■ ブレイク必至のJリーガー・10人「怪我が理由で欠場が続いた」、「同ポジションに強力なライバルがいる。」、「体力的な不安があって出場時間を制限しなければならない。」などの理由から十分な出場機会が得られておらず、プレイングタイムは伸びていないものの能力の高い選手や才能の片鱗を見せつけている選手は少なくない。チャンス・ビルディング・ポイント(CBP)の90分換算の数字を元にブレイク必至のJリーガーをピックアップしてみた。
1人目 : MF 井出遥也 (ジェフ千葉)→ ここ数年、ブレイクしそうでしきれていないが、持っているポテンシャルは高い。90分換算の攻撃CBPはJ2の全選手の中でMF庄司(山口)に次いで第2位。ドリブルCBPが5位、パスCBPが10位、クロスCBPが18位といずれもベスト20入りを果たしており、ドリブルもパスもクロスもいずれもが効果的な武器になっていることが分かる。ブレイクして「千葉の攻撃の中心にならなくてはいけない選手」と言える。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
MF | 井出 遥也 | 千葉 | 25 | 1,713 | 2.987 | 2 | 0.570 | 5 | 1.964 | 10 | 0.453 | 18 | 0.060 | 121 |
2人目 : FW 田中達也 (FC岐阜)→ 熊本からFC岐阜に期限付き移籍中であるが、FWレオ・ミネイロ(FC岐阜)を筆頭に優秀なドリブラーが多いFC岐阜のサッカーとの相性が良かったのか、ドリブラーとして一皮も二皮も剥けた印象。瞬間的なスピードが抜群でトップスピードに乗るまでが速くてドリブルスピードはJ2屈指。同姓同名のFW田中達(新潟)もドリブラーとして優秀な選手だったがスピードでは『2代目の田中達也』が上回っている。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
FW | 田中 達也 | FC岐阜 | 15 | 941 | 1.440 | 163 | 0.589 | 3 | 0.590 | 409 | 0.262 | 76 | -0.099 | 299 |
3人目 :DF 伊藤槙人 (水戸ホーリーホック)→ 昨オフに千葉から水戸に移籍。開幕当初はCBのスタメンで起用されていたが14節以降は出場機会なし。やや尻すぼみのシーズンになっているが90分換算の守備CBPがリーグ35位とまずまず。守備CBPは攻め込まれる回数が多いチームが数値を伸ばしやすいところもあるが若手CBの中ではトップクラス。ちなみに千葉時代から「元日本代表のボランチのMF山口素に顔や声がよく似ている。」と言われてきた。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP | 守備CBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
DF | 伊藤 槙人 | 水戸 | 9 | 847 | 0.702 | 407 | 0.000 | 337 | 0.702 | 384 | 0.000 | 324 | -0.139 | 335 | 11.275 | 35 |
4人目 : DF 馬渡和彰 (ツエーゲン金沢)→ 残念ながら怪我が多くてわずか10試合の出場にとどまっているが90分換算の攻撃CBPがリーグ31位、ドリブルCBPが16位、クロスCBPに関してはMF村田和(清水)に次いでJ2全体で2位。攻撃的な部分に関して高いポテンシャルを秘めたサイドバックであることは明らかである。スピードがあって運動量が豊富で右足のキックも精度が高いのでとにかく怪我を少なくして離脱期間を短くすることが求められる。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
DF | 馬渡 和彰 | 金沢 | 10 | 708 | 2.050 | 31 | 0.426 | 16 | 0.904 | 288 | 0.721 | 2 | -0.147 | 341 |
5人目 :FW ダビ (ツエーゲン金沢)→ 今夏に金沢に加入。フォワードはベテランのFW山崎雅(金沢)が中心で、ターゲットマンのFW水永(金沢)も控えているが、新加入のFWダビはポテンシャルが高そうだ。まだ4試合の出場のみ。ノーゴールと勝利に貢献する働きは出来ていないが、186センチ/84キロの恵まれた体格でボールを持ったときの推進力は相当なレベルである。1人でシュートチャンスを作れる選手なのでかなり面白い選手だと思う。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
FW | ダビ | 金沢 | 4 | 307 | 0.868 | 372 | 0.475 | 13 | 0.393 | 430 | 0.000 | 324 | -0.642 | 450 |
6人目 : DF 砂森和也 (カマタマーレ讃岐)→ JFLでは2014年と2015年にベストイレブンを受賞。「JFLで最高の左SB」と評価されてプロの世界に飛び込んだがDF馬渡(金沢)と同様で怪我に苦しんでいる。開幕スタメンを勝ち取りながら8試合の出場にとどまっているのは残念であるが90分換算のクロスCBPはJ2全体で9番目となる0.517。左足のキックはJ2の舞台でも大きな武器になっている。守備の不安も少ないので質の高い左SBであることは確か。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
DF | 砂森 和也 | 讃岐 | 8 | 599 | 1.567 | 127 | 0.096 | 171 | 0.953 | 264 | 0.517 | 9 | -0.065 | 266 |
