■ 準々決勝の2ndレグ ルヴァン杯の準々決勝の2ndレグ。2019年以来のルヴァン杯制覇を目指す川崎フロンターレと2003年・2016年に次いで3度目のルヴァン杯制覇を目指す浦和レッズの試合は9月5日(日)の夜に等々力陸上競技場で行われた。埼玉スタジアム2002で行われた1stレグは1対1の引き分けだった。川崎Fはアウェイゴールを奪ったので0対0の引き分けの場合は川崎Fの勝ち抜けとなる。1対1の場合は延長戦に突入する。
ホームの川崎Fは「4-1-2-3」。GKチョン・ソンリョン。MF橘田、山村和、田邉秀、登里。MFジョアン・シミッチ、脇坂、家長。FW小林悠、レアンドロ・ダミアン、宮城。右SBのDF山根視は日本代表に召集されているので不在。DF谷口彰やDF車屋やMF旗手などは怪我で欠場中。DFジェジエウはベンチスタートで高卒ルーキーのDF田邉秀がCBの位置で起用された。静岡学園高出身のDF田邉秀は右SBが本職になる。
対するアウェイの浦和は「4-2-3-1」。GK鈴木彩。DF宇賀神、岩波、アレクサンダー・ショルツ、明本。MF平野佑、柴戸、関根貴、小泉佳、汰木。FW江坂。夏の移籍市場で獲得したFW江坂が1トップの位置でスタメン出場。FWキャスパー・ユンカーはベンチスタートとなった。レフティのDF明本は左SBでプレーする。新加入で右SBのDF酒井宏は日本代表に召集されたのでルヴァン杯の準々決勝ではプレーしない。
■ 歴史の残る死闘になった。 試合はルヴァン杯の歴史の残る死闘になったが前半は浦和ペースになった。無得点で終わると敗退が決まる浦和は前半8分にロングボールから抜け出したFW江坂がシュートを決めて先制に成功する。しっくりこない川崎Fは前半33分あたりでシステム変更を実施する。2トップに変更すると前半40分に左サイドに流れたFW小林悠のグラウンダーのクロスからFWレアンドロ・ダミアンが決めて1対1の同点に追いついた。
試合は1対1のままで終盤戦に突入する。このままいくと延長戦に突入したが後半32分にMF脇坂のCKから186センチのDF山村和が豪快なヘディングシュートを決めて2対1と川崎Fが逆転に成功する。さらに直後の後半38分にもMF脇坂のCKからMFジョアン・シミッチが合わせて3点目を奪った。「これで勝負あり」かに思えたが後半42分に途中出場したFWキャスパー・ユンカーがゴールを決めて浦和が1点差に迫った。
3対3のドローに持ち込むことが出来るとアウェイの浦和の勝ち抜けとなる。後半のアディショナルタイムは「攻める浦和 vs 守る川崎F」という構図になったが後半49分にCKの流れから最後は後半47分に投入されたDF槙野が起死回生の同点ゴールを決めて浦和が勝ち抜け。川崎Fは史上初の4冠を目指していたがルヴァン杯は準々決勝で敗退してこの時点で4冠の夢は潰えた。劇的な形で浦和がベスト4進出を決めた。
■ 投入されたばかりのDF槙野がヒーローに・・・。 後半38分にMFジョアン・シミッチのゴールが決まって3対1になったときは「川崎Fの勝ち抜けはほぼ決まり。」と誰しもが思ったと思うが浦和が驚異の粘りを見せて3対3の同点に追いついた。後半42分にFWキャスパー・ユンカーが決めて流れは一変したが後半49分のDF槙野の同点ゴールはあまりにも劇的だった。後半47分に投入されたので「投入されてすぐ後のプレー」だったが執念でゴールに押し込んだ。
「点を取ってほしい。」という願いを込めてロドリゲス監督はCBのDF槙野を投入したと思うがものの見事にハマった。浦和も今シーズンから新たなチャレンジをしており、J1のリーグ戦ではここまで7位とまずまず。改革はいい方向に進んでいるが結果が出るといい流れはさらに良くなる。「ルヴァン杯の準々決勝という舞台で王者の川崎Fを退けた。」というのは選手やサポーターにとって大きな自信になるだろう。
ルヴァン杯の決勝Tではアウェイゴールの価値は相当に高いが早い段階でアウェイゴールを奪えたのは大きかった。価値ある先制ゴールを決めたのはFW江坂だったがらしい抜け出しから最後は冷静にゴールに流し込んだ。J1ではFWキャスパー・ユンカーがゴールを量産しているが26試合で29得点というのはやや寂しい数字である。得点力はまだ十分ではないことを考えると夏にFW江坂を獲得できたのは大きい。
新戦力は代表クラスの実力を持つFW江坂とDF酒井宏の2人に注目が集中しているがボランチのMF平野佑はすぐにチームに馴染んでレギュラーを確保しつつある。J2の水戸時代から展開力は高く評価されていたが一発のパスで局面をガラッと変えることが出来るのは大きい。昨シーズンまではJ2でも目立つ存在ではなかったが今シーズンに入って急成長した。ビッグクラブでも欠かせない戦力になりつつある。
■ ショックの大きい試合 川崎Fにとってはショックの大きい試合になった。久々となる等々力陸上競技場での試合だったがCKから連続ゴールを決めて3対1とリードを奪った。逃げ切らないといけない試合だったがまさかまさかの2失点だった。後半の頭からDFジェジエウを投入して流れは良くなったがなりふり構わずに点を取りに来た浦和のパワーに押されてしまった。川崎Fらしくない試合であり、考えられないような悪夢の試合になった。
先日のリーグ戦はアウェイで札幌に勝利したがさすがの川崎Fでもこれだけ主力の欧州移籍が続いて、かつ、怪我人が続出すると安定して勝ち続けるのは難しくなる。高卒ルーキーのDF田邉秀をCBの位置で起用したが不慣れなポジションということもあって苦戦を強いられた。「CBの層がやや薄い。」というのは開幕前から川崎Fの数少ない不安要素として挙げられていたがDF田邉秀にとっては難しい役回りだった。
ただ、試合はどんどん続いていく。ACLの決勝Tもスタートするので若手を使いながら総力戦で戦うしかない。左ウイングの位置で起用される機会が増えている20歳のFW宮城、この日は右SBで起用されたDF橘田らにとっては大きなチャンスである。MF大島僚やDF谷口彰やDF車屋やMF旗手などの怪我人が戻ってきたら状況はガラッと変わると思うが難しい状況の中、若手がカバーできるか?は大きな注目点になる。
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