■ J1の第11節ACLの日程の関係で延期になっていたJ1の第11節の浦和レッズと横浜Fマリノスの試合は5月18日(水)に埼玉スタジアムで行われた。「優勝候補の一角」に挙げられながら浦和は開幕ダッシュに失敗してここまで2勝4敗6分けと低迷している。対照的に横浜FMは7勝2敗3分け。今シーズンも上位争いに参加している。浦和はここ5試合連続で引き分け中。3試合連続でスコアレスドローとドロー地獄にはまっている。
ホームの浦和は「4-2-3-1」。GK西川。DF馬渡、アレクサンダー・ショルツ、岩波、明本。MF平野佑、柴戸、小泉佳、アレックス・シャルク、関根貴。FWキャスパー・ユンカー。新加入のMFアレックス・シャルクがトップ下。MF小泉佳が右SHに回った。CBは右にDF岩波、左にDFアレクサンダー・ショルツを置くケースが多かったがこの日は左右を入れ替えた。DF酒井宏、DF犬飼、DF大畑は怪我のため離脱している。
アウェイの横浜FMは「4-2-1-3」。GK高丘。DF松原健、畠中、角田、小池龍。MF喜田拓、渡辺皓、西村拓。FW水沼、アンデルソン・ロペス、宮市剛。過密日程ということもあってメンバーを少し入れ替えてきた。FWマルコス・ジュニオールやDF岩田やDFエドゥアルドなどはベンチスタート。12試合で6ゴールのFWアンデルソン・ロペスがチーム内得点王になる。FW水沼は9試合で1ゴール3アシストを記録している。
■ 前半は横浜FMペース、後半は浦和ペース試合は乱戦になったが前半は横浜FMペース、後半は浦和ペースになった。アウェイながら積極的に仕掛けた横浜FMは前半12分に左SBのDF小池龍のクロスからFW水沼が決めて先制に成功すると前半19分にはFW宮市亮のクロスからFWアンデルソン・ロペスが決めて大きな追加点を奪った。さらに前半30分には左サイドから仕掛けたFW宮市亮がシュートを決めて3点目を奪った。開始30分で3点リードを奪った。
日本に復帰して2年目となるFW宮市亮は9試合目の出場にして嬉しいJリーグ初ゴールとなった。前半は3対0で折り返した。迎えた後半2分に裏に飛び出したFWキャスパー・ユンカーが決めて浦和が1点を返すと試合の流れは大きく変わった。ともに選手交代を実施したが交代選手がしっかりと活躍したのはビハインドの浦和だった。後半36分にも裏に飛び出したFWキャスパー・ユンカーが決めて1点差に迫った。
後半44分にも途中出場したMF大久保智明が得意のドリブルで左サイドを切り裂くとフリーになっていたFWキャスパー・ユンカーが押し込んで3対3の同点に追いついた。ともに4点目のゴールを目指したが劇的な決勝ゴールは生まれず。試合は3対3のドローに終わった。3対0とリードしながら後半だけでFWキャスパー・ユンカーに3ゴールを食らって3対3のドローに終わった横浜FMにとっては悪夢のような後半になった。
■ 楽勝ムードから追いつかれる・・・。横浜FMが持ち前の攻撃力をいかんなく発揮して前半30分の時点で3対0とリードを奪った。この勢いのままで横浜FMがゴールを積み重ねる展開になりそうな空気だったがまさかの展開になった。鹿島や川崎Fと激しい優勝争いを繰り広げている横浜FMにとっては痛恨のドローと言える。前半は無失点で終えたが前半の終了間際にちょっとした気の緩みから2つほどピンチを招いた。前半の終わり方も良くなかった。
開幕直前に大黒柱のDFチアゴ・マルチンスが退団してDFエドゥアルドを獲得したがCBのベストな組み合わせはまだ固まっていない。コンディションが万全のときのFWキャスパー・ユンカーはJリーグ屈指のストライカーなので難しい相手ではあったが3対0であったり、3対1とリードしているチームがあれだけ簡単に裏を取られるのは宜しくない。もちろん、2人のCBだけの責任ではないが後半の守備はお粗末だった。
一方の攻撃陣は相変わらず好調。破壊力はJリーグ屈指と言えるがこの日はFW宮市亮が1ゴール1アシストと活躍した。J1ではここまで通算すると8試合に出場していたがゴールもアシストもなかった。ライバルたちが軒並み結果を出す中、乗り遅れていたが、ようやく分かりやすい結果を残すことが出来た。今年12月で30歳になるが爆発的なスピードは衰えておらず。スプリント能力の高さはJリーグでも屈指である。
■ 後半だけでFWキャスパー・ユンカーが3ゴール!浦和はこれで6試合連続ドローとなった。ドロー地獄にはまっているがこれまでのドローとは意味合いは大きく異なる。過去3試合はいずれもスコアレスドローだったので「攻撃陣が結果を残せない中、守備陣が奮闘して勝ち点「1」を拾う。」という試合が続いていたが今回は3失点した守備陣をFWキャスパー・ユンカーを軸とした攻撃陣がカバーした。3月19日(土)に行われた5節の磐田戦(H)以来の複数ゴールとなった。
怪我の影響もあって7試合で1ゴールだったFWキャスパー・ユンカーがついに爆発した。1点目と2点目はともに持ち味であるスピードを生かして裏を取った。3点目はポジショニングが良かったが素晴らしい活躍だった。怪我で欠場することが多い選手なので「計算しにくい選手」であることは間違いないがJ1の中ではスペシャルな存在である。「彼の稼働率がどの程度になるのか?」は今年も浦和の命運を左右するだろう。
来年2年目となるFWキャスパー・ユンカーはJリーグでは初のハットトリック達成となったが浦和の選手としては2018年のFWファブリシオ以来のハットトリック達成者となった。クラブ史上19回目のハットトリックとなったが19回というのはJリーグの58クラブの中で5位タイ。磐田や柏と全く同じ回数になる。ちなみにクラブ別の1位は川崎Fで26回、2位はG大阪で24回、3位は名古屋と横浜FMで23回となる。
▼ 最新の動画 (2022年3月23日 up済)
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