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【Jリーグ】外国人枠の増加(3枠→5枠)のメリットは？デメリットは？ | | |　

■　外国人枠を拡大して「5人制」へ？

Jリーグの外国人枠の変更に関するニュースは定期的に流れているが、9月26日(水)にsponichiが「Jリーグが来シーズンから外国人枠を拡大して「5人制」を導入する見通しであることが分かった。」と報じた。

　・リーグ全体の競争力や魅力をアップさせることが目的。
　・「2枠」の拡大となる。
　・2019年から導入。10月の理事会で正式に決定される。

要約すると上のようになる。「MFイニエスタやFWトーレスの加入で盛り上がるＪリーグがさらに活性化されそうだ。」とも書かれているが、これはJリーグにとって大きな変化になる。今シーズンのレギュレーションは「(提携枠を除くと)外国人選手の登録は1チーム5名まで」だったが、C大阪や横浜FMや柏や鳥栖や甲府など外国人選手のやり繰りで苦労するチームは多かった。そういうチームにとっては朗報と言える。

　2018/03/18 　【Jリーグ】外国人キーパーの激増について～あなたは是ですか？非ですか？～

■　気になる箇所を挙げると・・・。

詳細が分からないので何とも言えないところはあるが、気になるのは

　・アジア枠はどうなるのか？(1枠のままなのか？撤廃なのか？)
　・登録できる外国人選手の人数のMAXは何人になるのか？
　・ACLの外国人枠は変わらないのか？否か？

の3点になる。sponichiの記事を見るとアジア枠に関する話は触れられていない。『外国人枠を拡大して「5人制」を導入する見通し』と書かれているが、

　・「5枠+アジア枠1」なのか？
　・「5枠+アジア枠0」なのか？

の差は大きい。「5枠+アジア枠1」であるならば、「(提携枠の選手がいないチームでも)レギュラーの半数以上が外国人」というのが普通になる可能性がある。「スタメン11人のうち、半数が外国人選手」となると途端に抵抗感を感じる人が多くなると思うので、普通に考えると「5枠+アジア枠0」だと思うが、「5枠+アジア枠1」の可能性は無きにしも非ずである。この点に関しては続報を待ちたいところである。

■　メリットは？デメリットは？

「外国人枠の増加」がもたらす影響はいくつか考えられるが、

　・競技レベルの向上。
　・日本人選手の出場機会減。
　・裕福なクラブとそうでないクラブの格差の増大。
　・アジア人選手の価値の低下。(アジア枠が撤廃されるのであれば・・・。)

が主になる。デメリットは「日本人選手の出場機会減」になるが、J1の18クラブが外国人枠をフル活用した場合、J1で出番を失う日本人選手は「18人(アジア枠撤廃の場合)」 or 「36人(アジア枠「1」のままの場合)」。18人 or 36人がJ1でプレーする機会がなくなることを「どの程度の問題と捉えるのか？」は人それぞれと言える。大きな問題と捉える人もいるだろうし、小さな問題と捉える人もいるだろう。

裕福なクラブとそうでないクラブの格差が増大するのは確実である。この点を問題視する人も少なくないと思うが、個人的には仕方がない話だと思う。J1のクラブで外国人選手を活用できていないクラブはほぼ無いが、J2の中規模以下のクラブになると枠を余らせているクラブはいくつもある。金沢や愛媛FCや讃岐や水戸のようなクラブにとっては歓迎すべきレギュレーション変更ではないのは確かなことである。

J1でも、J2でも、明らかに番狂わせは起こりにくくなる。「何が起こるのか分からない。」、「どこが優勝するのか？どこが昇格するのか？の予想が難しい。」というのはこれまでのJリーグの大きな魅力の1つだったので、その点が薄れる可能性は高いが、「そういう時代になった。」と受け入れるしかない。レベルの高い試合が増えて、今以上に多くの選手が成長しやすい環境でプレーできるようになることが期待される。