町田ゼルビア→ 23節を終えた時点で11勝5敗7分け。2位と自動昇格圏に位置する。開幕前の評価は決して高くなかったことを考えると大健闘と言える。「堅いサッカーをする。」というイメージがあるが総得点はJ2で4位。得点力はJ2有数となる。セットプレーが最大の得点源になっているが11アシストを記録しているMF平戸が目立っている。鹿島からの期限付き移籍となるが高精度の右足のキックでチャンスを演出している。
スタジアムの問題を抱えているので今シーズンもJ1ライセンスを取得するのは難しいと見られている。2位以内に入っても自動昇格を果たすことはできなくて、6位以内に入ったとしてもプレーオフに参加することは出来ないと考えられるが、環境を改善するためには行政の協力は不可欠である。行政の重い腰を動かすためにも今シーズンは「2位以内」あるいは「6位以内」という明確な実績を残したいところである。
想像以上の結果を残していることもあって今夏の移籍市場はおとなしい。現時点ではinの情報もoutの情報も全く聞こえてこない。これはJ2の22クラブの中では町田と金沢の2チームだけとなるが、慌てて補強をしなければいけない状況では全くないことを考えると極めて妥当と言える。評価を高めている選手が多いので今後は主力の流出を警戒しなければいけない。J2で資金力のあるチームの動きに注意したい。