こちらも、毎年、恒例ですが、2008年シーズンの個人的に思うベストゲームの選定をしました。
J1/J2/ナビスコ/天皇杯を対象とします。
1位ジェフ千葉-FC東京 (J1 第34節 2008年12月6日) <
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→ 2008年のハイライトといえるのは、やはりこの試合。開幕から11試合で勝ち点「2」という絶体絶命の状況からスタートしたジェフ千葉は、この試合でも後半30分の段階で2点ビハインド。しかしながら、「奇跡の11分間」で4ゴールを奪取。大逆転での残留を果たした。
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→ この試合生まれた4ゴールは全てスーパーゴールだった。1対1出迎えた試合終了間際にFW高原とのパス交換からFW永井がゴール。浦和が勝利を手にしたかと思われたが、ロスタイムにFWフランサがマジックを見せて同点ゴール。信じられない幕切れだった。
3位FC東京-鹿島アントラーズ (第30節 2008年10月26日) → 怒涛の5連勝のあとに2連敗。首位争いに踏みとどまるために負けられないFC東京がホームで首位鹿島を3対2で撃破。立ち上がりから息もつかせぬ死闘となった。33596人で埋まった味スタが燃えた。
4位大分トリニータ-清水エスパルス (NC決勝 2008年11月1日) <
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→ 初めて九州にタイトルが渡った日。決勝ゴールを挙げてMVPを獲得したのは、今シーズン、怪我もあって苦しんだチームの象徴のFW高松大樹。シャムスカ・マジックが地方クラブに栄光をもたらした。
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【ナビスコ決勝:大分×清水】 栄冠をつかんだ日 5位ジュビロ磐田-ベガルタ仙台 (入替戦 2008年12月13日) <
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クラブ史上最悪のシーズンを送った磐田が2003年以来のJ1復帰を目指す仙台と対戦。試合はシンデレラボーイのMF松浦拓弥の2つのファインゴールで磐田がリードするが、あきらめない仙台はロスタイムにMF梁のFKで1点差に迫る。その後、同点ゴールを狙った仙台のシュートはGK川口がスーパーセーブで防いだ。
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【入替戦:磐田×仙台】 踏みとどまった常勝軍団 6位ザスパ草津-水戸ホーリーホック (第15節 2008年5月21日) <
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→ 2004年にJ2に昇格して以来、一度も連勝がなかった草津。24回目のチャレンジの機会でドラマチックな展開が待っていた。1対1で迎えた後半ロスタイム。ラストプレーでキャプテンのMF松下が勝ち越しのゴール。劇的な展開でクラブ史上初の連勝を果たした。
7位愛媛FC-モンテディオ山形 (第44節 2008年11月30日) <
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→ 勝てば昇格の決まる山形。しかしながら、愛媛FCのMF青野大介の2つのフリーキックで愛媛リードで試合は進む。ドラマは試合終了間際に待っていた。後半43分にDF石川の直接FKで同点に追いつくと、ロスタイムにはFW豊田が逆転のゴールを決めて3対2と逆転。初のJ1昇格を決めた。
8位ヴィッセル神戸-川崎フロンターレ (第2節 2008年3月15日) <
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→ FWフッキが加入し優勝候補の一角と言われた川崎Fを迎えたホーム開幕戦。劣性の予想に反して神戸が圧倒する。タレントたちが噛み合わない川崎Fに対して神戸は2トップが爆発。FWレアンドロはハットトリックの活躍を見せた。結局、FWフッキはこの試合がフロンターレでのラストゲームとなった。
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【神戸×川崎F】 成熟する大久保嘉人 9位ジェフ千葉-東京ヴェルディ (第24節 2008年9月14日) <
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→ 厳しい残留争いの真っただ中のジェフ千葉。一方の東京VはFWフッキを失ったもののムードは悪くなかった。この試合も前半は東京Vが千葉を圧倒する。東京Vの先制点は時間の問題かと思われたが・・・。FW巻とFW深井のゴールで勝利した千葉はこの試合から5連勝を達成。浮上のきっかけをつかんだ。
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【千葉×東京V】 巻誠一郎という男 (生観戦記 #14) 10位鹿島アントラーズ-名古屋グランパス (第22節 2008年8月23日) <