7人目 : MF 加藤大樹 (レノファ山口)→ 同様に2015年はJFLのSP京都FCでプレー。26試合で9ゴールと活躍して山口に引き抜かれたが全て途中出場で15試合に出場して2ゴール。10節以降はほとんどの試合で途中出場を果たしており、切り札的な存在になっている。90分換算の数値は極めて優秀で、攻撃CBPが13位、ドリブルCBPは1位、クロスCBPは5位、シュートCBPも10位。持ち味であるクイックネスがJ2の舞台でも威力を発揮している。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
MF | 加藤 大樹 | 山口 | 15 | 318 | 2.343 | 13 | 0.654 | 1 | 1.107 | 164 | 0.583 | 5 | 0.951 | 10 |
8人目 : MF 井上潮音 (東京ヴェルディ)→ 怪我の影響で欠場が続いているがユース出身で1年目ながら6月・7月あたりはボランチの定位置を確保。パスサッカーが伝統となる東京Vの中盤を仕切っていた。攻撃CBPはリーグ37位で、パスCBPは18位。ボールを持った時の姿勢が良くてプレーメーカーとしての才能の大きさは目立っていた。フィジカル強化は必須と言えるがクレバーで隙間でボールを受ける技術が高い。1997年生まれの東京世代となる。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
MF | 井上 潮音 | 東京V | 10 | 828 | 2.018 | 37 | 0.116 | 151 | 1.840 | 18 | 0.061 | 252 | -0.305 | 421 |
9人目 : DF 川岸祐輔 (ザスパクサツ群馬)→ 開幕当初はスタメン出場が続いたが最近はなかなか出場機会が得られずにいる。3節以降、チームとして結果を出せずに失点がかさんだ時期に服部監督の信頼を失ってスタメンから外れるようになったが187センチ/81キロという恵まれた体格で空中戦では無類の強さを発揮する。CBとして一本調子なところは否めず、プロとしての経験不足は顕著と言えるが、90分換算の守備CBPは堂々のリーグ5位。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP | 守備CBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
DF | 川岸 祐輔 | 群馬 | 14 | 1,166 | 0.681 | 411 | 0.000 | 337 | 0.681 | 394 | 0.000 | 324 | -0.089 | 288 | 13.698 | 5 |
10人目 : MF 田中パウロ淳一 (FC岐阜)→ 今シーズンのFC岐阜はドリブラーが多くて90分換算の数字ではMFレオ・ミネイロが2位、FW田中達が3位に入っているが、MF田中パウロ淳一も10位に入っている。個人で仕掛けることが出来る選手が多い点が最大のウリになっているが、MF田中パウロ淳一はクロスCBPもリーグ6位。ドリブルで仕掛けてからクロスを上げることが出来る。クロスの精度やシュート精度が改善されるともっと脅威を与えることが出来る。
ポジション | 名前 | 所属 | 試合数 | 出場時間(分) | 攻撃CBP | ドリブルCBP | パスCBP | クロスCBP | シュートCBP |
90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 | 90分換算 | リーグ内順位 |
MF | 田中 パウロ淳一 | FC岐阜 | 15 | 529 | 2.013 | 38 | 0.507 | 10 | 0.934 | 277 | 0.572 | 6 | -0.328 | 427 |
拍手が多かったエントリー (2005年-2016年)
第01位 2009/02/19 サッカーを観る上で気をつけたい8箇条 → 433拍手
第02位 2007/12/16 オシムジャパンを殺したのはセルジオ越後か? → 360拍手
第03位 2008/06/01 松本育夫(サガン鳥栖GM)のサッカー人生 → 271拍手
第04位 2008/05/02 みんなKAZUが好きだった。 → 255拍手
第05位 2008/08/14 凹んだときにはオシム語録 → 250拍手
第06位 2010/06/30 日本代表のスタッフと27人の選手をたたえよう。 → 244拍手
第07位 2010/06/03 日本サッカーの偏差値を下げてしまっている人 → 219拍手
第08位 2013/01/31 【読エ】 鳥栖サポーターにとっての豊田陽平とは? → 216拍手
第09位 2013/01/04 【読エ】 サンフレッチェ広島 J1リーグ優勝について想う → 210拍手
第10位 2010/02/12 杉山サンが酷過ぎる → 200拍手
第11位 2011/03/10 【シャルケ×フランクフルト】 内田篤人のメッセージ → 200拍手
第12位 2008/05/04 カリスマ:山本浩アナの名フレーズを堪能する。 → 194拍手
第13位 2008/01/14 金子達仁さんのレッズサポ批判 → 176拍手
第14位 2010/05/16 【C大阪×神戸】 シンジ 旅立ちの日 (生観戦記 #4) → 171拍手
第15位 2008/10/30 もし、小倉隆史の大怪我がなかったならば・・・。 → 169拍手
第16位 2008/05/30 中田英寿のいない日本代表チーム → 162拍手
第17位 2014/02/25 ゼロックスでの広島批判に感じた強烈な違和感 → 154拍手
第18位 2013/03/07 【読エ】 香川真司と柿谷曜一朗 → 147拍手
第19位 2008/08/13 ラモス瑠偉と日の丸への思い → 129拍手
第20位 2011/02/02 はじめてのサッカースタジアム → 122拍手
第00位 2016/09/06 J3+(アンテナ) ・・・ 人気のあるサッカーサイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-