■ 待望の新スタジアムが完成 昨オフに中田一三監督を招聘した京都は開幕から好調を維持した。ずっと上位争いに参加しており、2010年以来のJ1復帰への期待は高まったが秋以降に失速した。最終的には8位。最終節までプレーオフ出場の可能性を残したが最終節(=42節)はアウェイで柏に1対13という屈辱的な敗戦を喫した。前年から順位を大きく上げた中田一三監督だったが1年限りで退任。實好監督の元で再スタートを図ることになった。
残念ながら「新スタ元年をJ1で迎える。」という目標は達成できなかったが今オフは大型補強を敢行した。2019年のJ2でベストイレブン級の活躍を見せたFWピーター・ウタカ(甲府)とDFヨルディ・バイス(徳島)の獲得に成功。MF曽根田(甲府)やMF中川風(横浜FM)やDF飯田貴(清水)といった働き盛りの年齢の選手の獲得にも成功した。ベテランのDF森脇(浦和)やFW李忠成(横浜FM)も加入するので厚みは増した。
年齢の高い選手が増えたので否定的な見方をする人もいるが「本気でJ1昇格を狙っている。」ということを示す大型補強になった。FWピーター・ウタカやFW李忠成やDF森脇などは年齢的な問題を抱えているので「2020年にJ1昇格を達成できないとまずいことになる。」とは思うが待望の新スタジアムが誕生。クラブにとっては「何十年かに1度の特別なシーズン」であることを考えると悪くない選択と言える。
「2021年以降のことは考えずに2020年に全力を注ぐ。」というのはアリだと思うが新スタジアムである「サンガスタジアム by Kyocera」のこけら落としは2月9日(日)に行われるC大阪とのプレシーズンマッチに決定した。J2のリーグ戦でのお披露目は3月1日(日)に行われる長崎戦(H)になるが今シーズンの京都は新スタ効果で大いに盛り上がるだろう。最新鋭のスタジアムの力を借りて是が非でもJ1昇格を勝ち取りたい。
■ PSMのチケットはほぼ完売 C大阪とのPSMのチケットは1月18日(土)にJリーグチケットで10時から先行販売されたがすぐに売り切れたようだ。当日はチケットを購入しようと思って心の準備をしていたが、一旦起きた後、寝てしまった。13時くらいに目が覚めたので急いで確認したが時すでに遅しだった。幸いにして一般発売となる1月21日(火)の分のチケットを確保することが出来たがこれもほとんどの席はすぐに売り切れてしまったようだ。
1月21日(火)の夜に「イープラス」で売れ行きを確認してみたが残っているのは「Vゴール裏自由/障」のみ。障がい者の方の席だけなので『完売した。』と言える状況である。こけら落としであり、近隣クラブであるC大阪との試合とは言っても、収容人数が21,600人のスタジアムで行われるプレシーズンマッチのチケットが入手困難というのは嬉しい話である。スタジアム建設に携わった全ての人は喜んでいるだろう。
京都はMF仙頭(→横浜FM)やMF小屋松(→鳥栖)といった中核の選手が抜けている。監督も交代するので不確定要素は多い。『「4-3-3」と「3-4-3」の2つがベースになる。』と報道されているがFWピーター・ウタカやDFヨルディ・バイスといった「個の力を持った選手」をどう組み込むのか?は注目点になる。冬の高校選手権でベスト4に入った帝京長岡高から加入する高卒ルーキーのMF谷内田にも注目が集まる。
一方のC大阪はロティーナ監督になって2年目。MF水沼(→横浜FM)とMFソウザ(→アルイテファク)は抜けたがその他の主力は全員が残留。核となる選手はほぼ変わらないだろう。注目されるのは「不動のレギュラーだったMF水沼の抜けた穴を誰が埋めるのか?」になる。「ともに新加入のMF坂元とMF西川潤の2人が有力候補」と言われているが大物ルーキーのMF西川潤が右SHで定位置を確保するようだと面白くなる。
■ いくつかの動画を見ると・・・。 京都のサポーターも、C大阪のサポーターも、新シーズンに大きな期待を寄せていると思うので「チケットが瞬殺になるのも当然」と言えるが新スタジアムがどんな感じなのか?は両クラブのサポーターではない人も興味津々だろう。すでにメディア関係者などにはお披露目されているのでスタジアム内やスタジアム周辺の映像はいくつも世に出ているがキレイでオシャレで近代的なスタジアムになっていることが分かる。
まず目に付くのはアクセスの良さになる。「JR山陰本線の亀岡駅から徒歩5分」と紹介されているが新スタジアムは「亀岡駅の目の前」にある。京都市内ではなくなるが京都駅から亀岡駅までは普通電車で10駅ほど。所要時間も28分ほどになる。(ちなみに旧の西京極陸上競技場は「京都駅から京都市営に乗って四条(烏丸)に行って烏丸(四条)から阪急で西京極に行く。」という王道ルートでは18分ほどになる。)
「帰りの京都行きの電車はメチャクチャ混むのでは?」という心配はあるが車で来る人も多いと思うので何とかなるのだろう。「外観の美しさ」というのもスタジアムを評価するときの重要なポイントの1つになるがいくつかの動画を見る限りでは「サンガスタジアム by Kyocera」はハイレベルである。パッと見た印象では「スタジアムというよりはJRなどの駅やショッピングモールのような外観」になっている。
スタジアム内部はチームカラーである紫を前面に押し出す形になっている。PSMは14時開始になるがナイトマッチだとさらに映えるだろう。コンコースも相当に広くなっており、スタンドからの傾斜も問題なさそうだ。潤沢な資金があるわけではないので「至らぬところ」もいくつかはあると思うがそれは仕方がない。C大阪のスタジアムも2021年3月に改修工事が完了予定。関西勢のスタジアムは充実してきた。
→ 2016/02/16 【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・上) → 2016/02/18 【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・中) → 2016/02/19 【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・下) → 2017/02/14 「セレッソ大阪の桜スタジアム(=3万人規模)のイメージ図がオシャレで近代的で魅力的だ。」という話 VIDEO VIDEO VIDEO VIDEO 関連エントリー 2019/12/25 【Jリーグ】 2019年のエル・ゴラッソのイヤーブックのJ2軽視が酷すぎる。 2020/01/14 【J2】 22クラブのオフの戦力補強の評価ランキング (18位-22位) 2020/01/15 【J2】 22クラブのオフの戦力補強の評価ランキング (13位-17位) 2020/01/15 【J2】 22クラブのオフの戦力補強の評価ランキング (7位-12位) 2020/01/16 【J2】 22クラブのオフの戦力補強の評価ランキング (1位-6位) 2020/01/07 【J1】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:117名) 2020/01/08 【J2】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:59名) 2020/01/18 【J3】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:8名)
関連記事