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■ 2ndステージの第15節2ndステージの第15節。 7勝18敗6分けで勝ち点「27」の松本山雅がホームのアルウィンでサガン鳥栖と対戦した。鳥栖は7勝12敗12分けで勝ち点「33」。J1の残留争いは13位の新潟と14位の鳥栖が勝ち点「33」で、15位の神戸が勝ち点「32」で、16位の松本山雅が勝ち点「27」。降格圏の松本山雅は負けると「今節でのJ2降格」が決定する可能性がある。一方の鳥栖は勝てば「J1残留」が確定する。
ホームの松本山雅は「3-1-4-2」。GK村山。DF酒井隆、飯田、喜山。MF岩間、田中隼、安藤淳、岩上、岩沼。FWオビナ、ウィリアン。今夏にチームに加入したFWウィリアンは移籍後初スタメン。これまでは2試合に途中出場している。同じく今夏に加入したMFキム・ボギョンとMF工藤浩は怪我で欠場。五輪代表に選ばれたレフティのMF前田直はベンチスタート。FWオビナはここまで5ゴールを挙げている。
対するアウェイの鳥栖は「3-4-2-1」。GK林彰。DF谷口博、丹羽竜、キム・ミンヒョク。MF岡本知、高橋義、吉田豊、金民友、水沼、池田圭。FW早坂。エースのFW豊田、中盤の要であるMF藤田直、五輪代表のMF鎌田は揃ってベンチスタート。3人とも怪我で離脱した時期があるので「コンディションの問題」とも言われているが詳細は不明。FW豊田は最近は途中出場が多くなっているがそれでも15ゴールを挙げている。
■ 後半42分にMF水沼が劇的な逆転ゴール試合の前半はどちらかというとアウェイの鳥栖ペースとなる。軸となるFW豊田が不在なのでロングボールやクロスの数は少なくてコンビネーションで崩そうとする場面が多くなる。勝つと鳥栖との差が「3」となって分からなくなる松本山雅だったが、前半はあまり効果的な攻撃が出来ず。初スタメンのFWウィリアンは何度か持ち前のスピードを見せたが、ゴール前でチャンスシーンに絡むことはできなかった。
0対0で迎えた後半開始から松本山雅はFWウィリアンを下げて五輪代表のMF前田直を投入。一方の鳥栖は後半17分にベンチスタートだったエースのFW豊田を投入。早い段階で鳥栖も仕掛けてくるが、後半18分にスローインの流れからゴール中央に入ってきた左WBのMF安藤淳がエリア内で倒されてPKを獲得。これをFWオビナが決めて松本山雅が先制に成功する。FWオビナは今シーズン6ゴール目となった。
エースを投入した直後に先制された鳥栖にとっては嫌な流れだったが、後半32分のロングボールを競り勝ったFW豊田の落としをゴール前に入っていたCBのDF谷口博がヒールで合わせて同点に追いつくと、後半42分には途中出場のMF鎌田が絡んで中央を崩すと最後はFW豊田のヒールパスを受けたMF水沼が決めて2対1と逆転に成功する。MF水沼は自己記録を更新する今シーズン7ゴール目となった。
結局、注目の直接対決は2対1でアウェイの鳥栖が逆転勝ち。鳥栖は「J1残留」が確定した。一方、試合前の時点では「松本山雅が負けて、新潟が引き分け以上で、神戸が勝利という条件下で松本山雅のJ2降格が決まる。」という状況だったが、幸いにも新潟が敗れたため、今節でのJ2降格は決まらず。ただ、新潟との差は「6」。残り2試合で松本山雅が連勝して新潟が連敗した場合のみ、勝ち点で並ぶことが出来る。
■ 土俵際まで追い込まれた松本山雅この日がホーム最終戦だった松本山雅は勝って残留の可能性を広げたかったが瀬戸際に追い込まれた。今節終了時点で得失点差は15位の新潟が「-15」で、16位の松本山雅は「-23」。新潟が連敗すると最低でも「-17」、松本山雅が連勝すると最低でも「-21」になるが、1点差の試合が続くと得失点差で及ばない。2連勝するだけでなく残り2試合は得失点差を稼ぐことも必要となる。土俵際まで追い込まれたと言える。
