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【Jリーグ】 2017年シーズンのブレイク候補を10人だけ選んでみた。(左SB/WB編) | | |　

2017年の左SB/WBのブレイク候補 (10人)

→　J1でプレーする左SB/WBでブレイクの可能性が高い選手として真っ先に挙げられるのは高卒3年目のDF松原后(清水)になる。昨シーズンの途中に左SBのポジションを確保すると高い攻撃力を生かして自動昇格の立役者の1人となった。「浜松開誠館高の3年生のときにフォワードから左SBに転向した。」という話なので左SBになってから3年ほどしか経っていない。大きな可能性を秘めた大型の左SBと言える。

今年度の大卒ルーキーの中ではDF高野(日本体育大→横浜FM)はブレイクする可能性を秘めた選手と言える。DF下平やDF山中やDF金井などが競争相手となるがタイで行われたアジアチャレンジの初戦のバンコク・ユナイテッド戦では左SBで先発起用されて積極的な動きを見せた。アピールに成功したと言える。171センチとサイズには恵まれていないがフィジカルが強くてタフにプレーできる点は大きな武器となる。

J2でプレーする選手では大卒2年目となるDF高橋諒(名古屋)はブレイクする可能性が高い選手と言える。昨シーズンは日本代表経験のあるDF安田理とポジションを争ったがJ1で12試合に出場。攻撃力はJ1でも目立っていた。新加入のDF内田健(愛媛FC→名古屋)が強力なライバルとなるが若手のDF高橋諒がポジションを確保する可能性は十分に考えられる。サイドからの仕掛けとクロスでチームに貢献したい。

J2の若手では高卒3年目となるDF乾貴哉(千葉)が大化けする可能性を秘めている。187センチという日本人の左SBでは記憶にないほどの破格のサイズが一番の売りとなるが技術もある。当然、左利きというのも大きな武器になる。今シーズンの千葉は3バックを採用する方針なので当面は左WBの位置がメインポジションになると思うが左ストッパーの位置で起用される可能性もある。「スケール感は満載」と言える。

ニューイヤーカップを観る限りでは21歳のDF光永(沼津→熊本)はブレイク必至の若手と言える。福岡U-18時代から非常に高い評価を受けてきた期待の星だったが福岡ではほとんど出番を得られず。JFL時代の沼津を経由した後、新天地の熊本で居場所を見つけつつある。高い攻撃力が最大の売りとなるが磐田戦や鹿児島戦ではCBの位置でも試されている。左SBであればDF黒木晃やDF片山などが競争相手になる。

また、昨シーズンは怪我に泣いて13試合の出場にとどまったDF砂森(讃岐)はアクシデントさえなければブレイクする可能性が高い。安定感のある正統派の左SBで左足のキックは精度が高くて球質も優れている。13試合と限られた出場機会の中で「さすがは2014年と2015年にJFLのベストイレブンに選ばれた選手だ。」というところを見せたので実力的にはJ2でも十分に通用する。怪我をしないことが大事になる。

アウトサイドよりも1.5列目や2列目の方が適正ポジションだと思うがMF翁長(中央大→長崎)は独特のボールタッチを見せる注目の大卒ルーキーと言える。足に吸い付くようなドリブルで華麗に相手をかわすことが出来る。長崎は「3-4-2-1」が基本なので左右のWBが主戦場になると思うが高木監督はこのポジションの選手にも得点に絡むプレーを求めている。MF古部などとの争いになるが面白い勝負になるだろう。

J3でプレーする選手ではU-19日本代表で千葉からの期限付き移籍となるDF浦田樹(FC琉球→北九州)に注目したい。内山JAPANの常連に近い立場だったので昨年の秋に行われたU-19アジア選手権のメンバーに選ばれなかったのはちょっとした驚きだったが北九州で存在感を発揮できると代表復帰が見えてくる。千葉ではなかなか出場機会をつかめなかったが左足のキックは精度が高くてパンチ力もある。

U-19日本代表のレギュラーの左SBであるDF舩木翔(C大阪U-18→C大阪)に関しては「当面はJ3のC大阪U-23が主戦場になるだろう。」と思われていたが尹晶煥監督の評価が高くて早々にトップチームに引き上げられてテストされている。レギュラーのDF丸橋のみならず、DF椋原やDF田中裕なども左SBでプレーできるのでハードルは高いが正確無比な左足を武器にDF丸橋の立場を脅かすことが期待されている。

2016年にC大阪U-23の左SBのレギュラーとして6アシストと数字を残したDF温井(C大阪)も左足のキックに定評がある。下部組織からDF舩木翔がトップチームに昇格してきたが2学年後輩のDF舩木翔との競争には絶対に負けられない。今シーズンのDF温井はC大阪U-23ではCBで起用される可能性もあるがDF丸橋→DF温井→DF舩木翔とC大阪の下部組織は左足のキックの精度が高いSBを高頻度で輩出してくる。

2017年の左SB/WBのブレイク候補 (10人)

　・DF 松原后 (清水エスパルス)
　・DF 高野遼 (日本体育大→横浜Fマリノス)　・・・　大卒1年目
　・DF 高橋諒 (名古屋グランパス)　・・・　大卒2年目
　・DF/WB 乾貴哉 (ジェフ千葉)
　・DF 光永祐也 (アスルクラロ沼津→ロアッソ熊本)　・・・　完全移籍
　・DF 砂森和也 (カマタマーレ讃岐)
　・MF 翁長聖 (中央大→V・ファーレン長崎)　・・・　大卒ルーキー
　・DF 浦田樹 (FC琉球→ギラヴァンツ北九州)　・・・　期限付き移籍
　・DF 舩木翔 (セレッソ大阪U-18→セレッソ大阪)　・・・　高卒1年目
　・DF 温井駿斗 (セレッソ大阪)