■ 「Jリーグ屈指のドリブラー」と言えるMF齋藤学「Jリーグを代表するドリブラー」というとやはりMF齋藤学(横浜FM)になるだろう。スピードとテクニックとキレを高次元で兼ね備えたドリブラーで、1対1で止めるのはかなり難しい。打開力は頭1つ抜けているが、昨シーズンあたりから課題だった決定力もアップしてより怖い選手になった。対戦相手は人数をかけて数的優位の状況で守ろうとするが1対2の状況になってもしばしば打開することができる。
逆サイドでプレーするMFマルティノス(横浜FM)もJリーグの中では上位クラスのドリブラーと言える。183センチとサイズがあってダイナミックなプレーが特徴となる。左足のキックはパワーもあるので中央にカットインしてからの強烈なシュートも大きな武器となる。オフに大黒柱のMF中村俊(磐田)が退団した横浜FMは先行きが不安視されていたがMF齋藤学とMFマルティノスの仕掛けが大きな武器になっている。
2016年のJ1でドリブル数が1位だったのはMF齋藤学(横浜FM)で202回、2位はMFミキッチ(広島)で177回だった。クロアチア出身のMFミキッチはサイドを主戦場とするドリブラーの代表格に挙げられる。豊富な運動量とスピードを生かしてサイドを突破して多くのチャンスを演出することができる。逆サイドでプレーするMF柏(広島)もドリブル数がJ1で4位となる162回。左右のWBの攻撃力は広島の強みとなる。
WBのポジションからドリブルで仕掛けてチャンスを演出できる選手というとMF関根貴(浦和)も屈指の存在と言える。瞬間的なスピードはJ1でも上位クラス。浦和では右WBでプレーする機会が多くなっているが本人は「左サイドの方が得意」とコメントしている。左WBで起用されたときは中央に切れ込んでからの右足のシュートが大きな武器となる。クロスの精度もまずまず高いのでチャンスメーカーとして優秀である。