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→ Jリーグ開幕から一度も勝利がなかったアウェーの鹿島スタジアムで初勝利。16年目で開幕からピクシーの采配のもと、「今シーズンこそ」との思いが強かっただけに最高の勝利となった。決勝点はFWヨンセンのPKだった。
11位モンテディオ山形-アビスパ福岡 (第39節 2008年10月5日) → 直近の4試合で2分2敗。ラスト6節で最大のピンチを迎えた山形。この試合は、後半1分にFW豊田のゴールで1点を先制するが、その直後にMF財前が退場となり10人での戦いを余儀なくされる。負けられない福岡の繰り出す波状攻撃に防戦一方の展開となったが、23歳のDF園田拓也が獅子奮迅の活躍を見せて同点ゴールを許さなかった。
12位ヴァンフォーレ甲府-セレッソ大阪 (第42節 2008年11月8日) → 昇格のためには1つも落とせない両チーム。C大阪は前半に2点ビハインドを背負ったが、後半にユニフォームの下に背番号「8」のユニフォームをまとったMF香川真司が大活躍。後半6分に追い上げのゴールを挙げると、さらに後半28分に左足で逆転ゴール。C大阪は希望をつなぎ、甲府は昇格の可能性はなくなった。
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【甲府×C大阪】 背番号「8」の後継者 13位浦和レッズ-ガンバ大阪 (第13節 2008年5月17日) → 前半戦のラストゲーム。ここ数年のJリーグを引っ張る両雄の対決は期待通りの熱戦となった。G大阪がMF遠藤、浦和がMF梅崎を中心にレベルの高い攻撃を仕掛けた。試合内容は素晴らしかったが、試合終了後のトラブルが台無しにしてしまった。
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さいたまスタジアムの騒動に関して 14位アビスパ福岡-横浜FC (第27節 2008年7月20日) → リトバルスキー監督の解任後、調子を取り戻してきた福岡。しかし、この試合は、福岡のFW池元友樹の2つのゴールで後半終了間際まで1点のビハインドを背負っていた。敗色濃厚と思われたが、後半43分にFW田中佑昌のゴールで追いつくと、最後はエースFW大久保が逆転ゴールで締めくくった。今シーズン、何度も見られたFW大久保の劇的な決勝ゴールだった。
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【福岡×横浜FC】 ジャンボ大久保15位川崎フロンターレ-鹿島アントラーズ (第10節 2008年5月3日) → 1対1で迎えた前半33分に鹿島がMF青木剛のスーパーミドルで勝ち越しに成功するが、後半に川崎Fが逆転に成功する。その主役となったのはMF中村憲剛とMF山岸智の2人。上位を争う鹿島を下した川崎Fは3試合連続の逆転勝利となった。
16位浦和レッズ-横浜Fマリノス (第34節 2008年12月6日) → リーグ最終戦。チームとしてほとんど機能していない浦和に対して、横浜FMがアウェーの地でゴールラッシュ。MF小宮山とMF河合が2ゴールを挙げる大活躍。何もかもがうまく行った横浜FMに対して、何もかもがうまくいかない浦和。対照的な両チームの姿がそこにはあった。
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【浦和×横浜FM】 情熱を失った赤いイレブン 17位名古屋グランパス-京都サンガ (第1節 2008年3月8日) → ピクシー監督の初陣。誰もが注目する中で、名古屋は組織的でエレガントなサッカーを披露。試合は1対1のドローに終わったが、このシーズンの飛躍を確信させる素晴らしい出来だった。一方の京都は、FW柳沢がサンガデビューもシュート精度を欠いた。
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【名古屋×京都】 PIXYが披露した美しいサッカー 18位コンサドーレ札幌-鹿島アントラーズ (第34節 2008年12月6日) → 2連覇を目指す鹿島。最終戦に勝利すれば優勝が決まる大一番。序盤はやや動きが硬かったが、前半35分にMF野沢拓也のミドルシュートで先制。後半は、札幌のMF上里にあわやの場面を作られるが無失点に抑えて完封。見事に2008年のリーグを制した。
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【鳥栖×仙台】 藤田祥史の左45度 → わずかに残る入替戦進出の希望を胸に鳥栖がホームで爆発。エースFW藤田がハットトリックの活躍で、3位以内を確定させたかった仙台を圧倒した。運命は最終節の結果にゆだねられることになった。
20位セレッソ大阪-サンフレッチェ広島 (第27節 2008年7月19日) → 昇格有力候補と言われた両雄だが、対照的なシーズンを送っていた。この日は1位と2位の直接対決であったが、力の差は歴然としていた。1対1で迎えた後半18分に北京五輪代表の選考から漏れたMF柏木陽介がドリブルからファインミドルを突き刺す。ライバルを突き落した広島は、そのまま独走でJ1昇格を決めた。
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