■ 2連勝中同士の上位対決アジア2次予選の3戦目。2連勝の日本はアウェイでタジキスタンと対戦した。タジキスタンも2連勝と好調。2連勝のチーム同士の上位対決となった。タジキスタンのFIFAランキングは115位になるが、近年、急速に強化が進んでおり、昨秋に行われたU-16アジア選手権では決勝進出を果たした。決勝戦は日本と対戦。FW西川潤が決勝ゴールを決めて1対0で日本が勝利しているが大きなサプライズを起こした。
日本は「4-2-3-1」。GK権田(ポルティモネンセ)。DF酒井宏(マルセイユ)、DF植田直(セルクル)、DF吉田(サウサンプトン)、DF長友(ガラタサライ)。MF柴崎岳(ラ・コルーニャ)、MF橋本拳(FC東京)、MF堂安(PSV)、MF南野(ザルツブルク)、MF中島翔(ポルト)。FW鎌田(フランクフルト)。怪我のDF冨安(ボローニャ)に代わってDF植田直がスタメン出場。MF堂安が先発に復帰。FW鎌田がスタメン起用された。
ベンチスタートになったのはGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、GK川島(ストラスブール)、DF安西(ポルティモネンセ)、DF室屋(FC東京)、DF畠中(横浜FM)、MF遠藤航(シュツットガルト)、MF板倉(フローニンゲン)、MF久保建(マジョルカ)、MF伊東純(ゲンク)、MF原口(ハノーファー96)、FW永井謙(FC東京)、FW浅野拓(パルチザン・ベオグラード)の12名。DF冨安に代わってDF室屋が追加招集された。
■ 3対0で勝利して3連勝日本にとっては首位通過のためには絶対に落とせない試合だったが難しい展開になった。しっかりと守備を固めて守るだけでなく奪ったボールをしっかりと攻撃につなげるタジキスタンを相手に日本は苦戦を強いられる。大観衆に後押しされたタジキスタンが良い内容の試合を見せたが0対0で迎えた後半8分に左SHのMF中島翔のクロスからファーサイドのMF南野が頭で合わせて日本が先制に成功する。
さらに後半11分には右SBのDF酒井宏のグラウンダーのクロスをMF南野が上手く合わせてすぐさま追加点を奪った。MF南野は代表では4戦連発。W杯予選では3戦連発。代表通算で区切りの10ゴール目となった。MF南野の連続ゴールで楽な展開になった日本だったが後ろの選手の不用意なミスが多発。いくつか危ないシーンを作られたがGK権田が何とか防いで無失点のままで後半の終盤に突入する。
追加点のゴールが欲しい日本は後半37分にも右SBのDF酒井宏のクロスからファーサイドのMF浅野拓が高い打点からヘディングシュートを決めてダメ押しの3点目を奪った。MF浅野拓は代表通算では4ゴール目。ロシア行きを決めた2017年のオーストラリア戦(H)以来のゴールとなった。3対0で勝利した日本は3連勝。次は11月14日(木)に2勝1敗でグループ2位に浮上したキルギスと対戦する予定になっている。
■ 覚醒しているMF南野タジキスタンのホームのパミール・スタジアムはかなりの数のサポーターが集まった。独特の雰囲気の中で試合は行われたが新・エースのMF南野の活躍もあって日本が3対0で勝利した。スコアから受ける印象ほど楽な展開ではなかったが「この組の中では最大のライバル」と思われるタジキスタンをアウェイで下したことでアジア最終予選進出の可能性は高まった。2次予選の山を乗り越えたと言えるだろう。
大きな先制ゴールを奪ったのはまたしてもMF南野だった。森保JAPANになってからは19試合で10ゴール。ハイペースでゴールを決めている。先日のCLのリバプール戦(A)の1ゴール1アシストは衝撃的だったが「覚醒している。」と表現するしかないほどの活躍を続けている。もともとストライカー系の選手なのでシュート技術の高さには定評があったが「決定機を確実に仕留める力」が増しているように感じられる。
試合途中で1トップのFW鎌田と自発的にポジションチェンジをして「MF南野の1トップ、FW鎌田がトップ下」という風になったが、2人の関係性は良かった。FW鎌田は本来は中盤の選手なので最前線に張っている時間が長くなると持ち味は出しにくい。「FW大迫がいないときにどう戦うのか?」は森保JAPANのテーマになっているがFW鎌田の1トップ起用(実質的にはトップ下)が形になりそうなのは大きな収穫と言える。
■ 久々の代表戦のMF浅野拓が活躍途中出場したMF浅野拓は久々の代表戦だったが久々のゴールをゲットした。そのまま左SHでプレーしたが高い打点から豪快なヘディングシュートを決めた。MF浅野拓も背の高い選手ではないが跳躍力はある。164センチのMF中島翔だとイメージしにくい形のゴールになるがMF浅野拓だとあのようなクロスもゴールにつながる可能性が高まる。なかなか良さを出せていなかったが存在をアピールするゴールになった。
注目のMF久保建は後半42分に登場した。1つ前のモンゴル戦では後半25分に3枚目のカードを切ったが試合の終盤にDF冨安が負傷。1・2分程度だったが最後は10人でプレーすることになった。そのこともあって今回はなかなか3枚目のカードを切らなかったが短い時間で2つほどチャンスを作った。MF堂安(PSV)があまり良さを出せていないことを考えると18才のMF久保建にもレギュラー取りのチャンスはある。
先のとおり、今度は11月14日(木)にアウェイでキルギスと対戦する。キルギスはここまで2勝1敗。現時点では2位のチームなのでまたしても上位対決になる。キルギスは去年の11月に豊田スタジアムで対戦して4対0で勝利している。DF山中が開始早々にミドルシュートを決めて先制に成功するなど楽な展開になった。「実力的には日本がかなり上」だと思われるのでいろいろなことを試したい試合になる。
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