■ W杯のアジア最終予選は佳境アジア最終予選は佳境を迎えているがホームでサウジアラビアに2対0で勝利して大きな勝ち点「3」を獲得した日本代表は6勝2敗で勝ち点「18」。6勝1敗1分けで勝ち点「19」のサウジアラビアとの差は「1」となった。アウェイでオマーンに引き分けたオーストラリアは4勝1敗3分けで勝ち点「15」。2位の日本と3位のオーストラリアの差は「3」に広がった。次の9節はオーストラリア vs 日本。最大の山場と言える。
「イナズマ純也」のニックネームが定着したMF伊東純はこの日も1ゴール1アシストと活躍した。新・エース誕生と言えるが大きな注目が集まったのは左SBのDF長友だった。35歳になったDF長友は年齢的な衰えは隠し切れなくなっている。昨秋にFC東京に復帰したがJリーグでそこまで目立った活躍は出来ておらず。8節の中国戦(H)はDF長友の代わりに投入されたDF中山雄が2点目のゴールをアシストする活躍を見せた。
「限界論」がささやかれる中で迎えたサウジアラビア戦(H)だったが持ち味である1対1の強さを存分に発揮した。サウジアラビアは右SBのDFアルガンナムという選手がキープレーヤーの1人になる。スピードがあって攻撃力の高い選手なので相手の右サイド(日本の左サイド)を崩されると危なくなるがDF長友がピッチ上でプレーした時間帯でこのサイドを崩されることはほぼ無かった。全盛期を彷彿とさせるプレーを見せた。
8節の中国戦(H)は2対0で勝利したものの、チームとしてすっきりした試合は出来ず。怒りの矛先がDF長友の方に向く形になった。「DF中山雄をスタメンで起用した方がいいのではないか?」という意見はたくさんあったがDF中山雄が怪我をして別メニュー調整になったことも関係しているのか、森保監督は引き続いてDF長友を先発で起用。久しぶりにらしいプレーを見せてサウジ相手の完封勝利に大きく貢献した。