■ 集大成のW杯イヤーワールドカップイヤーの幕開け。ジーコジャパンの集大成の2006年。ドイツワールドカップでは、ブラジル、クロアチア、オーストラリアという歯ごたえのあるチームとの対戦が待っている。期待はベスト16入り、そして、なにより日本らしいサッカーを世界に見せ付けてほしい。
最大のストロングポイントは、いうまでもなく、中盤。ネガティブな批評家は、「ジーコのサッカーには、カラーがない」、「トルシエ遺産を食い潰しているだけ」というが、それはうがった見方。ジーコサッカーは、極力うまい選手を集めて展開していくポゼッション重視のサッカーであ、2002年大会では冷遇されたMF中村を中心とした、遅攻で相手を崩すサッカーには、トルシエ時代とは違った魅力を感じる。
■ サバイバルのスタート確かに、国内組のみで試合をするときは、内容が良くない試合が多かったが、キープレーヤーのMF中村やMF中田がいなければ、やりたいサッカーができないのは仕方ない面もある。フルメンバーでない試合を取り上げて批判をしてもあまり意味はない。
初戦となったジャマイカ戦。名波浩や小村徳男、服部年宏、名良橋晃、秋田豊といった選手が名を連ねる。新陳代謝を繰り返して進歩してきたチームでこれからの半年は、メンバー入りをかけたサバイバルとなる。そして、サポーターにとっては、胸を躍らせる、フワフワとした夢心地のなかで時が過ぎていくことになる。
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