・【J1】 全18クラブのオフの補強について1位~18位まで順位を付けてみた。 (その1) → 先にこちらを読んでください。
・【J1】 全18クラブのオフの補強について1位~18位まで順位を付けてみた。 (その2) → 先にこちらを読んでください。
・【J1】 全18クラブのオフの補強について1位~18位まで順位を付けてみた。 (その3)
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■ 終盤戦に来て巻き返しつつあるガンバ大阪今オフの補強に関しては鹿島・神戸・磐田・浦和・川崎F・C大阪・FC東京の7チームは満足のできる補強が出来ている。「この7チームが勝ち組」と言えるが、「8位・9位・10位あたりに食い込んでくるチームがどこなのか?」の答えを見つけるのはかなり難しい。残りの11チームについてはいくつかのチームは完全な負け組で、残りのいくつかは「ややプラス」とも「ややマイナス」とも言える微妙な立ち位置である。
その中で8位に選んだのはG大阪。5位に選んだ川崎Fと同様で移籍市場の前半戦は大いに苦戦を強いられた。中盤戦以降は持ち直して一気に勝ち組まで上り詰めた川崎Fとは対照的にG大阪の方が中盤戦を過ぎた段階でも苦しい流れが続いていたが、終盤戦に入ってからポジティブなニュースが続々と入ってくるようになった。さすがにJ1屈指の資金力とブランド力を持ったチームである。最後の最後で持ち直して来た。
ハードワークでチームに貢献してきたMF阿部浩(→川崎F)とMF大森(→神戸)を失ったのは相当な痛手で、一時は「加入濃厚」と報じられた韓国代表ストライカーのFW黄義助(城南FC)の移籍話も破談になった。スポットライトの当たりにくい脇役的なポジションの選手が起用法等に満足できずにチームを離れる決断を下したのはかなりショッキングな話であるが、MF井出(千葉)とMF泉澤(大宮)を獲得できたのは大きい。
当然、MF阿部浩やMF大森とは全く違うタイプの選手である。MF井出は華麗なボールタッチとアイディアの豊富さが武器となる選手で、MF泉澤は生粋のドリブラーである。どちらもハードワークのできる選手ではないのでMF阿部浩やMF大森と同じような役割を与えると失敗する可能性が高い。戦術の練り直しは不可欠と言えるが、攻撃力や将来性を考えるとMF阿部浩やMF大森よりも上。異なる魅力を持った選手である。
身体能力の高いDFファビオ(横浜FM)を獲得できたのも大きい。さらには今シーズンの終盤は右SBで起用されたDF三浦弦(清水)の加入も決定。自陣での空中戦勝率に注目するとDFファビオはJ1で15位となる62.9%で、DF三浦弦はJ2で8位となる71.9%。跳ね返す能力の高い選手を獲得できたのはACLを考えても大きい。FWパトリックが長期離脱中のCFの補強が進んでいない点は気になるが出遅れをリカバーしつつある。
■ 9位はサンフレッチェ広島9位は広島、10位は鳥栖とする。広島はJ1の得点王のFWピーター・ウタカの退団が決定的。完全移籍で獲得するためには高額なお金が必要となるので致し方なしと言えるが33試合で19ゴール8アシストを記録した選手が抜けるのはやはり大きなマイナス。FW佐藤寿(→名古屋)の退団も早い段階で確定したので移籍市場の中盤戦あたりまではネガティブな話題が多かったが、ここに来てポジティブな話題が増えてきた。
中でも元日本代表のFW工藤壮(ホワイトキャップス)を獲得できたのは大きい。FW佐藤寿に似たタイプのストライカーで1トップの位置でもシャドーの位置でもプレー可能。ホワイトキャップスでどういうプレーをしていたのか?については詳しく分からないが広島のサッカーにハマりそうな雰囲気は満載である。「1トップ+2シャドー」が大きな不安材料だったが、FW工藤壮の加入によって印象はガラッと変わった。
