■ 勢いに乗りたい京都前節の清水戦の劇的な勝利で勢いに乗りたい京都サンガと、アマル・オシム監督になって3試合目のジェフ千葉の対戦。
京都は、前節で印象的なプレーを見せた右SMFの加藤大志が怪我でスタメンを外れ、星が入った。千葉は、阿部、ストヤノフ、斉藤の3バックでスタートした。
■ 星のJ1初ゴール試合序盤は、京都のペース。左SMFに入った、新外国人のピニェイロが好プレーを見せて、左サイドで基点ができはじめる。左に流れ気味のFWパウリーニョ、トップのFWアンドレ、左サイドのMFピニェイロの外国人トリオが、素晴らしい連携を見せて、ゴールに迫る。
待望の先制点は、前半29分。中央でボールをもった、斉藤大介のファンスティックなキラーパスを受けた右SMFの星が、J1初ゴールを決めた。千葉は、2トップのFW巻とFWハースにボールが入らずに、不本意な前半となった。
■ 決定機を逸する京都後半開始から、千葉は、MFクルプニコビッチに代えてDF水本を投入し、DF阿部をボランチに上げる。前半は、クルプニと羽生のダブルトップ下の布陣のため、前線にほとんどスペースがなかったが、トップ下を羽生だけに代えたことで、巻やハースの生きるスペースが生まれた。巻やハースの正確なポストプレーから、MF佐藤やMF坂本が、前を向いてボールを受けることが可能になり、ポゼッション率は千葉が上回った。
だが、面白いことに、この時間帯から、京都のカウンターが威力を発揮し始める。FWパウリーニョのスピードとFWアンドレのポスト、MFピニェイロのキープと飛び出しがうまく絡んで、後半15分までに、3度、決定的なチャンスを作る。しかし、パウリーニョのシュートは2本とも立石がファインセーブ。ピニェイロのゴールはオフサイド判定でノーゴールとなった。結果的に、この時間帯に追加点を取れなかったことが京都にとっては痛かった。
後半17分に、京都のカウンターの場面で、右サイドの星のクロスがキーパーにキャッチされたあとの逆カウンターから、巻が冷静に(らしくない)ループシュートを決めて同点。ここまで完璧なサッカーをしていた京都は、追いつかれたショックからなのか、ガタッとペースが落ちてしまう。千葉の左SMFの坂本とのマッチアップで、京都の右SMFの星が後手に回ってしまうと、さらに、坂本からのクロスで、巻やハースが京都DFに競り勝つ場面が目立ち始める。
決勝ゴールは後半ロスタイム。左サイドからの組み立てで、山岸からの折り返しのパスを受けた阿部のクロスに、巻が合わせた。
■ 内容は良かったが・・・京都にとっては、「勝ち点3を取れたな。」という悔しい気持ちと「千葉相手にこれだけ出来た。」という充実感の両方があるだろう。ホームで、大観衆の前ということもあり、最後まで勝ち点3を狙いにいった結果、巻に逆転ゴールを奪われてしまった。順位が下位のチームなので、リスクは負ってでも、決勝点を狙いに行かなくてはならない立場なのは理解できる。結果的に勝ち点1も取り逃がしてしまった。しかし、まあ、仕方がないだろう。
それにしても、MF斉藤大介は素晴らしい。ミドルパスの正確さは、今のJリーガーの中では、頭ひとつ抜け出ている。散らしのパスも正確で、ドリブル突破も可能で、シュートも強烈と、攻撃面では、文句のつけようがない。もう少し、あたりの強さが出てくれば、すぐに日本代表に呼ばれるだろう。
■ 2ゴールの巻千葉では、巻に存在感があった。イーブンのクロスが上がってくれば、決して競り負けることはないし、ヘディングシュートの正確さも驚異的。京都の児玉と手島もうまく対応していたが、2度のチャンスを生かして、逆転勝利を呼び込んだ。やっぱり、オシムジャパンのフォワードの中心は、巻なのかなという気がする。
夏休みとはいえ、西京極に1万3千人の観客が集まるのは珍しいのではないだろうか?前節の試合を見て、多くの人がサンガに期待をして西京極まで足を伸ばしたのだろうか?もし、そうならば、この試合に訪れた観衆のほとんどは、両チームが見せた素晴らしい試合に満足して帰宅の路についたことだろう。
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