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【外国人限定】 Jリーグ全体の歴代ベストイレブンを考える。 (1993年-2017年) | | |　

■　Jリーグ史上最高の選手と言われるFWストイコビッチ

今度はJリーグでプレーした外国人選手限定の歴代ベストイレブンを選出したいと思う。Jリーグの歴代ベストイレブンなので「Jリーグでどれだけ活躍したのか？」が全てである。欧州リーグや代表チームで目覚ましい働きを見せて鳴り物入りで加入しながらJリーグでは期待以下に終わったFWリネカーやFWベベトやFWフォルランやFWミューレルやFWストイチコフなどは当然のことながら候補に入らない。

絶対に外せない選手は、やはり、FWストイコビッチである。1995年にはJリーグのMVPに選出されているが華麗なプレーで多くのファンを魅了した。切れやすい性格でイエローカードやレッドカードをもらう回数は多かったが人間味あふれるところも愛された理由である。当時のJリーグはMFドゥンガやMFレオナルドなどブラジル代表クラスの選手がたくさんプレーしていたがその中に混じっても異次元の存在だった。

1996年のJリーグMVPのDFジョルジーニョと1997年のJリーグMVPのMFドゥンガもベストイレブンに選ばれるべき選手である。ともに1994年のアメリカW杯のブラジル代表のレギュラー。しかも、両選手ともFIFAの専門家が選出する大会のベストイレブンに選出されている。世界トップクラスの選手だった。DFジョルジーニョは「世界最高の右SB」と言われていたが鹿島ではボランチでプレーする機会が多かった。

■　黄金期のヴェルディ川崎の中心だったDFペレイラ

Jリーグに限った話ではないが、外国人助っ人はやはり攻撃的なポジションの選手が多い。CBに関しては候補となる選手自体が少なくなるが1994年のJリーグMVPのDFペレイラをまず選出した。黄金期のV川崎の守備の要となった選手である。攻撃的なセンスも持ち合わせており、優秀なプレイスキッカーとしても有名である。Jリーグの試合において左右両足で直接FKを決めた経験のある数少ない選手の1人である。

もう1人は(西)ドイツ代表でも活躍したDFブッフバルト。1995年と1996年にベストイレブンに選ばれている。188センチのサイズを生かした空中戦はほぼ無敵。CBだけでなくボランチでもプレーすることが出来た。他には韓国代表として4度もW杯に出場しているDF洪明甫、2003年と2004年にJリーグのベストイレブンに選ばれているDFドゥトラも候補に挙げられるが、とりあえず、この2人をベストイレブンに選んだ。

中盤の選手では黄金期のV川崎ならびに鹿島で活躍したMFビスマルクも外せない選手である。1990年のイタリアW杯に弱冠20歳で選ばれている「ブラジル期待の星」だったが全盛期のほとんどをJリーグで過ごした稀有なブラジル人選手である。安定したボールキープが最大の持ち味。敬虔なクリスチャンでゴールを決めた後の「ビスマルク・ポーズ」は一定の年齢以上の人であれば誰でも知っているほど有名である。

■　「クモ男」と呼ばれたGKシジマール

近年になって外国人キーパーが増えてきたが絶対数は少ない。GKキム・ジンヒョン(C大阪)の出現によってJリーグにおける韓国人キーパーの価値が劇的にアップしたが、それまでは言葉の問題もあって外国人キーパーに「外国人枠」を使うことをためらうチームが多かった。必然的に候補は限られるが、候補に挙げられるのはGKシジマール、GKジルマール、GKヴァン・ズワム、GKキム・ジンヒョンの4人である。

1994年のアメリカW杯のブラジル代表で優勝メンバーの1人であるGKジルマールのインパクトも相当であるが、やはり、「クモ男」と呼ばれたGKシジマールを選ぶのがベストである。183センチなのでキーパーとしてはそこまで大きくはなかったが長い手足を生かしたビッグセーブで草創期のJリーグのスター選手となった。FWアルシンドと並ぶ「Jリーグブームの象徴」と言える。今でもGKシジマールの知名度は高い。

フォワードの候補はたくさんいる。Jリーグの初代得点王のFWディアス、1990年のイタリアW杯の得点王であるFWスキラッチなどはJリーグでもゴールを量産した。1997年のJリーグの得点王に輝いたカメルーン代表のFWエムボマのインパクトも相当であるが、J3+ではJ1で歴代5位となる152ゴールを挙げているFWマルキーニョス、歴代7位となる124ゴールを挙げているFWウェズレイの2人をベストイレブンに選んだ。

■　ラストで選出したのはFWジュニーニョ

2001年の東京Vを皮切りに多くのチームでプレーしたFWマルキーニョスは2011年の東日本大震災の影響で短期間で退団した仙台を除くとどのチームでも結果を残している。2008年には得点王とMVPとベストイレブンの個人三冠に輝いた。名古屋・広島・大分でプレーしたFWウェズレイはパワフルな選手で強烈なシュートを持っていた。名古屋時代はスピードもあったので簡単に止められない選手だった。

残りは「2枠」となるが、草創期の広島で活躍した韓国人のMF盧廷潤を選出した。1994年と1998年のW杯に出場しているが、当時、創設されたばかりで「完全な格下」と思っていた日本のプロリーグに韓国代表クラスの有望株が入団するというのは韓国人にとってはあり得ない話だった。裏切者と常軌を逸するほどのバッシングを浴びたがMF盧廷潤がいなかったらここまで韓国人Jリーガーが増えることはなかった。

最後の1枠に誰を選ぶべきなのか？は迷うところである。2003年のJリーグMVPのFWエメルソン、2007年のJリーグMVPのMFポンテ、2011年のJリーグMVPのMFレアンドロ・ドミンゲス、2016年のJ1の得点王に輝いたFWレアンドロなども候補に挙げられるが、J1で歴代9位となる116ゴールを挙げているFWジュニーニョを選出した。J2でも78試合で65ゴール。J1とJ2を合わせると181ゴールを記録している。

J3+が選んだJリーグの歴代ベストイレブン (1993年-2017年)

　GK シジマール
　DF ジョルジーニョ
　DF ペレイラ
　DF ブッフバルト
　MF ドゥンガ
　MF ビスマルク
　MF 盧廷潤
　MF ストイコビッチ
　FW ウェズレイ　
　FW マルキーニョス
　FW ジュニーニョ　

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