DF闘莉王の復調というのは不可欠である。もともとスピードのある選手ではないが、今シーズンは、特にスピード系の選手に振り回されるシーンが多くて、かつ、攻撃に参加した時に素早く戻って来れないケースが多かった。ボランチの選手がDF闘莉王の抜けた穴をカバーすることになるが、そうなると中盤のスペースがガラ空きになってしまう。DF闘莉王の不振というのは大きな誤算だった。
衰えてしまったのか、モチベーションの問題なのか、コンディション調整に失敗したのか、原因は定かではないが、DF増川とDF阿部とDF田中隼の3人が抜けて、DFダニエルとDF石櫃もチームを去ることになった。そうなると、DF闘莉王にかかる負担は今シーズン以上に大きくなるのは確実であるが、新しく監督に就任する西野監督がしっかりとコントロールできるのか、否か。西野監督も我の強いタイプの指導者なので、DF闘莉王とうまくやっていけるのか?というのは今の段階では何とも言えない。
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◆ まとめ #667 【J1】 クラブ別総括 (名古屋・清水・磐田編) (2013/12/21)
→ J1のクラブ別総括の5回目は、名古屋・清水・磐田の3チームを取り上げました。開幕前は名古屋の優勝候補の一角に挙げられていましたが、非常に苦しいシーズンとなりました。結局、ストイコビッチ監督だけでなく、DF田中隼、DF増川、DF阿部など、守備的なポジションでレギュラーを張っていた選手が揃って退団することになりました。西野監督の就任が決まっていますが、2014年はチームは大きく生まれ変わることになります。
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