前半はどちらかというと鳥栖ペースだったが、0対0で迎えた後半は立ち上がりから松本山雅がペースを握った。得意とするセットプレーを連続して獲得してリズムを作ったが良い時間帯にPKで先制。FW豊田を投入した直後に失点した鳥栖にとってはかなり嫌な流れになった。先制した後の10分ほどは松本山雅がペースを握ったが、後半32分にロングボール1発からDF谷口博が起死回生の同点ゴールをマークした。
鳥栖は「引き分けでも悪くない。」と言えたが、松本山雅は「引き分けだと厳しい。」という状況だった。なので同点になった後は松本山雅が2点目のゴールを狙って攻め込もうとしたが、後半42分に鮮やかなコンビネーションからMF水沼が逆転ゴールをマーク。どういう事情かは定かでないが、ベンチスタートだったFW豊田、MF鎌田、MF藤田直の3人が同時にプレーするようになってからはゴール前の迫力が出てきた。
松本山雅は後半の立ち上がりから先制ゴールを奪うまでの時間帯は出来が良かった。PKではあったが、後半20分に先制ゴールをマーク。理想的な展開だったが、FW豊田を止めることが出来ず。この日はFWウィリアンを初先発させたが不発。後半開始からMF前田直を投入したが、MF前田直は投入直後に飛ばし過ぎた影響なのか、後半の終盤は極端に動きが悪くなった。FWウィリアンの先発起用は成功しなかった。
■ 切り札のFW豊田陽平が同点ゴールと逆転ゴールを演出一方の鳥栖は難しい試合を制して「J1残留」が確定した。直接対決で松本山雅に負けると大変なことになっていたが、後半17分に投入された途中出場のFW豊田が2つのゴールをともにアシストした。2ndステージの3節の新潟戦(A)で怪我をしていてリーグ戦はしばらくの間、休んでいたが、復帰後もベンチスタートがほとんど。7節以降の9試合で先発は2回で途中出場が5回。ベンチ入りしながら出場しない試合もあった。
「コンディションが万全ではない。」というのは間違いではないと思うが、この時期なので主力級の選手でコンディションが万全である方が異常である。10月14日(水)に行われた天皇杯の3回戦の札幌戦(H)は120分間プレーしているので「怪我上がり」とは言っても長時間プレーできない状態ではない模様。「契約上の問題など深い事情があるのでは?」という邪推をされても仕方がないような起用方法になっている。
毎年のように鳥栖に残留するのか?否か?で揉めている選手なのでオフの動向というのは気になる所であるが、この試合に関しては切り札的な存在としてフレッシュなFW豊田を投入できたことはプラスに働いた。松本山雅のDF飯田はリーグ屈指の空中戦の強さを誇るが、元気な状態のFW豊田と後半になって疲労の色が濃くなったDF飯田との勝負は明らかにFW豊田が優勢だった。2アシストと見事な活躍だった。
苦しみながらも「J1残留」を決めた鳥栖は2016年もJ1で戦えることになった。ニューヒーローであるMF鎌田の出現やMF藤田直の日本代表選出などいいニュースもいくつかあったが、どちらかというとネガティブなニュースの方が多かった。4月12日(日)からずっとリーグ戦はホームで未勝利。サポーターのフラストレーションはMax付近まで溜まっているので次の仙台戦は勝利してホーム最終戦を飾りたいところである。
森下監督の去就も注目される。2012年から2013年の途中まで磐田を指揮したが、一旦流れが悪くなると修正できないタイプの監督である。2012年の磐田は終盤に大失速したが、結局、問題点を修正できないままで新シーズンに入って開幕ダッシュに失敗。チームは降格となった。「来シーズンも森下監督に任せる。」というのはややリスキーだと思うが、当然、コロコロと監督を代えるのは好ましくない。判断は難しい。
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