その他ではMFフェリペ(セアラ・スポルティング)とGK中林(岡山)とMF稲垣(甲府)の獲得に成功した。動画を見る限りではMFフェリペはパサー系の選手である。GK中林はまずはセカンドキーパーの立場からスタートすることになると思うが、GK林卓人は34歳。後釜候補を見つける必要があったので4学年下のGK中林は良い補強と言える。GK林卓人→GK中林→GK大迫(U-19日本代表)という正キーパーの道筋が見えてきた。
■ 10位はサガン鳥栖10位に挙げた鳥栖はFW大久保(川崎F)やFW小林悠(川崎F)やDF森重(FC東京)やGK川島(FCメス)やGKブッフォン(ユベントス)といった超・ビッグネームの獲得に動いていたが成功せず。「安定期に入ったチームにインパクトのある選手を加えてチーム全体に刺激を与えつつ、観客動員数を増やしたい。」というフロントの思いは成果を挙げることが出来ないままで移籍市場の終盤戦を迎えたが堅実な補強ができている。
加入が決まったのはMF原川(川崎F)、MF小川佳(名古屋)、DF小林祐(横浜FM)など。10番のMF金民友が抜けるインサイドハーフが一番の補強ポイントだったがMF原川とMF小川佳の獲得に成功した。手倉森JAPANで活躍したMF原川は所属クラブ(京都・愛媛FC・川崎F)では期待されたほどの活躍が出来ていない点が不安要素で、MF小川佳は年齢的な衰えが心配されるが、ハマりそうな選手を獲得できた点は高評価できる。
気になるのは日本代表のGK林彰洋(FC東京)が抜けたキーパーである。日本人キーパーで鳥栖が獲得に乗り出してゲットできそうな実力者は見当たらないのでイタリア人キーパーを中心とした外国人キーパーに頼ることになるのでは?と考えられるが近日中に何かしらの情報が流れるだろう。MF金民友とGK林彰洋が抜ける穴は非常に大きいが、うまくまとめてその穴が最小限におさまりそうな雰囲気になってきた。
■ 主力の流出が最小限にとどまったヴァンフォーレ甲府&コンサドーレ札幌11位には甲府をチョイスした。MF稲垣(→広島)の流出は痛手と言えるが、現時点で主力の流出はMF稲垣のみ。FWドゥドゥの引き留めに成功して、MF堀米勇(京都)の再獲得に成功して、FWウイルソン(仙台)やMF兵働(水戸)やDF島川(栃木SC)の獲得に成功した。FWガブリエル(サンパウロFC)とDFエデル・リマ(アメリカ・ミネイロ)の2人は未知数と言えるが、2人の活躍を計算に入れなくても何とかなる陣容になっている。
吉田監督が就任するので守備を重視したサッカーからポゼッションサッカーにモデルチェンジすることは確実と言えるが、MF堀米勇とMF兵働は新監督のスタイルに合いそうなキャラクターの選手で、DF島川は柏で仕事をしていたときの教え子となる。欲を言うとDF島川よりもランクが上となる吉田監督の教え子を引き抜きたかったがそれでも新監督のことを良く知っている選手を獲得できた意味は小さくない。
12位は札幌。左WBのレギュラーだったMF堀米悠(→新潟)の流出は来シーズンのことを考えても、クラブの未来のことを考えても大きな痛手である。パワーやスピードや高さで勝負するタイプの選手が多い中、MF堀米悠のプレーが良いアクセントになっていた。もともと単調になりがちだった攻撃がさらに単調になる可能性は高いが流出は彼くらい。流出を最小限に抑えることが出来たのは大きな成果である。
加入が決まったのはFW金園(仙台)、MFキム・ミンテ(仙台)、MF早坂(鳥栖)あたり。日本代表に選ばれたことがあるFW金園は「FW都倉のバックアッパー」としては申し分ない選手である。非常にいい補強と言えるが、MF野津田(新潟→清水)、MF水沼(FC東京→C大阪?)など狙っていた選手を取り逃がすことが多かったのは減点材料。攻撃陣に大きなインパクトを与えることが出来そうな選手をあと1人は加えたかった。
08位 : ガンバ大阪
09位 : サンフレッチェ広島
10位 : サガン鳥栖
11位 : ヴァンフォーレ甲府
12位 : コンサドーレ札幌
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